時間が戻ったら美少女だった
2020年5月、40歳男、子供は2人、市役所の観光課で暇なため考える時間が山ほどある為よく妄想にふけっていた。
最近は、高校1年生にタイムスリップしたら美少女になっていて、回りの男をドギマギさせるという内容だ。
そんなある日、寝て起きたらそれが現実になっていた。
夜の車の中、運転は父親、助手席に母親、隣に兄、後ろに弟。俺は次男だからもちろん男かと思ったが胸が膨らんでいた。Tシャツに短パンという服装だが紛れもなく女だ。
いきなりだったが慌てなかった。
それまで女としてどうやって生きてきて、今なぜ車の中にいるのかはちゃんと記憶としてあった為だ。
俺は高校1年生の女子で、今から祖父のお葬式に向かうところだった。
窓に見える自分の顔は、うん、かなりかわいい。
橋本環奈をもっと日本人寄りにした感じだ。
季節は5月。昼は暖かいが夜は寒い。
車の中はラジオの音楽だけが流れている。今は2000年。夢ではないとなぜか確信があった。まるで40歳のほうが夢だったかのようだ。
これから何が起こったか、前の人生の記憶を掘り返しつつ、この人生では女生活を楽しんでやるとワクワクしながら移動時間を潰した。
2時間ほど走った後、祖父の家に到着した。
家には親戚一同がもう集まっていた。みんな到着したばかりなのか夜の10時を過ぎていたが騒がしかった。1番遠くから来ている親戚は祖父の遺体の周りに集まっていた。俺の父親の兄家族だ。今回は父方の祖父なので父方の親戚しか来ていない。
父は男3人兄弟の真ん中。兄には子供が3人おりそこも3人とも男だ。
それぞれ社会人1年目と大学3年生と1年生で長男が北斗で次男が東治、3男は西臣。残念ながら南はいない。会うのは小学生以来だから4.5年ぶりか。
父の弟家族も今ついたところで荷物をほどいていた。ここも3人子供がおり、女男男だ。それぞれ高2(南)、高1(達也)、そしてぐっと下がって2歳児(克也)だ。南はここで使われていた。
家が近いこともありよく一緒に祖父の家に来ていたし顔見知りだ。でも正直一番合うのを楽しみにしていたのは兄家族の3男の西臣だ。陽キャで話すのが面白かった。兄2人は静かだが隠キャというわけではなく落ち着いている人という感じで、こちらも好きだったが西臣ほどではない。俺は前の人生では隠キャよりだが自己顕示欲が高く、イジられて注目を集めるのが好きだった。西臣は俺をおいしくイジってくれるのだ。
しかしそんな俺も今は絶世の美女で自己顕示欲は満たされており、さらに40年という人生経験という特大の武器を持っている。とりあえずまずは従兄弟相手だが、この体を楽しんでやろうと思った




