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第17話

「なんで通用しないんだよ。なんで僕を説教するんだよ。なんで僕をいじめるんだよ…」

「いや、いじめているつもりはないんだよ?」

「ウソだ!アルもクラスメイトと一緒じゃないか!僕が普通にしているだけなのに絡んでくる。スグに否定してくる。挙句の果てに無視して排除しようとするじゃないか!僕は何もしていないのに…」


 逆上してしまったか…。

 今度は創造魔法で変な形の短刀を二本創りだし、斬りつけてくる。

 カルンウェナンって言う名前らしいが、そんな名前の剣なんて知らない。

 伝説の短剣かなんか知らんが同じモノを二本創っちゃうのは違うと思うぞ!

 言葉で自信を揺るがすのはもうやめだ。伝説も知らないし。

 もうイメージ力が低下しているのは明らかだからな。

 こっそりと“チートなし”の力を十手型スタンロッドMk.6に流し、短剣を粉砕する。


 やはりケータ君はいじめられていたようだ。

 そんな気がしていたんだ。

 他人との距離感の掴み方が歪すぎる。

 でも話を聞いているとなんかおかしい気がする。一方的な主張のように聞こえるんだ。

 逆に考えてみよう。

 クラスメイトはケータ君に声をかけた、そして間違ってるところを注意した、それでも直さないから離れていった…そういう風にも捉えられる。


「君はそのクラスメイトとちゃんと話をしたのか?なんで否定するのかって」

「なんで僕を排除しようとする連中なんかと話をしないといけないんだよ!あいつらは僕のことを何もわかってくれない。僕のことを何も知ろうともしないんだ!そんな最低なヤツらに話なんかしたくない。だから僕は奴らと縁を切ったんだ」


 いや、ケータ君もクラスメイトのこと理解しようとしていない。自分のことを理解してもらおうともしていないじゃないか。


「クラスメートは僕の敵だ。先生も助けてくれなかったから敵だ!だったら学校は僕がいるべきところじゃないんだ!アニメやマンガ、ゲームが僕の居場所だったんだよ」


 あらら…引き籠っちゃったのね。だからミカゲと通じるものがあったのかな。


「ネットゲームでは僕は英雄だったんだ!誰も僕には敵わない!僕が世界を守っていたんだ!なのに…なのに…みんな僕のいうことを聞いてくれないんだ…」


 だんだん愚痴っぽくなってきた。

 でもなんで決闘の場でここまで身の上話をしてくるんだ?

 …そうか。

 おそらくケータ君は共感してほしいんだ。

 そして自分を認めてほしいんだ。

 だがごめんよ。ここで共感したら君は道を誤ってしまう。


「ケータ君。君は周りの意見を聞かないのに自分の意見は聞いてほしいのかい?」

「僕はクランマスターとして効率のいい命令をしていただけだ!僕よりいい作戦が立案できるなら聞いていたよ!でも誰も作戦立案しないんだ!失敗してもいいじゃんとか、まったりやろうとか、ガチでやるのしんどいとか、そんな文句ばっかりだ!そんなの聞いても意味ないじゃないか!」

「違うんだよケータ君。君が聞かないといけなかったのは“そんな文句”なんだよ!クランは一人ではやっていけない。みんなの意見を聞いてみんなが楽しくプレイできるように配慮して運営していくのがクランマスターの仕事だ。エゴを押し付けてプレイスタイルを強要するからみんな離れていってしまう。全部君が話を聞かなかったことが原因なんだよ!」

「僕は正しいんだ!僕の言うことを聞いていればどんなクエストだって攻略できるのに!」

「そこからズレていると言っているんだ。クランメンバーは楽しくクエスト達成したいんだ。なのに君は効率を求めるあまり他者の意見を聞かずガチガチにプレイスタイルを固めてさせたんだ。そりゃ息苦しい。ゲームが楽しくないよ。君と一緒にゲームするとおもしろくなくなるんだ。だからみんな逃げたんだよ」

