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偶然

「迷った・・・・・・」


俺は、東京のド真ん中で迷子になっていた。


第二次世界大戦後の日本において、闇市として発展した。その後、高度経済成長とともに多様な電子機器やハードウェアおよびソフトウェアを取り扱う店舗が建ち並ぶ世界有数の電気街として発展した。うんぬん・・・・・・。


へ~そうなんだ~


そんな歴史的背景どうでもいいわ!!!


俺は、春から大学生になる、岡本治オカモトオサム。来週からのキャンパスライフに向けて早めに田舎から上京してきたのである。


つまり、1人暮らしである。どこかのカマッテJKがSNSで「一人暮らしマジふあん~」とかほざいていたが俺はこう思う。


・・・・・・そんなわけないだろ?と。


一人暮らしだぞ!?親から口うるさく何か言われることもない!一日中メシも食わずに引きこもりネトゲしてても誰からも文句を言われない!自分のアレを誰にも気にすることいじれる!!!その他エトセトラ・・・・・・。確かに不安もあるだろう。

だがしか~し!!!そんなもの新生活の一人暮らしのワクワクに比べれば9対1でワクワクが勝つに決まってるだろう!!?


受験勉強死ぬ気でやってよかった~


まぁ、要するに浮かれて調子に乗ってるのである。そんな浮かれて調子に乗った俺は、上京初日にして不動産屋にアパートの鍵も取りに行かず。オタクの聖地であるアキバに来たのである。


とりあえずアキバの町をウロウロしていた。隠しきれない田舎者オーラが滲み出ているのか、チョイチョイ客引きのコスプレイヤーのお姉さんに捕まったが、きれいなお姉さんだけに悪い気はしなかったが、上京初日にお金をあまり使いたくなかったってこともあり店に入るギリギリで逃げていた。


まぁ、初めてのアキバが新鮮で楽しかった。しばらく客引きに釣られてウロウロしていると今までの客引きのコスプレイヤーとは明らかに違う人に捕まった。どう違うかというと、何というか怖いのである。しゃべりかけても応えてくれないし、目が髪で隠れて見えない。俺は反射的に逃げていた。


気づけば俺は人気のない暗い路地にいた。田舎出身で人気ひとけのない暗い場所は慣れていたが、やはり知らない場所はいい気持ちはしない。とりあえずスマホで自分のいる場所を把握するために、ネットで『秋葉原』と検索してみることにした。


「・・・・・・」


わかんね~。歴史的背景とかどうでもいいよ!!これはいわゆる迷子だな。上京初日で調子に乗って迷子とか恥ずかしくて誰にもいえね~。まぁ、朝帰りでもいいか。一人暮らしだからな。うん。


「とりあえず明るいところにいくか・・・・・・」


しばらく歩くと10メートルほど先に人影が見える。それも、一人や二人じゃない。十人以上いるように見える。道も一本道だし近づいてみることにした。普通ならそんな謎の集団には近づかないだろうが今日の俺は調子に乗っている。別にたいしたことではない。見たところ男女も年齢も様々。高校生ぐらいのJKもいれば、サラリーマン風のオッサンもいる。服装も様々で半袖半ズボンの薄着もいれば、暑そうなコートを着たのもいる。怯えているような人もいれば、目を輝かせている人もいる。そして、その集団の中心で一際異彩を放っているのがいる。タキシードで能面を半分に割ったような仮面をしている。こんな格好したキャラ今期のアニメにいたっけ?


「諸君!よく来てくれた!!吾輩の名はハンニバル・孔明こうめい。友人は吾輩のことをバルクと呼んでくれる。諸君らも気軽にバルク呼んでくれてかまわんよ!!」


うさんくせ~そんな設定のアニメかゲームがあるのだろうか?


「諸君らは、多種多様な方法でここに来たと思う。エレベーターを使った者や紙を使った者。タットワ技法を使った者もいただろう」


へぇ~、そういう設定なんだ。

俺は試しに一番近くの自分より年下っぽい女子にどの方法できたのか尋ねてみた。


「ねぇ!」


「・・・・・・!?・・・・・・はい?」


彼女は多少驚いたようだが返事をしてくれた。


「えっと、きみは・・・・・・どの方法で来たの?」


「えっ・・・・・・と、紙のやつできました」


うわぁ~、なりきってんな~。


「そうなんだ~。ハハハぁ~」


「その・・・・・・あなたはどの方法で来たの?」


どの方法って言われてもなぁ・・・・・・。普通に歩いてきただけだし。


「歩いてきました」


「え?」


「歩いてきました。」


「へぇ~。そんな方法があるんですね~」


彼女は少し怪訝な顔をしたがすぐに愛想笑いをしてくれた。


するとバルクは急に声のトーンを落として


「残念ながらここはまだ諸君らが望む世界ではない。ここは日本にっぽんの秋葉原だ。なぜ秋葉原かというといろいろな事情でここが日本の転送拠点なのだ」


諸君らが望む世界?おそらく俺だけが設定を理解していないだろうが・・・・・・ノリノリの空気を壊すわけにもいかない周りに合わせてうなずいておこう。


「ちなみにここに居るのは本気で行きたいと思うの覚悟のある者だけだ。遊び半分で試したものや、半端な気持ちの者も居ない。思う存分新しい世界を楽しむがよい!!」


俺は?迷ってここに居るだけなんですけど。一人苦笑いをしていると


「さぁいこう!!異世界へ!!!」


は?


俺が無様に口を開けているとバルクが指を鳴らした。異様に響く指を鳴らした高い音。急に視界がゆがんで見える。貧血の様な感覚で倒れそうなのを必死で堪える。周りにいる大半すでに倒れている。近くにいた彼女も倒れたようだ。


音が消えて視界がハッキリしたとき


俺は世界遺産、マチュピチュにいた。

自分の趣味全開です。文章の誤字脱字、改善した方がよい点があれば教えてください。

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