表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/47

ロイヤルスマイルは凶器

 「さぁ、アイリス嬢。もちろん責任とってくれるのだろう?」


 色気がすごいロイヤルスマイルを浮かべながら、至近距離で見つめられる。


 ど、どどどどうしよう!! 


 最初はクレバーだと思ったし、耳を噛んだのは自分でも何でそんなことをしたのかわからない。王族にそんなことしたら罪に……?!責任ってなんだろ、もしかして処刑?! ヒィイイ!!


 「君は私だとわかってやっていただろ?」

 確かになんかおかしいと思ったけど、気にも留めてなかった。ここで嘘をついたらさらに罪が重くなるかも!!


 「…は…はい!!」

 高速で頷く。


 「私は男ってわかっているよな?」


 「はいいい!!」


 「王族なのもわかるよな?」


 「はい!!」


 「それなら責任とらないとな?」


 「はい!はい!」


 「じゃあ、私も婚約者にしてくれるな?」


 「はい!!…は……えっ……?」


 「よし、言質は取ったぞ。これからよろしくな。」

 そう言い、私の頬にキスをした。


 はいいいい?! 婚約者?!









 「フェクト殿下、これはどういうことですか?返答次第では、たとえ殿下でも容赦しませんよ。」






 クレバーが物凄く怒ってる?!私なにかやらかしてた?!どうしよう!!


 アワアワとしていると、クレバーが近寄ってきて私を抱き上げた。


 「アイリス大丈夫?それで、殿下。どういうつもりですか?」


 座ったままだったフェクト殿下が立ち上がり、私の方へ視線を寄越し、ニヤリと勝ち誇ったような意地悪な顔をした。


 「アイリス嬢が私を婚約者にしてくれたのでな。婚約者筆頭が許されたとこまでしていいのは普通のことだろ?」


 「私がいつ許可しました?」


 「ちゃんと本人にも、婚約者筆頭の君にも、口説くことは伝えていただろ?手順はしっかりと踏んだ。あとはアイリス嬢本人の許可があればいけたんだ。」


 「アイリス、本当に婚約者にしてもいいって許可したの?」

 クレバーのとても悲しそうな声に胸がギュッとなる。


 「あ…あの私……。王族に粗相しちゃった…みたいで……。責任とらないと……って……。ご、ごめんなさい……。」

 私の軽率な行動でクレバーを傷付けたのかもしれない。悲しくて不甲斐なくて涙が止まらなくなる。


 「泣かないで……僕も責めたみたいな言い方してごめん。アイリスはフェクト殿下が好きで婚約者にしたいんじゃないんだね?」

 泣いているせいで声が出せなくて、小さく頷く。



 「フェクト殿下、アイリスの弱みにつけこみましたね?」


 「あ……あぁ……すまない。正々堂々と許可をもらうべきだった。」

 アイリスが泣いたことでばつが悪そうにしている。


 「はぁ……。でも、アイリスが許可を出したのも事実。婚約者に加えましょう。その代わり、アイリスの気持ちを無視するようなことは許しませんから。私が出来る譲歩はここまでです。後ほどちゃんと書類を送ります。アイリスもそれでいいかな?」




 返事の代わりに頷く。





 フェクト殿下がクレバーに抱き上げられたままの私の手を取り、跪いて口付けをする。

 「婚約者に加えてくれてありがとう。今度からは君の気持ちを一番に考えるよ。心から婚約者でよかったと思わせるから覚悟していてくれ。」


 色気えぇぇぇぇ!! 目が!!目があぁぁぁぁ!! あまりの色気に涙も引っ込み色んな気持ちも吹き飛ぶ。



 「僕もアイリスの心を手に入れてみせるから覚悟しといてね。」

 そう言って、私の額にキスをした。





 うきゃ――――!!なんてヒロインみたいな展開!!イケメンハーレムすぎる……!!

ブックマーク、いいね、ありがとうございます(#^.^#)


ちょっと更新ペースが遅くなります、気長に待っていただけると幸いです。申し訳ないです_(._.)_

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