「違う違う違う!ゲームは真剣にやるものだ!遊びなんかじゃない!アニメでもそう言っていたんだ!」


 剣や斧、ハルバート、クレイブ…鉄球まで創造魔法で創りだしやがった。

 直撃してもチートなしで無力化できるから致命傷は受けないが、衝撃や余波のダメージはあるんだよね。

 痛いのはいやなので速攻で武器破壊をする。


「ケータ君、考えたことあるか?逃げて行った人の気持ち」

「わかるはずないだろ。真剣にゲームをやらないヤツの気持ちなんて」

「逃げて行った人って、きっと学校から逃げ出したケータ君と同じ気持ちだったと思うよ」

「!!!?どういうことだ!」

「だって真剣に学校で勉強しているクラスメイトだったんだろ?でも君は学校生活に真剣じゃなかった。意見を言うこともせず、真剣に学校生活を送ることがバカらしくなりそこから逃げ出した。君の言うクランメンバーの行動と何が違うんだ。一緒なんだよ君と!」

「そ…そんな…ことって」

「無理強いして、意見は聞かない、そして排除…。君をいじめていたクラスメイトと同じことを君はしていたんだ。君が言う最低なヤツらとね」

「・・・・・・・」


 ケータ君は攻撃の手を止めて膝をついた。

 今度こそ戦意は消失したはず。


「オレはね。ケータ君を助けようと考えているんだ」

「ど…どういうこと?」

「君は今、オレの言葉を聞いて自分の行いに疑問を持った。違うか?」

「ちょっと…自分にも少しダメな点があるんじゃないかって思った…」

「ほう。やるじゃないかケータ君は!人の意見を聞いてスグに自分を顧みるってなかなかできることじゃないぞ!ケータ君」


 おおげさに褒めることで気分が良くなる。

 名前を連呼することで自分だけに言ってくれている感がでる。

 営業トークの常套手段だ。


「反省できる人間は、成長できる人間だ。今ケータ君は確実に人間として成長した!」

「えっ…そ…そうかな?」

「そこでもう一歩成長してみないかい?」

「成長は…してみたい」

「いいね!向上心があるじゃないか!やることは簡単だ。“相手の気持ちを考えること”だ」

「相手の、気持ち?」

「そう。相手は何を考えているのかな。相手はどうしたいのかなって考えるだけでいい。例えば君をいじめていたクラスメートの気持ちを考えてみよう。彼らはなんで君に絡んできたんだと思う?」

「僕が…弱いから最初からいじめるつもりだったんじゃ…」

「いいや違うと思うぞ。おそらく彼らは君と一緒に何かをしたかったんだ。一緒に遊ぼう?一緒に課題をやろう?そんなことかもしれない。彼らも勇気を出して君に声をかけたんだ。でも、悲しいことに君は拒否してしまった…。勇気を出して君に声をかけたのに拒否されてしまった。だから拗ねてしまったのかもしれないな」

「そんな…そんなこと…そんな風に思ってくれたってこと…?」

「わからない。でも可能性はある。それでだ、何度も声をかけて何度も拒否されたら君はどう思う」

「そりゃ…もう脈はないと思って声をかけなくなる」

「そのとおり。だから君は声をかけられることがなくなった。無視されたんじゃなくて話してもムダだと思われていたんだ」

「僕…僕が自分で無視されるようにしていたってこと…」


 ま、可能性の話だけどね。

 それからオレの説教パレードが始まる。

 クランメンバーが不安を持った時の気持ち、逃げるときの気持ち、ケータ君を排除しようとした気持ち…。

 相手がどう思っていたかなんてわからないが“こう思っていたかもしれない”と考えるだけでいい。

 とりあえず相手の気持ちを慮れるようになるだけで行動は変わっていくんだ。

 ついでにアニメ・マンガの違法試聴していたことも説教しておいた。これ、犯罪です。


「ケータ君。ここで問題だ。君の言うアーシャさんはいったいどんな気持ちだったんだろうか。初めてあったとき、冒険者ギルドで登録したとき、他の冒険者とパーティを組んだとき、街を逃げ出したとき…」

