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全密連  作者: 融木昌
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まだまだ、お話は終わらない

 雨が上がり、コバルトブルーの海の上には二組のカップルを祝福するかのように美しい二重の虹が架かっていた。モナカ王国の海辺に建つ白亜のチャペルに明るい光が降り注ぎ、牧師の前には幸せ一杯の新郎、新婦が並んで立っている。井口にとってダブルの驚きと喜びの展開となったが、一組は江梨子と首領、もう一組はロイヤル・モナカ航空の小柄な客室乗務員と月組長であった。

 月組長はモナカ行きの飛行機の中でくしゃみが縁で知り合った彼女に一目惚れしたのだ。翌々日の帰りの便に彼女が乗務することを訊き出し、その機内でわざとくしゃみをして空港到着後の早朝デートの約束を取り付けたのだそうだ。結果、会議に遅れたのだが月組長としては一世一代の大勝負だったのだろう。

 結婚式には勘左衛門、花組長は勿論のこと、サのミッチーや組織から足を洗ったジャのミッチー、さらに希望の大学に入学できた内藤も西の国から駆けつけ出席していた。遊園地の件を通じてモナカ王国との関係は改善され、不足していたレアアースがモナカ王国から我が国に輸出されるようになっていたが、勉強不足の今の政治家には任せて置けないと内藤は国際的にも通用する政治家、グローバル・ステーツマンを目指して勉学に励んでいたのであった。

 指輪の交換、誓いのキスも済み、チャペルから出てきた二組のカップルに小豆を撒くレッドビーンシャワーが盛大に行われた。パーティ会場には国王からの祝いの酒、モナカ特産のキグ酒が届けられていた。淡い小豆色のすっきりした甘さの酒で、井口たちは何度も乾杯を繰り返した。

「停電だ!」

 パーティもお開きになり、皆が会場を出ようとしたとき照明が一斉に消えてしまった。すぐには復旧せず、しばらくしてサのミッチーの携帯電話が鳴った。国王庁からで、重要な行事が控えており出来れば井口にラシット通りの変電所に向かって欲しいとのことだった。礼服姿のまま井口はサのミッチーらと変電所へと急ぐ。

 そして計らずもそこで北の大国の陰謀を暴くことになるのだが、その話はまたの機会に。

 イルギナエサンボン。



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