29 皇女の取引
戦闘が終わり、ぼーっと突っ立っている美少女を横目にロイドは死体の調査を始めた。
「ったく。最悪だぜ……」
死体、というよりも肉の塊と言った方が正しいかもしれない。バラバラになったパーツが散らばる中、ロイドは渋い顔を浮かべながらヒントになる物を探す。
血だまりの中に落ちている胴体や下半身を見つけてはポケットの中に何か無いか探るのだ。
憲兵隊時代に体験した、冬真っただ中に貧困街へ行って浮浪者の死体を回収するよりも厄介だ。誰もが嫌がる仕事をやらなければならないのは人生で何度目になるか。
といっても、ロイドはもっと最悪な事を侵略戦争中に体験しているのだが。だからといって、楽勝とは言えないだろう。
「なるべく早く終わらせておくれよ。掃除しなきゃならないからね」
そして、こんな状況を容認した者が文句まで言ってくる。
誰のせいで、と悪態をつきたくなるが……。言葉が喉まで出かけた頃、死体のポケットを探るロイドの手に物の感触が伝わった。
「なんだこりゃ?」
探っていた死体は教会へ逃げ込んで来たという帝国人。彼のポケットから人差し指サイズの小瓶が見つかる。
透明な小瓶の中には紫色の液体。小瓶にはラベルが貼られていないので正規販売されている薬ではないのだろう。
帝国では自国製、マギフィリア製、クロイツア製の医薬品を取り扱っているが、自国製とマギフィリア製は貧困層が買えるような値段じゃない。
となると、教会が卸しているクロイツア製と考えるのが妥当であるが。
「……ウチで扱っている物じゃないね」
小瓶を見たシスター・マリアは絶妙な間を開けてそう断言した。
彼女の反応に対して怪しいか、怪しくないか。ロイドは正直に言って「分からない」といったところだろうか。
該当する薬がクロイツア産の中にあるかどうか考えていたようにも思える。かといって、教会という組織上疑わしいと思えてしまうのも確かだ。
声音と表情から教会が関わっているかどうかは探れなかった。
「麻薬だと思うか?」
更に質問を加えて反応を見ようとするロイド。
「さぁねぇ。ただ、馬鹿共はブツを寄越せと言ってたのは確かだよ。その薬か、大金が絡んでいるのは間違いないんじゃないかね?」
彼女の証言を信じるのであれば追手はこの薬を手に入れようとしていたのだろう。
もしも、小瓶の中身が普通の薬だったとして持ち主を追って銃撃戦まで始めるだろうか。どう考えても、これが普通の薬という可能性は低い。
「ふぅん」
この薬がヒントであるというのは確かだ。
ロイドは薬を持っていた男の服装に注目した。血塗れで腹の中身が飛び出てはいるものの、着ている服からは帝都の貧困層だろう。
穴がいたシャツにズボンは片足から下が切れている。片方だけが半ズボンのような状態で、こんなボロ服を着ているのは貧困層くらいだ。
次にロイドは追手の人間を調べ始めた。
こちらも肉の塊からヒントを探すしかない。こちらは狂気の美少女に抵抗したせいか、小瓶を持っていた男よりも死体の損傷が激しい。
中でも割と綺麗に残った胴体から手を付け始め、追手の正体を探る。
「ったくよォ……。ちょっとは後先考えて殺るように教育しとけよ」
死体がバラバラになっているせいで、着ていた服がどういった物だったのか検討がつかない。
「追手の服装、どんなだったか覚えているか?」
ロイドも見ていたが、次々にバラされていったせいで己の記憶からは検討がつかない。
「さぁ。よく見てないから分からないね」
「チッ」
服装からヒントは得られなさそうだが、ロイドは血を吸収して死体にベッタリとくっつく服の残骸に触れる。
材質はどこにでもありそうな物。柄付きのシャツのようだが、どこにでも売っているありふれた物のようだ。