「ア…アーシャは…不安だったんだと思う。知り合いのいないところに来て魔物に囲まれて…。でも僕に助けられて僕を好きになって…」

「ケータ君、気が早いよ。危険な状況から助けられることでつり橋効果で好きになることはあるが、まだ街に戻っていなくて魔物が来るかもしれない危険な状況だったんだろ?不安と恐怖でいっぱいいっぱいだっただろうな。君を頼りにしたかもしれないが、好きになるかどうかはまだ早すぎるよ」

「そう…なのかな?」

「そして街に入ってからの君の行動だ。常に彼女を監視していたらしいね」

「それは違う!僕はアーシャを守ろうとしていたんだ!」

「君はそうかもしれないが、彼女は違うと考えたんだよ。ケータ君が逆の立場だったらどうだい?君がトイレやお風呂に行っても近くに気配がある。買い物しても君が何を買ったか把握されている。君が何かを食べようとしているところもじっと見られている。とても落ち着かなかっただろうね」

「たしかに…それは落ち着かない…何を買ったかなんて知られたくない…」


 ほう、知られては困るような買い物したことがあるのね。


「ただでさえ落ち着かないのに、今度は男性から言い寄られ、女性から迫害され…。どんな気持ちだったんだろうか」

「たぶんずっと怖かったんだと思う。宿に居ても外に居ても…だったら僕を頼ってほしかった!僕の創造魔法なら何とかできたかもしれないんだ!アーシャのためだったら何でもできたのに。街を滅ぼすことだってできたのに…」



「だから逃げたんですよ!わたしは!」



 訓練場の入り口に、ここに来られるはずがないと思っていたアーシャこと、ミカゲが立っていた。

 変な格好をして。

 オレのシャツを着て袖をまくり、オレのスラックスを穿いて裾をまくり、大きなフード付きパーカーですっぽり頭を覆い、オレの魔導メガネ(試作品)をかけている。 

 変装?男装?コスプレ?違和感ありまくりだが一見しただけではミカゲとはわからない。

 ここまでしないと外出できなかったのだろう。しかも走ってきたのか息を切らしている。


「ア…アーシャ!?」

「はぁはぁ……わたしは、こわかったんです!どんなことでもわたしに依存するケータくんが。わたしが愚痴をこぼしたり冗談で変なことを言ってしまったら実行しちゃうじゃないですか?わたしの愚痴が周りの人を不幸にしてしまうなんて耐えられません!」

「そんな…僕はアーシャのために…」

「その“アーシャのため”がすごいイヤなんですよう!わたしに依存しないで!わたしを理由に行動しないで!最初は魅了スキルのせいで近づいてきたのかと思ったけど違うんですよね?わたしがケータくんより弱そうに見えたから、わたしなら守ってあげられると思ったからわたしに興味を持ったんですよね?ケータくんはわたしが好きなんじゃない!“アーシャのため”に何かをする自分が好きなだけなんでしょ!自分が好きな自分でいるために、わたしに居場所がわかる探知アイテムを渡したんでしょ。一番いいタイミングで助けられるように!でも、そのアイテムは不良品だった。ケータくんが創った探知アイテムの副作用のせいでわたしの魅了効果が漏れ出して多くの人に迷惑をかけてしまったんです!もう誰にも会わす顔がないじゃないですか!人と会うのが怖くなるのも仕方ないじゃないですか!他人から悪意を向けられるのが怖い。他人から好意を向けられるのも怖い。他人から見られるのも怖い。全部ケータくんの自己中心的な思い込みのせいなんですよ…アリスくんがいなかったら今のわたしはどうなっていたか…」


