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第1話 ありふれた出会い

初めまして!勝兎(かつと)です!今回初めて小説家になろうに投稿します!この物語は私自身がラブコメ好きで、一昔前のどこが見たことあるようなラブコメをもう一度。というコンセプトの元で書いてみました!拙い文章ではありますが生暖かい目で読んで頂けると嬉しいです!!それではどうぞ!

僕達人類のほとんど、いや、全人類が恋をした事があるのではないだろうか。僕の言う恋は、ただ「人と人が付き合い愛し合う恋」だけでなく「片思い」や「一目惚れ」、「作品や憧れの人に向ける愛」なども含まれていることを注釈として入れておきたい。そんな恋をしてばかり僕達人類の中には「もし恋の対象が手に届かない場所にあればその対象は諦める」という人違も少なからず存在しているだろう。言うまでもなく僕もその内の1人だ。そんな恋を諦めてしまった僕が一体どのようにして恋に落ち、追いかけ愛すのか、とても恥ずかしいけれど、上手く話せるか分からないけれど、口下手ながらもこの場を借りて語らせてもらおう。


この春、高校生となった僕は始業式を済ませ、高校生になったにも関わらず、新しい友達も作らないでそそくさと家に帰ろうとしていた…「ちょちょちょちょっとー!?」

と、後ろから驚きと焦りが入り交じったかん高い声を上げながら走ってくる人物が1人。

「ちょっと慧斗!折角今日から、花の高校生活が始まるっていうのに、あんた1人も友達を作らないで帰るつもり!?それだとこの物語が全然進まないじゃん!!」

そう言いながら僕の両肩を掴んできた。…最後の余計なひと言は聞かなかったことにしよう。コホン。申し遅れてしまった。僕の名前は岡本慧斗(おかもと けいと)これといって特徴の無い高校1年生だ。そして今この僕に、いらぬお節介を焼いてくれている金髪ツインテールの女の子が…

「おーい!慧斗ー?聞いてるー?」

目の前で手を振って僕の正気を確認してくるな鬱陶しい。お前のプロフィールを読者の皆様に教えようとしてんだよ。少しは大人しくしてろ。

「ちょっと、ホントに聞こえてないの?ハッ!もしかしてあたしの事忘れちゃったの!?ほら!覚えてる?中学2年から3年までクラスメイトだった茜よ!松井茜(まつい あかね)!」

ありがちで露骨な自己紹介をありがとう。お陰で僕の語りが少なく済んだよ。言いそびれたが、コイツの特徴は、オタクで料理がめちゃくちゃ上手い。そして彼女の髪型は金髪ツインテという、いかにも二次元ヒロイン的な髪型となっている。なぜそんな髪型にしているのかと言うと、茜はオタクの上にアニメや漫画に影響されやすく、1クール毎にそのクールで1番気に入った女性キャラの髪型を真似ているんだとか。因みに、この高校は校則がそこまで厳しくないので金髪にしても教師からのお咎めは無い。そして他に特徴挙げておくとすると所謂ツンデレ属性持ちだ。最近では、最初は主人公の事が嫌いでツンツンしていた彼女が主人公と生活を共にしていく中で徐々に主人公にデレていくタイプのツンデレ。また、最初から主人公への好感度は高いものの、主人公へ正面から好意を向けるのが小っ恥ずかしくてツンツンしちゃうタイプのツンデレ。この大きく分けて2つのツンデレが1部のツンデレキャラファンの中で物議を醸しているようだが(茜談)彼女、松井茜の場合は後者のタイプに近い。ここでなぜ近いという言い回しをするのかというと、僕への好感度は周りに比べて高めではあるがあくまでもその好感度は友人としてのLIKEであって異性へ向けるLOVEではないからだ。という訳でこのなんちゃってツンデレこと松井茜さんは僕になんの恋愛感情も持っていないのでハーレムものが苦手な方々も安心して読み続けてほしい。おっと茜の紹介をしている内に茜さんの頬が膨らんできてしまっていた。流石に待たせ過ぎちゃったかな。

「忘れてねーよ松井茜さん。それと悪かった。ちょっと考え事をしていてな。んで何の用だ?」

「何の用だ?じゃない!!どーしてこれから高校生活が始まるというのに新しい友達を作ろうとしないのよ!?」

「んー…友達ってのは作るもんじゃない。勝手にできてるものだ」

「どこかで聞いたことあるような台詞ね…でもだからってホームルームが終わった直後に誰とも話さず教室を後にするのは、高校生として、いや、一人の人間としてどうかと思うのだけれど?」

「別にそれくらい良いじゃないか。僕の交友くらい僕に決めさせてくれ。それに、僕がホームルームを終えて誰とも話さずに教室を後にしたのは理由があるんだ」

「理由?」

「そう。茜、君の元へ、いの一番に向かうためだったんだ!!」

臭いセリフを言い放つと同時に僕は茜に向けて指を指すポージングをする。そのポージングをする上で僕の目が死んでしまっているのは許してほしい。我ながら演技力には自信が無いんのだ

「ふ、ふーん。それなら仕方ないわね…」

どうやら茜を騙すのには僕の演技力でも十分なようだ。それと、この先茜が詐欺に引っかからないように後で念入りに注意しておかないと

「そういうことで僕は家に帰らせてもらう」

また明日な茜。と言い放ち、テレテレしていてまともな状況下にいない茜の元からそそくさと立ち去った。その後茜からLINEで『さっき聞き忘れたんだけど、何であたしの元にいの一番に来たわけ!?理由を教えなさいよ!!』と来たのだが、適当な理由を考えるのが正直めんどくさいので翌朝『ごめん、寝てた』と返しておくことにした。


