聴覚障害者の日常 お問い合わせ先は?編
ものを買った後、何か問題があった時どうするか?
1.購入したお店に持っていく。
2.購入したお店に電話する。
3.購入した商品のメーカーのお問い合わせに電話する。
アタシはもれなく『購入したお店に持っていく』ことになる。
でも、購入してからだいぶたってしまっている場合や、引っ越ししてお店が近くにない場合など、購入したお店に持っていくことができないことが増えてきた。
だいぶ昔の話になる。
まだ働いていたときのことだ。
アタシが働いていたのは某大手メーカーで、年に1回、社内で研究発表のようなものをしていて、それを聴講したことがあった。内容が、マニュアルの話だったと思う。わかりやすいマニュアルを作ることについての説明だったかもう内容は覚えていないのだが、その発表の後の質疑応答で、アタシは挙手した。
「聴覚障害をもっているので、おききづらいことがあったり失礼があったらお許しください。
弊社はファックスも作っています。ちょうど最近、自宅にある弊社のパーソナルファックスが故障しました。
故障したときのお問い合わせ先はいずれも電話番号しかありませんでした。
ファックスというと、今では普通の家庭ももちろん普及してきていますが、耳の不自由な人の重要な通信手段になっているのです。耳の不自由な人は、いわばファックスのヘビーユーザーです。ファックスが壊れたら、電話で問い合わせられない場合はどうすればよいのでしょうか?
マニュアルを作る際には、ユーザーが老若男女、障害者でもお問い合わせできるように考えていただきたい。」
常々思っていたことだったので、チャンスとばかりお願いしたのだった。
それが、思わぬ評価をいただいて、ホームページのアドレスを載せたり、ファックス番号を載せたりと、行動が早かったので面食らったのを覚えている。
それからだいぶ年月が過ぎた今、インターネット上で問い合わせることが珍しくないが、相変わらず旧態依然としたところも残っている。
おそらく、迷惑メールや、クレーマーの問題も大変なのだろうと思う。
今春、某社にモデムについて聞きたくてホームページで探したが電話番号しかなかった。すでに夫は単身赴任でおらず、子供にかけてもらうのは難しい内容だったため、意見箱のようなところからメールをした。
1週間待って返事がなかったので、もう一度同じ内容で送信してさらに待った。
2週間ぐらい後になってやっとメールで返事が来た。
結果は理由は載せておらずあくまでも電話で、とのことだった。モデムについての説明は書かれていたけれど、その後については文書(郵便で)か電話でのやり取りになるので、できれば電話で、というむしろ後退した内容だった。
もともと国営だったかなり大きな会社なんですけどね・・・
でも、あきらめないでアクションを起こしてみようとおもってはいるけどね・・・・結構、しんどいことなんですよ。
今回は、真面目な内容でした。
電話が使えないという日常で、問い合わせに困ることがかなりあります。
インターネットが普及してきてもなお、まだ電話での問い合わせになっているところが多いです。
別枠でのお問い合わせ先ができることを希求してやみません。