 ミカゲは涙を浮かべてケータ君を責める。

 人間不信の男性恐怖症なのに勇気を出してここまで来てくれた。

 本当にありがたい。

 他人のどんな言葉より本人の心からの言葉が一番説得力があるんだよ。


「・・・・・・・」

「ケータ君。これが彼女の本当の気持ちだったんだ。君はずっと独りよがりだったんだよ」

「違う違う何も違う!アーシャは僕のなんだ!僕が一番アーシャをわかっているんだ!こんなのは間違っている!こんな世界が間違っている。こんな世界なんていらない!こんな世界なんて壊れてしまえばいいんだ!」


 ヤバい。キレてしまった。

 創造魔法の暴走だ…。

 ガトリングガンっぽい何かと対戦車ライフルっぽい何か…戦車まで創りだしやがった!

 ここままでは大きな被害が出てしまう…。

 これはもう説得とか考えている場合じゃない!


「ケータ君!これを見てくれ!」


 オレはシールドと言ってずっと持っていた257mm×182mm×4mmの長方形の板をケータ君に見せる。


「!!!これは!」

「どうだ!すごいだろう。『魔法少女アーシャ』の同人誌だ!」


 そう。これはミカゲをモデルに1週間かけて制作したB5サイズの同人誌。

 ミカゲが魔法少女になって、マスコットのムツミと一緒に巨大な悪(魔物)と戦うストーリーだ。

 ケータ君がアニメやマンガにハマっていそうな感じだったから、二次元に飢えているだろうと思って創作した。

 この世界にはないだろうマンガチックなイラストてんこ盛りだ。

 しかも来訪者の方も読みやすい日本語翻訳済み。

 ふふふ。こんなものを見せられたら正気ではいられまい。

 集中してイメージすることなんてできるわけがない!二次オタならなおさら!


「この世界にもあったんだ…同人誌。しかもアーシャがモデル…。見たい…どんな内容なんだ…」


 予想をはるかに上回る動揺っぷり。

 創造魔法が維持できなくなってボロボロ崩れていく。


「ケータ君は17歳だからね。レーティングは守っているよ。これはR-15だ。過激なのは少ないが…こんなのも描いてみたよ」


 ちょっとえっちぃ目に合っている魔法少女のイラストを見せる。


「!!!!すごい。アーシャがこんなことになっている…はぁはぁはぁ…」


 オレは十手型スタンロッドMk.6で創造武器を蹴散らし消滅させながらケータ君に近づく。

 そしてスキル“チートなし”の必殺技を使う。



  【チート】

 ◆創造魔法

  イメージしたものを創りだす魔法

  イメージが強いほど確かなものが出来上がる


 ◆鑑定

  対象の詳細を閲覧することができる


 ◆アイテムボックス

  アイテムを収納することができる


 

 この創造魔法のチートを弱体化させる!


「いくよケータ君!必殺『アップデート下方修正』!」


 創造魔法は魔力の量や質に関係なく創りだす。その時点で何もかもがおかしいんだ。

 だからオレはそのシステムをメンテナンス(不具合修正)して更にアップデート(下方修正)する。



  【チート】

 ◆創造魔法

  イメージしたものを創りだす魔法(必要魔力:大)

  明確なイメージができないと創りだすことはできない



 無から有は創れない。当然代償がいる。それは物質なのか魔力なのか。

 戦車みたいな巨大なモノを創るには膨大な魔力を圧縮し物質に変換させないといけない。

 もちろん中身の構造も完璧に構築しなおさないといけないんだ。

 もし戦車を創造魔法で創るならパーツ一つひとつイメージで再現し構築。

 それを組み上げてようやく完成だ。

 創造魔法の戦車は完成まで膨大な魔力と多大な労力、そして長い年月が必要となるだろう。


 創造魔法は万能なんかじゃない。

 だが極めれば何でも創れるようになる。

 大きな可能性を秘めた魔法になるだろう。


「あれ?創造魔法が消えてゆく…魔力が足りてない?…でもそんなのどうでもいい…同人誌が読みたい…」

「どうだい?ケータ君。これは君のためだけに用意した初回1冊限定生産のフルカラー24P同人誌だ」

「ほしい…いえ、ください!アル先生!」

「でも無料であげるわけにはいかないんだ。製本までするのにどれだけの時間と労力がかかっているか想像できるかい。それに同人誌は作家の情熱と魂と欲望とその他いろいろが込められているからね。お金の問題じゃないんだ」

