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変化(テリブル伯爵視点)


 「どうなっている!!ふざけるな!!」

 もらった報告書を床に投げつけ、手当たり次第目につく物を壁に投げつけた。


 おかしい!!あの国と連絡が取れないどころか、うちの諜報員や大事な商品を運ぶ商人もろとも全員、消息不明になっている。挙句、変な噂まで流れ始めた。


 『娘のために女性を殺そうとした』

 『娘が国を欲しがったから隣国と手を組んで乗っ取ろうと画策している』

 『気に入らない相手を隣国に売っている』


 他の2つは事実無根だが、なぜ人身売買がバレている。どこで漏れた?隣国に売ったやつらが口を割ったか。でも、あいつらは全員薬で記憶が定まってないはずだ。ここの国の奴らは他所と比べて魔力が高く見目も特別良い、だからどれだけ壊れていようが良い金になったのに。


 噂のせいで後日、家に調査員がくることになった。

 「まぁ、いい。どうせ証拠は出てこない。やっと娘が生まれてここまできたんだ。こんなことで終わらせてたまるか。」

 

 床にあった報告書の紙を靴で強く踏みつける。

 「おい!!お前たち!!部屋を綺麗に片付けておけ!私は出かけてくる。馬車を出せ!」


 「承知しました。」

 テリブル伯爵は当たり散らしながら玄関の方へ歩いて行くのを見送ると、数人の使用人が部屋に入り片付けだす。






 「おい、ここで働いているのそろそろヤバくねぇか?」


 「あぁ、噂もあるけどよ、ここで働いてるって言うだけで嫌な顔されるんだぜ。買い出しも、ここの名前出すだけで一切売ってくれなくなるんだ。俺、厄介ごとに巻き込まれる前に辞めるわ。」


 「もう結構な人数辞めていってるらしいぞ。俺も辞めよっかな。前に来てたジーニアス公爵令息が連れていた令嬢の家で雇ってくれねえかな。」


 「いや、あそこは実際雇用募集で行った奴に聞いたけど、合格基準が他と比べ物にならないぐらい高いらしいぞ。その分、給金もすげえらしいけどな。なんせあの令嬢はエリク様の娘だからな。」


 「まじかよ!!あのエリク様?!納得だわ~。」



 「「さすが《天空の剣神》だよな!!」」










 ◇◇◇◇





 「申し訳ありませんがお売りすることが出来かねます。」


 「はっ!!どういうことだ!!私は伯爵だぞ!!」


 「申し訳ございません。」


 「なぜだ!!先ほどまで他の者には売っていただろう!!」


 「申し訳ございません。」


 「もうよい!!私を馬鹿にしたことを後悔させてやる!!」

 ズカズカと歩き、扉を蹴るように開けて出ていく。



 なぜだ!!ここでもう4店舗目だぞ!! どこも理由を一切言わず謝るだけで口を割らない。買えるところでも相場の3倍の値段を言ってくる。わけがわからない。なにが起こっている。 このままじゃ、金がなくなっていく一方じゃないか。


 「あのー。」


 「なんだ?汚いガキめ、私に話しかけるな!」


 「あんたにこれ渡してって頼まれたんだけど。例の発注の件って言ってた。」

 

 「それなら早く渡せ!クズが!」

 紙を奪うように取ると追い払い内容を確認する。汚いガキが触った物には触れたくなかったが、連絡手段が途絶えたからガキを使ったんだろう。


 「次は緑色の子供か……額は…………はっ?!」




 よっぽど欲しいのか今までの10倍の値段だぞ。成功すれば10年は余裕だな。そうだ、私を疑ってきたあの宰相の息子が綺麗な緑色だったな。爵位は高位だが所詮は子供だ、アグリーも欲しがっていた。壊れるまで遊ばせたら満足するだろう。そのあとはいつも通り出荷して、それをネタに宰相を黙らせれるかもしれん。



 「ふはははははは!!」

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