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最期の花束  作者: 白桜有歩
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二人の願いは

七夕はこれで終わり。

「お帰りー! 明日葉。ゆーちゃんいらっしゃい!」


葉月はずきさんお邪魔しまーす!」


 ガーデニングが趣味のお母さんの名前は葉月はづき。黒髪をポニーテールに結って肩にかけている。


 お母さんは庭で、大きなボール状の花を1輪ずつつけたオレンジ色のアフリカン・マリーゴールドを世話していた。


「お母さん。笹竹用意している?」


「用意しているけどこより作ってないわよ?」


「作ろうか?」


「頼むわ~!」


 玄関を潜るとダークブラウンの靴棚の上に家族写真が置かれていて、隣には観葉植物が置かれていた。


 靴を奇麗に並べてリビングの扉を潜るとテレビの前にソファが並び、なぐり加工が施されたブラウンの木目調のダイニングテーブルに、ヴィンテージデザインのブラックのチェアが置かれていた。


 ダイニングテーブルに習字用紙が置かれている。


 ハサミで習字用紙を一センチ幅に切って、先の方から少しずつよっていき最初に端っこを少し固めて、ぐるぐると巻いていく。


 時間を掛けてこよりを巻く。


 時間を掛けて丁寧にこよりを作るのが気にならなかった自分を、隣で眺めている彼女が、


「明日ちゃん、随分丁寧に巻くね?」


「そうかな?」


 隣の彼女が作ったこよりは、作りなれているせいか自分よりも多くこよりを作っていた。


 比べなくても彼女の作ったこよりの方が多い。


 丁寧に作っている自分は、彼女とこよりの数の差があっても気にしなかった。


「結ちゃんこより作るの速いね!」


「明日ちゃんこそ感心するよ。丁寧に作っているよ!」


「こよりを作る早さなんて気にしてないからいままでこのペースでやっていたんだよね? 子供の頃から」


「気持ちを込めて作るのはいいことだよ! 優しい証拠だよ!」


「そう?」


「そうだよ! 気持ちを込めるという事は相手の願いを応援している優しい証拠!」


 褒められて恥ずかしくなり顔を伏せて微笑んだ明日葉は、


「こよりを丁寧に作るのは風や雨で千切れずにみんなの願いを織姫に見つけて欲しいからだよ!」


「みんなの願いが叶ったときの笑顔を見たいし! だから丁寧に作るの!」


「みんなが短冊に書いた願いを織姫様に見つけてもらうために丁寧に作ろう! みんなの笑顔を見るために!」


 こよりと短冊、七夕飾りを作り、庭に出てガーデニングテーブルで二人は、黄色の短冊に願い事を書く。


 隣に座った結ちゃんは顔を赤くしながら、黄色の短冊に願い事を手で隠しながら書く。


 明日葉も恥ずかしくて顔を赤くしながら、黄色の短冊に願い事を隠しながら書いた。


 青、白、紫、赤、黄の短冊と七夕飾りにもこよりを通す。


「夕方になったら明日葉の家に結ちゃん来る?」


「うん! 遊びに行く!」


「家族もつれてきなよ!」


「あー、一人厄介な奴がいてさー、迷惑かけちゃうんだよね? お兄ちゃんが、その・・・・・・だから結だけ遊びに行くよ」


「なんかヤバいの? 結ちゃんのお兄ちゃんって?」


「『ロリ発見』って言って舌をべろべろしながら四足歩行して走ってくる」


「何そのホラー・・・・・・足にチップ埋めなよ?」


「友達を四足歩行で追い駆けた事があるんだ、結のお兄ちゃん・・・・・・」


「ヤバいね・・・・・・、檻に入れなよ?」


「彼の凄い所は『まだしていない』だそうだよ?」


「いつかやるみたいなこと言わないでよ!? 怖いわよ!?」


「『街で見かけたらとりあえず逃げろ』と本人が言っていた・・・・・・」


「犯罪臭しかしないんだけど・・・・・・、ホントにそれ、人間なの?」


「本人曰く『人類に必要とされた変態』だって」


「誰も必要としていないよ? 変態は。檻に入れるか死刑が妥当じゃない? いますぐプログラムを受けろと言っといてよ? 変わりっこないだろうけど。やっぱり一生檻の中で生活するが妥当じゃない? 死刑は優しいもんよ?」