胸ポケットに手を入れて何か無いか探すがこれといって見つからなかった。教会の床に転がっている頭部を見ても帝国人らしい顔と言える。
死体からヒントを得る事を諦めたロイドが次に目を付けたのは彼等が使っていた魔導拳銃だった。
床に落ちていた2丁を手に取って、本体の観察を始める。
「シリアルは無し、こっちは継ぎ接ぎか」
1丁は本体側面に刻印されているべきシリアルナンバーが無かった。これは正規品ではなく、モグリの魔導技師が作ったコピー品であるという証拠だ。
もう1丁は壊れた魔導拳銃のパーツを寄せ集めて使えるように組み直した物。どちらもブラックマーケットでよく売られている物である。
「ブラックマーケット、ね」
アリッサとマルクが持って来た捜査依頼の中に共通するのはブラックマーケット。追手が持っていた武器の中にもブラックマーケットで買える魔導拳銃が。
といっても、ブラックマーケットで魔導拳銃を購入するという行為はそれほど難しくもないし、珍しくもない。
共通点としては薄いが、今のところヒントとなり得るのはブラックマーケットだろう。
ロイドが次なる捜査場所を小声で呟いた時、教会の入り口が僅かに開く音がした。顔を向けると、教会内に入って来たのはアリッサと彼女に追従するローラであった。
「おい、来るなって言ったろう」
ロイドがアリッサに向かって叫ぶが、彼女は教会内の凄惨な現場に一瞬だけ驚いた後にニコニコといつも通り笑顔を浮かべる。
「そうですが、ロイドさんの上司としては教会の人に挨拶をしなきゃいけないじゃないですか」
教会内を捜査させて頂いているんですから、と言ったアリッサはロイドの近くに立っていたシスター・マリアに顔を向ける。
肉塊が散らばった教会内を怯むことなく歩き始め、シスター・マリアの前まで歩み寄ると頭を下げる。
「どうも。私、アリッサ・ローベルグと申します。うちの部下にご協力頂き感謝申し上げます」
そう言って頭を上げたアリッサはいつもの笑顔をシスター・マリアにぶつける。
「こりゃご丁寧に。私は帝国支部の責任者、皆からはシスター・マリアと呼ばれているよ。一国のお姫様からご挨拶されるたぁ、生きてりゃ良い事もあるもんだね」
シスター・マリアも同様にニコリと笑って言葉を返すがお姫様に返すような言葉遣いではなかった。
「おっと、いつも通りに喋っちまったよ。これじゃ不敬罪になっちまうねえ」
だが、彼女は改めようとしない。
「いえ。そのままで結構ですよ。教会ならば、私の事はご存知でしょう?」
からかうような声音で言うシスター・マリアに対し、アリッサは『教会』という単語を強調しながら立ち向かう。
教会が諜報機関としての役割があるのであれば、アリッサが帝国においてどのような立場なのか知っているはずだろう。
そう具体的には口に出さないものの、彼女の物言いは「お前らは諜報機関なのだから知っているんだろう?」と問いかけているようなものだ。
事実、アリッサの言葉を聞いたシスター・マリアの目付きがほんの一瞬だけ鋭くなる。アリッサは当然それを見逃さなかった。
だが、アリッサは臆さない。堂々と立って、ニコニコと笑ってみせる。
「フフ。面白い皇女様だ。……お言葉に甘えさせてもらおうかねえ」
「ええ。どうぞ、どうぞ」
まるでお互いの力を計るように左ジャブを撃ち終わったかのような雰囲気が2人の間に流れた。
黙ってその様子を見ていたロイドの表情は少し険しい。
「それで、どうですか?」
ロイドに顔を向けたアリッサは進展状況を問う。
「これが見つかった。やっぱりブラックマーケットに行くべきだな」
見せたのは先ほど見つけた小瓶。人差し指と親指で挟みながら見せられた小瓶をマジマジと見たアリッサは、再びシスター・マリアに顔を向け直す。
