78/88
#3
入院した二人の入所者は容態が安定し、今は意思疎通ができるらしい。暴行された入所者Aは、施設長と性行為を重ねていたことを認めた。
しかし暴行を働いた青年に対して新たな裁判を起こすつもりはないようで、これが本当に幸いだった。彼はこれから新たな医療施設に移るらしい。
人伝に聞いただけだが、担当した弁護士事務所が尽力してくれたようだ。入所者Bは暴行罪として拘束されたが、彼の病気のステージ、拘留中に精神状態が悪化したこともあり、入院先で話を進めていた。Aとの示談が成立し、彼もこれから治療に専念する。
そして管理者も精神病のせいで正しい思考判断ができなかったことから起訴猶予処分となった。
影山は、警察で事情を説明した。その後の指示で国が指定した検査を受けた。結果は彼も自分も想像していたとおり。
影山は医療保護入院の運びとなり、精神病院の隔離病棟に移された。