「小学校時代の友達は『ショットガンで生き延びるかどうか』って言ってたな~」


「どこの街のパンデミックだ!?」


「誰も必要としていないからショットガンで殺してくれない!?」


「四足歩行の生き物は相手せずに逃げなきゃいけないのよ? 弾を温存しないと」


「救世主に護衛してもらわなきゃ無理ゲーよ・・・・・・」


「分かった。お父さんに送り迎えしてもらいなよ?」


「ごめんね。せっかく誘ってくれたのに、お兄ちゃんが変態で・・・・・・」


「いや、謝らなくていいよ。変態は家にいた方がいいんだよ。ドアをチェーンで塞いどいて危険だから。街が危険区域になるからね? あの街の二の舞は起こさないで」





 夜、結ちゃんを、朝比奈家に連れて来た彼女のお父さんと別れて七夕祭を祝う。


「結ちゃん? 黄色の短冊に願い事書いていたけどどんな願い事を書いたの?」


「明日ちゃんこそ黄色の短冊に何書いたの?」


 二人して、「「内緒!」」と声を揃えて微笑んだ。


 風で揺れる二枚の黄色の短冊には、友達への思いが溢れていた。


朝に、『最期の花束』を読んでくれてありがとうございます! そして、おはようございます!


昼に、『最期の花束』を読んでくれてありがとうございます! そして、こんにちわ!


夜に、『最期の花束』を読んでくれてありがとうございます! そして、こんばんわ!


寝る前に、『最期の花束』を読んでくれてありがとうございます! そして、お休みなさい! いい夜を! いい明日を! 明日忙しくても明日の事を考えずに寝ましょう! お休み~!


名言と迷言の作り方講座


名言と迷言を作るのが難しいと悩んでいるそこのあなた!


名言と迷言を作るのは基本さえ学べばあとは言葉選びだけ!


例えば、(後ろ向きな言葉)+(凄く前向きになる言葉)=名言

これを自分は、ギャップ萌え名言と呼んでいます。

人って感じ悪い人でも捨て犬をマフラーでくるんで連れて帰る姿を見てキュン! としませんか?

そう! ギャップに差をつけて相手の心を刺す名言を作る手法です。


次は、キミが空を飛ぶならば! で書きましたが、

    (友千の決めた答えと)+(コイントスした答えは)+(一緒でしょう!)=名言

と、このような形、つまり、前向きか後ろ向きか分からない二つの言葉を組み立てていき後に二つの答えを前向きにする、一緒でしょう! と前向きな言葉で締めくくるという技もあります。


後は、咲ちゃんの取扱説明書の約束の言葉でしょうか。

『人は弱くてもいいんだよ? ただ、立ち上がる勇気を持たなければいけない! 

立ち上がる勇気が欲しいなら、毎日笑顔で生きていけるように立ち上がる勇気を人生分あげるね? 

約束だ!』

このように、『人は弱くてもいいんだよ?』と人は弱くてもいいんだと安心させて心を鷲頭噛みします。

次に、『ただ、立ち上がる勇気を持たなければいけない!』ここで、どうしたらいいのよっ!? と後ろ向きにさせます。

そして、次に、『立ち上がる勇気が欲しいなら』ここで、期待させます。

ここから落としていきます。『毎日笑顔で生きていけるように立ち上がる勇気を人生分あげるね?』 

次に、最後の言葉で確実に落とす言葉を→『約束だ!』です。

説明が下手なので例題で解説しました。

分かり辛かった方には申し訳ございません。



では、迷言は?

迷言も組み立て方次第です。


自身の起こった事を想像してください。

世界はこんなもんだと言葉を組み立てていく。

(後ろ向き)+(後ろ向き)+(凄く後ろ向き)=迷言

こんな感じです。

この場合もキャラになり切ってください。自身の気持ちと第三の脳をフルに使う事。

以上です。

ではいい夜を!

いい明日を!

いい未来を!

では! さいなら~!

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