「クロイツア王国産の物ではないんですか?」
「坊やにも言ったがウチのモンじゃないねえ」
「ポーションを加工した物でもないんですよね?」
「違うねえ」
両者、相変わらず笑ったまま。不気味なほどに自然な体で会話を交わす。
ロイドだけはアリッサがポーションの名を出した瞬間、一瞬だけ体が動いたがシスター・マリアの表情を見て静観するに留まった。
内心ではヒヤヒヤしているのか、相変わらずロイドの表情は険しいままだ。
「そうですか。ご協力ありがとうございました」
「皇女様。1ついいかね?」
質問を終えたアリッサは頭を下げる。ロイドを引き連れて次の調査現場に向かおうとしたのか、体が動いた瞬間にシスター・マリアが引き留めた。
「なんでしょう?」
「ウチも被害を受けたんだ。どういった事件だったのか、詳細は教えてくれるかね? 私の可愛い部下達が巻き込まれたら嫌なんでねえ」
オブラートに包んではいるものの、事件の詳細を教えろというお願い……いや、教会の組織力を考えれば強制に近いのかもしれない。
ズケズケと物言うシスター・マリアもアリッサ同様に遠慮が無い。
「……良いですよ。その代わり、教会のご支援を期待しても?」
だが、アリッサはもっと遠慮が無かった。
「ウチの支援?」
「ええ。教会は外周区に住む人達と密接な関係を築いています。それは我々には持ち合わせていない強みです。危険な薬が出回っていると確定したら、教会の皆さんは外周区の住民に注意喚起を。それと――」
アリッサはそこまで言うと、より笑みを深めた。
「もしも、相手の正体が教会の得意とする幽霊か悪魔でしたら……。我々には手の出しようがありません。なんたって、私達は神に選ばれた僕ではないのですから。一応、ご一報頂けると助かりますが。ロイドさんではなく、私にお願いしますね」
彼女の交換条件にシスター・マリアの目が再び鋭くなる。加えて、彼女が最後に言った「私に」の部分をかなり強く強調した。
顔馴染みのロイドではなく、上司である自分に直接言えという事なのか。それとも別の意味を込めているのか。
だが、それを聞いたシスター・マリアは……。
「ああ、いいとも。ついでにウチが祓っておこうじゃないか」
そう言ってニヤリと口元に三日月を浮かべた。
「助かります。あ、これ私の名刺です。ロイドさん。行きましょう」
「ああ」
ニコリと笑ったアリッサはシスター・マリアに『帝国特務隊 責任者 アリッサ・ローベルグ』と書かれた名刺を手渡すと、彼女に背を向けて教会の入り口へ歩き出した。
ロイドに教会のドアを開けてもらい、彼が先に教会を出て行く。
続いてローラが教会のドアを支え、アリッサが外に出ようとした時――
「皇女様。1つ、忠告をしておこうか」
奥で立っていたシスター・マリアは声をかけた。
「独占欲は時に身を滅ぼす。神様もそう言っているよ」
「ご忠告どうも」
ありがたいお言葉を聞いたアリッサは、いつも通りの笑顔を浮かべながら会釈すると教会の外へ出て行った。
-----
魔導車へ戻ったロイドとアリッサは後部座席に乗り込んだ。
乗り込んだロイドの顔には「言いたい事がある」と言わんばかりの不機嫌な表情。
「どうしたんですか? そんな顔して。もしかして、私の事を心配してくれてます?」
からかうように言ったアリッサは、笑いながら胸の前で両手を握って上目遣いをした。か弱い女性をアピールするような仕草であるが、ロイドは表情を変えようとはしなかった。
「……アンタ、教会がポーションを加工して麻薬にしているの知っていたのか」
ロイドの問いにポーズを解いて、ふふと小さく笑う。
「勿論ですよ。じゃなければ、いかに教会だろうと帝国国内に麻薬を持ち込めないでしょう? クロイツアから輸入する物資には国境で厳重な検査があるんですから」
