表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

5/14

5. 【side】その頃ギルドでは……


 マリアが魔法通信網ネットでバズり散らかしていた頃。


 マリアを追放したギルド、≪ブラックバインド≫の事務所では、ギルマスのエラソーが黒革の高級椅子に座ってニヤニヤと笑っていた。


「無能を追放したから、今日は妙にかすがすがしい気持ちだな」


 そう言うエラソーの前には直立不動の部下。

 隊長の役職にあるアーサーという男である。


「た、ただギルマス……マリアがいなくなると我々は少し困るといいますか……」


 満足げなエラソーとは対照的に、アーサーは焦っていた。

 マリアがいなくなれば、まず間違いなく仕事が回らなくなるからだ。


 マリアはギルド内では“消防士”の異名を誇っていた。

 エラソーが受注してくるクソ案件が炎上したときに、その尻ぬぐいをするのはいつも決まって彼女だけだったのだ。

 けれど、部下を無能と決めつけているエラソーの耳にその言葉は届かない。

 

「ん? なにか言ったか」


「あ、あの……いえ、なんでもないです……」


「そうそう、リンダには派手な仕事をまかせてくれよ。彼女はうちのエースになるんだからな」


 最近、エラソーは、お気に入りの美少女冒険者リンダに夢中になっていた。

 彼女が有名配信者になることで、≪ブラックバインド≫がさらに発展すると信じて疑わなかったのである。


「……承知しました」


 アーサーは無邪気なギルドマスターに、苦虫を嚙み潰したような表情で返答するのであった。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