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最期の花束  作者: 白桜有歩
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自分が変わらなきゃ

自身を変えるのは難しい。

 最後でも立ち上がればいいのだから最後でも答えを出す。


 隣で結ちゃんが手を差し伸べて待っている。


 最後でも立ち上がれば勝ちなのだ。


 まだまだ、その日になるまで彼女に甘える。


 諦めない強さを武器に。彼女の支えに勇気を持つ。


 彼女は待ってくれている。最後に彼女の手を取って立ち上がる。


 闘うには諦めない強さが必要。


 生きている限りは、どこに行ってもどの時間でも試されているかのように試練がある。


 それでも、失った時間を取り戻す事が出来る。


 闘い立ち上がればいつだって、失った時間を取り戻す事が出来る。


 今日も陸上部では苛めっ子たちが、明日葉に聞こえるようにタイムを自慢し合う。


「ホントここまで行けば雑魚を足で踏んでいるんじゃない?」


「記録で十分マウントが取れているしー」


「雑魚は雑魚! ははは!」


 苛めっ子の陽子たちが、笑い声を出して明日葉を見ている。


「ホントに懲りないな。あの子たち」


 結ちゃんが注意しようとしたとき、


「大丈夫。明日葉が言いに行く」


「分かった」


「もうやめて欲しいんだ。明日葉を苛めるの。こんなことをして楽しいと思っているのは陽子さんたちだけだよ?」


「はあ? 別に苛めていないし? 被害妄想とかやめてよー?」


「明日葉を苛めているのは知っているよ? クラスで悪口言っていたよね?」


「あんたを苛めて得なんて無いのに苛める訳ないじゃない? ホント鈍いと頭の回転も遅いのね?」


「お前さー、おせーんだし辞めちまいなよ? 陸上部」


 陽子たちが、明日葉一人に対して三人で捲し立てて来た。


「ちょっとあんたたちね!」


 結ちゃんが、三人の態度に腹を立てて反論しようとしたが、


 明日葉は、手で来るなと制して彼女を止める。


「人を傷つける人と関わりたくないから陽子さんたちにもう何も言わないよ。でもいつか自分を恥じて考えを変えて欲しい。じゃないと成長しようとしない人と思われるよ? 可哀想とか思わないけど何を言っても変わらないどうしようもない人と思ってしまうから」


「なっ!?」


「く——っ!?」


「・・・・・・っ!?」


「それといつか陽子さんたちの記録を超えるからね?」


 明日葉の肩の荷が下りた気がした。


 やっと溜め込んでいた苦しみから抜け出した。気持ちが晴れた感覚が心拍数で分かる。


 縛り付けられた心が解放された。


 いままで彼女たちが原因で、成績が上がらなかったのかもしれない。


 彼女たちを気にし過ぎて成績が上がらなかったのかも。と思うと、これからだ、と気持ちが楽になった。


 溜め込んでいたストレスは、心のゴミとして流した。


 走るたびに感じたのろまな亀を、結ちゃんは前向きにしてくれていた。


 でも、それだけじゃあ変わらない。


 変わらなきゃいけないのは自分自身。


 周りじゃない。誰であろう自分自身なのだ。


 他人が変わっても自分が変わらなきゃ問題は解決できない。


朝に、『最期の花束』を読んでくれてありがとうございます! そして、おはようございます!


昼に、『最期の花束』を読んでくれてありがとうございます! そして、こんにちわ!


夜に、『最期の花束』を読んでくれてありがとうございます! そして、こんばんわ!


寝る前に、『最期の花束』を読んでくれてありがとうございます! そして、お休みなさい! いい夜を! いい明日を! 明日忙しくても明日の事を考えずに寝ましょう! お休み~!


お勧めの歌は、多分ですが歌を聞きながら名言と迷言をまだ作っていない歌ですが、Uru - それを愛と呼ぶなら と、贖罪 / 傘村トータ です。


では! いい夜を!

いい明日を!

大切な人と幸せな毎日を!

では、さいなら~!

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