序章:ある男の末路
人間は人に起こる災害、奇怪なものはすべて"霊"と言いその場を驚かす
故に人間は霊に恐れをなす。しかし霊に出会えるのは歓喜に値する。
何故ならそれは人生の転機なのだから
3月、春___ここは深夜の高層ビルの中
一人の男がビルの警備員をしていた
「…暇だな」
この男は今日入ったばっかりのフリーターである。
ここのビルの警備をバイトしているのも、ただ時給がいいだけというだけである
「しかし、なんておいしいバイトなんだ。すこし不気味だけど」
その警備員がまずビルに入って感じたことは寒気のような何かである。
夜だから、というわけでもなくその場にいると冷気に体を乗っ取られる感じだった
しかしやはりその男も人間、金に目が眩みここの警備員をすることになった。
そして今もその寒気のような何かは続いている。
「早く終わんないかな・・・」
そう男が思っていビルの半分位まで差し掛かった時
___ガシャン!
「!?」
男が警備していたちょうど上あたりから何かが叩き割られた音が聞こえた。
「おいおい、勘弁してくれよ・・・やっぱ曰く付きなのか?」
金が絡んでいる・・・つまり何か自殺や殺人があって人が来ないと男は思っていた
どうせそんなのその場だけの事と軽い気持ちで男はいた。しかも幽霊やなんやらはいるはずない。
いても何も起こさないと踏んでいたからである。
「とにかく報告ぐらいしとかないと怒られるのは俺だしな。」
男は上の階へと登った。すると
___周りは何も変わってない。人影も無ければ音もない・・・匂いは違った。その匂いが紛う方事き血だった
男は吐きそうになったが、不思議と吸い寄せられるように歩いた。そして一つの部屋についた
「・・・ここは___」
そこはとある個室、ここだけ匂いが強く今にも逃げたしたい気持ちが男にはあった
しかし、開けたいと言う好奇心に狩られそのドアを開けた
そこはオフィスで特に荒らされてれいるわけでもなく、夜の静けさが余計に恐怖を煽ったが匂いの原因も分からない…が
___少女と思しき、モノがいた。
そのモノは窓を見つけていて鏡に映る自分に奇妙をしめしているかのようだった
「君、大丈夫?」
男が駆け寄り少女に訪ねる、よく見ると高校3年くらいの身長をしており服装は学生服だった
男は不気味に思い
「携帯がないなら君の親に電話するよ」
とそそくさとその場から出ようとした。すると少女はおもむろに口を開き
「___じ__い」
というが男はイマイチ聞こえてなく
「ん?何か言った?」
ともう一度聞くと今度は男の顔を見て
「お前じゃない」
といい男を掴み窓から飛び降りた。
「あら?ここは」
少女はビルの入り口付近で目を覚ました
「・・・そういえば私、窓から飛び降りて・・・全部夢だったのかしら」
よく見ると少女には傷一つすらついてない。ビルから飛び降りたのなら内部の方も異常とか思ったのだが
その様子もない
「ビルの前で寝ちゃったのかしら、良かった・・・最近こんな夢が多いのよね」
そう言い残し、少女は何かに吸い寄せられるように歩き出す。
___足元に転がった男にも目を当てず
こんな時代錯誤の文を受け取っていただけたらありがとうございます
気に入っていただければ幸いです