「なんでしょう。僕にできることは何でもします!」

「ん?今…いや、オレはね。ケータ君に“相手の気持ちを考えることができる人”になってほしいんだ。自分だけじゃない、相手も幸せになれるやり方を考えられる人になってほしい。この同人誌もそのテーマで描かれている。自分の欲望に正直な魔物を魔法少女のマジカルパワーで成敗。愛に目覚めた魔物は、人と魔物が手を結ぶ世界を目指して旅立つというラストなんだ。君もこの同人誌を呼んで勉強してくれ。人の気持ちを察しあげられるようになるまでは彼女のことを諦めてほしい。そして君が人として大きく成長することができたら後は自由だ。再度アタックしてもいいし、新しい何かを見つけてもいいんだ。ケータ君の新しい未来だからね」


 なに微エロ同人誌片手にクサい愛なんて語っているのだろう。悪ノリしちゃってるなオレ。

 でもケータ君ぐらい純粋な人間ならこれくらいがちょうどいい。

 いい感じで話がキメられたので、同人誌をケータ君に手渡す。


「わかりました。アル…いえアリス先生。これ僕の宝物にします!この教訓を胸に成長していきます!」

「う…うむ。いい覚悟だ。でもなんでアリス呼びに…?さっきまでアルって呼び捨てしてくれたじゃん…」

「えっ?アルって偽名でしょ?みんなアリスって呼んでいますから」

「そうなのね…アルって呼んでくれる貴重な人材だったのに…とほほ」

「それよりもアリス先生!どうしても許せないことがあります!なんでネタバレしちゃうんですか!内容を公開してしまったら面白さ半減ですよ。もう。この世界に来て初めての同人誌だったのに…」

「正直すまん。説得に力が入りすぎてて配慮できていなかった」

「次は注意してくださいね。次回作楽しみにしています」


 あれ?次回作あるの?




「なあアリス、ケータ。茶番はもういいか?結局この決闘はどうなったんだ?ケータの戦意喪失で試合放棄でいいんだな」

「はいそれで。完全に僕の負けです」


 そうだった。決闘だった。

 説教に力を入れすぎていたため戦った感じがほとんどないや。


「勝ったほうのルールはどうする。ケータにはアーシャ嬢の接触を禁じることになるが…」

「いや無効でいいよ。ケータ君ももう彼女に無理やり迫ることもしないだろ」

「はい!僕はたった今真実に目覚めました!やっぱりリアルはクソ!二次元が最高なんだってことがわかりましたからね!」


 おいおいケータ君、同人誌から目を離さずに適当なこと言ってんじゃないよ。

 ま、ミカゲに害が及ばないんだったらそれでいい。


 それからケータ君には創造魔法に制限がかかったことを説明した。

 もっとショックを受けるかと思ったら意外にもすんなり受け止めてくれた。

 「僕の創造魔法は成長のためのアシストツールなんですよきっと。明確にイメージしないとカタチにできないのが創造魔法でしょ。じゃあ明確にイラストをイメージしたらどんどん同人誌が描けるってことじゃないですか。創造魔法を上手に使ってこの世界に同人誌ブームを起こすことが僕の使命なんだと思います」だって。

 ぜんぜん意味わからん。

 ミカゲの被害はなくなったが、オレの同人誌のせいでケータ君を底なし沼に落としてしまった気がする。

 

 ケータ君、頑張ってくれ!同人誌の未来のために!

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