表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カテゴリー  作者: 七賀ごふん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

82/88

#7



人が存在する限り、暗い感情が消滅することはない。不安、畏れ、憂鬱。それらは人が一生付き合っていく不治の病だ。


明るい人と暗い人。善い人と悪い人。喜びと、悲しみ。怒り。

そのどれもが、突き詰めると無限に区分分けできる。明るさにも種類があって、レベルがあって、皆が皆正しいものではなかったりする。


かつて自分を長く支配していたのは「怒り」だ。悲しみによる怒りではない。怒りが巻き起こす、純粋な怒り。弱い者達を虐げる、大勢の人間に対する怒り。

プラスに働けば、闘争心に火がついて自身の成長にも繋がる。しかしコントロールが効かなくなると、周りを傷付けかねない。


「彼」もそうだった。品場は深いため息をつき、休憩がてら裏庭へ向かった。ここには、この施設を設立した時に植えてもらった一本の桜の木がある。その日陰に入って、アスファルトを焼く太陽を打ち見る。

相変わらず、空は青い。桜が散れば豪雨に酷暑が訪れ、休むことなく人をブルーにする。

環境破壊を散々してきたというのに、結局人が人を苦しめる。

世界が終わるのはいつだろう。できれば考えたくないけど、春が来る度に思い出してしまう。自分の世界は、あの日からずっと止まってしまっている。


一年、二年、三年。

始まりのときを待っている。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