第二章9 【10月23日/初等部4年生活動中】9/【チェユン】と相談
【イェナ】と【ナユン】と【ルオシー】の意見を聞いた【芳一】は、続けて、7人組女性ダンスユニット/世界的Kポップアイドル【レベチ・ラベル】の【韓国人メンバー】/【チェユン】/【クォン・チェユン】に【テレパシー】を送った。
(あのぉ~【チェユンさん?】、聞こえますか?)
と送る【芳一】に対し、【チェユン】は、
(アニョハセヨ、【唯野さん】)
と返してきた。
(じゃあ、【イェナさん】が【初日】は【配信番組部】、【ナユンさん】が【ファッション部】、【ルオシーさん】が【声優部】にするって事にしたらしいので、次は貴女の番です。
何か、希望する【部活】とかありますか?)
(私は、【時代劇部】にするね。
【お姫様】とかやってみたいし、【殺陣】にも興味あるね。【アクション】とかダンスに応用出来ないか試してみたいね)
(【時代劇】か、僕も結構好きだよ。昔は結構、部活サボって、【時代劇】を見に帰ったりしてね。いくつも名台詞を覚えているよ)
(そうなの?)
(時代劇のパターンは、日常があって、そこに悪代官とか商人とかが権力やお金にものを言わせて悪事を働いて、主人公達が怒って、お仕置きするって感じだけど、作品ごとに特徴があってね。結構面白いよ。
将軍様や暗殺者、副将軍やお奉行様や岡っ引き、将軍の忘れ形見や、将軍家の血筋、町方や与力など色んな立場の主人公が、自分の中の正義を実行するってのが王道パターンだね。基本的に勧善懲悪がテーマだね。刑事ドラマなんかも同じ理由で結構好きだね。
時代劇と刑事ドラマはどこか同じ所があるよね。人を斬るか捕まえるかの違いがあるけどね)
(今度、詳しく、【時代劇】の事、教えて欲しいね)
(あぁ、良いよ。それくらいならお安いご用だ)
(ところで、【唯野さん】)
(はい?)
(私を1番に選んでくれてありがとです。キッポッソヨ)
(え?きっぽ?なんだって?)
(何でもないです。こっちの事です)
(え?どーゆーこと?1番って【ナユンさん】に言った事?
彼女にも言ったけど、僕は最初の1人を尊重したいと思っていて、君が僕に最初に声をかけてくれたからであって・・・)
(みなまで言わなくてよいね。理由はともあれ、サンキューです)
(いやぁ、どういたしまして)
(じゃあ、1番になれた事で何かご褒美、欲しいね私)
(ご褒美?)
(そう。私、トップスターになりたいの)
(今もなっていると思うけど?)
(ううん。もっと。もっと、もっと、もぉ~っとトップになりたいの。
その時に協力して欲しい)
(他の子にも言っているけど贔屓とかは・・・)
(贔屓でなければ良いのでしょ?普通に売れるための協力はしてくれるんでしょ?)
(まぁ、君だけ特別にって訳じゃないけど、君達が売れる手助けは僕が出来る限り協力したいと思っているよ。もう、十分、君達は凄く売れていると思うけどね)
(うん。だけど、例えば、私のキャラクターを作る時、私の意見を反映させて欲しいのよ。
私のイメージ戦略として)
(まぁ、それくらいなら)
(頼んだからね、マイマスター)
(う、うん・・・)
と言う事になった。
彼女とも親しげになっている。
何となくだが、傍目にみて、少なからず、彼女達は【芳一】に対して何らかの好意を持っている様に見えるのは気のせいだろうか?