いくら帝国が腐っていようと、外国産の麻薬で国の労働力が汚染される事は望まない。
これは皇族派、反皇族派関係無く。いかに皇族制度撤廃を目標とする反皇族派であろうとも、自国を外国人に荒らされるのは望まないだろう。
特に帝国の同盟国であるマギフィリア王国と長く睨み合いが続けられるクロイツア王国の手によって、帝国内が麻薬汚染されるなど帝国にとってもマギフィリア王国にとっても最悪のシナリオと言えるだろう。
帝国がクロイツア王国から輸入されるポーションの材料などを厳しく検閲するのは当然だ。
しかし、クロイツア王国の考えとしては『麻薬』として帝国内に持ち込まなければ良い、というものだった。
あくまでも万能風邪薬であるポーションの材料として外国にある各教会へ送る。その後、現地の教会支部内でポーションとポーションを加工したクロイツア産麻薬を生成して販売する。
これが教会の行っている麻薬製造の実態だ。
そこまで察していて、どうして帝国上層部及びマギフィリア王国は止められないのか。
それはやはり『聖戦』が脳裏にチラつくからだろう。
マギフィリア王国勢力とクロイツア王国勢力の国際的なパワーバランスは拮抗しているものの、2ヵ国が戦争を起こせば世界を巻き込む大戦争に発展する。
この聖戦が起きた場合、帝国に勝ち目がない。同盟国であるマギフィリア王国が100%力を貸してくれたとしても帝国国内には多大な被害を受けるだろう。
恐らくは帝国内部に侵食する教会勢力を排除するので精一杯に違いない。
南部戦争が終わったばかりの帝国には、再び戦争を戦い抜く力は溜まっておらず、国内にも多くの火種を抱えた状態では負けるのは確実である。
故に指摘は出来ない。それに世界を巻き込む大戦争の引き金を引きたくはない、勃発したとしても帝国領土内を主戦場にしたくない、というのが本音だろうか。
これは皇族派も反皇族派も共通認識だろう。
今の帝国はマギフィリア王国と連携しながらクロイツア王国に付け入る隙を探しているが、それが見つからずに後手へ回っているといった状況である。
「それと、教会を使うのはこれっきりにしておけよ」
次にロイドが苦言を零したのはアリッサが行った取引である。
『教会が得意とする幽霊か悪魔だったら』
言葉通りに受け取れば「教会が崇める神の敵である悪魔を神の力でやっつけてね」といった一種の冗談に聞こえるだろう。
だが、教会が裏で麻薬販売の独占と諜報活動を行っている事を知っている者が言った言葉ならば。
『未知の麻薬販売組織は貴方達が消してね。だって貴方達の商売敵でしょう?』という事になる。
捜査の情報を渡す代わりに、相手の組織が判明したら教会が組織を消す事を容認する、ゴミ掃除は頼んだ、と彼女は遠回しに言ったのだ。
「ロイドさん。シャターンが麻薬販売をしていた時、教会に行きましたか?」
しかし、アリッサはロイドの苦言に対して言うのではなく過去の事件を持ち出した。
「あ? ああ、勿論。ただ、あの時はマフィアに話を聞きに行ってすぐに証人が得られたからな。教会にはもうじき逮捕するから手を出すなと釘は差したが」
実際、教会はロイドの言う通りにシャターンを追い詰める事はしなかった。
ロイド曰く、シャターンの件で教会が動かなかったのは、ロイドが逮捕する事で戦力を動かす必要性が失われたから。同時に相手が貴族となると面倒事に繋がるからじゃないか、と。
「でも、結果的にシャターンは殺されました。2度目の逮捕の時に」
「殺したのが教会だと? さすがに教会とあっても警備をすり抜けて侵入はできねえだろ」
シャターンが殺された時の不可思議な状況。あれは流石の教会でも不可能だろう、とロイドは言うが。
「……正直、私は教会を疑っています。教会には私達が把握していない何か手段があるのかも」
アリッサは頬に指を当てて考え込む。その手段とやらが思いつかない、と言いたげに。
「それを知る為に敢えて教会に始末させるのか? 事件の真相は解明しない気か?」
「いえ。我々が真相に辿り着いたら販売組織を教会に渡せば良いじゃないですか」
アリッサはロイドの問いに対して平然とした表情で言った。彼女はあのような恐ろしい状況を作り出すような教会を思いっきり利用する気のようだ。
「アンタなぁ……。そもそも、教会も馬鹿じゃねえ。アンタの目論見通りになったとしても、奴等は証拠を残さないって言っただろう?」
今まで教会に繋がる証拠を残さなかったように。
だが、ロイドも自分で言って気付いたようで、ハッとした表情を浮かべる。
もしも、教会の暗殺技術が向上していたとしたら。そう考えるとアリッサが抱える疑惑にも納得できる。
厳重な監視を掻い潜ってシャターンを殺せる何かがあるのかも、と。
「ね?」
「ああ……。ん~……。だがなぁ……。そこまでして教会がシャターンを殺したがるか? 結局は俺達が逮捕したんだぞ?」
その考え方に行き着く事には納得はできた。だが、やはり教会がシャターンを殺す意味に引っ掛かるようだ。
シャターンは2度も逮捕された。
しかも、2度目は特務隊と第一皇子の私兵が絡んでいる。教会が放っておいてもシャターンは処刑されていただろう。ロイドに黙って殺すつもりだったら1度目の逮捕時に殺せばいい。
直接殺す事に何かメリットがあるのかどうか。
可能性があるとしたらシャターンを殺す事で、ロイド達に危機感と緊張感を持たせて、仲間だったオーソーに辿り着くまでの時間短縮だろうか。
それにしても、教会がオーソーを殺せば良いだけである。仮に教会がシャターンを殺したのであれば猶更だ。
しかし、そうなると振り出しに戻る。1度目の逮捕の時にどちらも殺しておけば良いじゃないか、という答えに。
ロイドは魔導車の窓に肘をつきながら、手の上に顎を乗せて考え込むが表情を見るに納得できる答えは浮かばないようだ。
「仮に教会じゃなかったとして。そうなるともっと厄介です。教会と同等、もしくはそれ以上に証拠を残さない者がいるって事ですよ?」
「……まぁ、確かにな。でも、今回の件で分かるとは限らないぞ」
「ええ。でしょうね。私が教会の仕事っぷりを探ろうとしている事はシスター・マリアも気付いているでしょう。というか、あちらだって私達を利用する気なんですよ。ズルイじゃないですか。ですから、ちょっとくらいヒントが得られたら良いな~くらいの気持ちですよ」
あはは、と暢気に笑うアリッサは教会に恐れを抱いてないのだろうか。
「言っちまったモンはしょうがねえが、これっきりにしておけ。アンタが教会に殺される可能性だってあるんだぞ」
「でも、そうなりそうならロイドさんが助けてくれるでしょう?」
ふふん、と笑いながらアリッサはロイドの腕を抱きしめて密着した。
密着されたロイドは凄く嫌そうで面倒くさい、といった表情を浮かべていたが。
「でも、教会って本当に怖い場所ですね。あんな大人しそうで可愛い女の子が大人を八つ裂きにしちゃうんですから」
「女の子……?」
ロイドはアリッサの言葉に出た『女の子』という単語に引っ掛かる。
「ええ。血塗れになってた子ですよ。あの子が教会戦士なんですか?」
「ああ。そうだ。ババアが特に目を掛けているお気に入りさ。それとな……」
例の美少女――アンヘルについて語るロイドだったが、最後にアリッサの勘違いを正す事にした。
「あいつは男だ」
「ええッ!? あいた!?」
アリッサは衝撃の答えを聞いて、窓ガラスに後頭部をぶつけるほど驚いた。