そんな始業式の翌日、僕は彼女に出会う。なんの運命もトキメキも感じない、ごくありふれた出会い方で


登校2日目の1時間目、この時間はくじ引きによる席替えが行われることになった。担任の先生によると名前順で既に席が決まっているのは不公平だからという理由で席替えを行うらしい。なぜ担任が入学早々席替えを提案してきたかと言うと、その担任の先生は相澤という苗字なので名前順で席を決める方式を取られると、いつも1番前の席だったとのこと。ほとんど相澤先生の私怨みたいなものだが、気持ちは分からないでもないし、クラスメイト達の反応を見ても席替えが行われることに不満は無いようだ。よって入学早々の席替えが決行された。さて、僕としては高校生活が始まって早々、あまり目立ちたくはないので後ろから2、3番目辺りの席を引きたいところだ。(1番後ろの席だと先生からの視点だと逆に目立つらしい)まあ、1番前の席を引かなければ僕的には御の字だ。そんなクラスメイトが席替えというイベントに一喜一憂している中で僕はなんと、窓際かつ後ろから2番目の席という最高の玉座を引き当てることとなった。これには普段冷静沈着キャラで通している流石の僕も思わず鼻歌を歌ってしまいそうになるほど、内心舞い上がってしまった。そんな気持ちが高ぶったまま、1時間目は終了し、次の授業まで10分間の準備休憩の時間となった。次の授業の準備を手早く済ませた僕はトイレに向かおうとしていたその時、1つの新品の消しゴムが僕の足元に転がってきた。僕の消しゴムは中学時代から使っているものなので、僕の消しゴムが落ちたということでは無さそうだ。なので僕はその消しゴムを拾い、持ち主に返そうとしたが、周りの反応を見る限り誰が落としたのか分からなかった。どうやら僕の近くの席にいる人達は自分が消しゴムを落としたのか気づいてないらしい。落としたことに反応があれば僕も困らないのだが…まあ仕方ない。

「すいませーん、この新品の消しゴム、落ちてたんですけど見覚えある人いませんかー?」

周りの人達に見えやすいように消しゴムを少し高めに持ち、気持ち大きめな声で呼びかける。そうすると

「ごめんなさい、多分それ私のです」

と、右隣の席の子から反応があった。

肩に少しかかる黒髪ストレートで容姿の整った女の子だ。僕はその子に対して

「落とし主が見つかって良かったよ。はい」と言い彼女の元に消しゴムを手渡す。とまあ言ってしまえばこの子が僕にとって2回目の恋に落ちる子なのだ。なのに何故こんなに反応が薄いかって?そりゃあ、彼女の容姿や反応が普通だったからに決まっている。まず彼女の容姿についてだが、普通に整っているし、可愛い部類に入るだろう。がしかし彼女は学校1、2を争う美少女でもないし(それに世間多くの人間は茜の方が可愛いと言うだろう)金髪でもツインテールでもなく、どこの高校の校則でも通じるような特徴のない髪型だった。それに彼女の反応もごく普通の反応であった。そう、出会った当時の僕には彼女から、これといって特出できる事項が見当たらなかったのである(とても僕も人のことを言えたもんじゃないが)。なので僕も先程のような普通で単調な反応をせざるを得なかったのだ。その普通で単調な反応をした僕に彼女は

「どうもありがとう。席も隣だしこれからよろしくね」

僕の単調な返答に気を遣ってくれたのか、ひとこと、これからよろしくね。と言葉を付け加え、彼女は消しゴムを受け取った。ぼくはこの一言から、彼女のコミュニケーション能力の高さを感じた。いや、もう正直に言ってしまおう。この何気ない一言によって僕は少しドギマギしてしまったと。しかしここはあくまでも冷静を装って

「どういたしまして。こちらこそよろしく頼むよ。そういえば君の名前は?」

おっと、いきなり名前を伺ってしまった。いきなり名前を伺うなんて変に思われないか…?

「あ、ごめん自己紹介が遅れたね。私は阿部夏希(あべ なつき)。あなたは?」

と僕の心配を他所に阿部夏希さんは丁寧に答えてくれた。そうときたなら僕も彼女に倣って丁寧に返答しよう。

「僕は岡本慧斗。知り合いからは慧斗って呼ばれてる。そっちのことは何て呼べば良いかな?」

まずい!初対面の相手に下の名前で呼べと遠回しに言ってしまった…それに初対面の相手に軽々しくなんて呼べば良いかまで聞いてしまうとは…どうしたんだ僕…!?

「うーんそうだなー、普通に夏希でいいよ?」

な、何!?いきなり名前呼び!?高校入りたての男子にそれはハードルが高過ぎやしないか!?さては阿部夏希、彼女のコミュニケーション能力はカンストしている…?もしくは単に僕が今時の高校生のコミュニケーション事情についていけていないだけなのか…うーむ…謎は深まるばかりだ…しかしここは今まで以上に冷静に、一般的に答えなければ…ふう…よし…。

「了解、改めてよろしく頼むよ。夏希」

少し顔が熱いが、普通に答えられた…よな…?

「うん、よろしくね。慧斗君」

っ!?名前呼びというものはここまで威力が高いのか…別に今の台詞にハートマークは付いていないどころか、社交辞令的な言い方にも聞こえた。それでも、もう鼻歌どころか最近ハマったロックバンドの代表曲を歌い出すくらい舞い上がってしまうぞ、これ…。そんな風に名前呼びに、内心かなり舞い上がったところで、学校のチャイムが鳴る。それと同時に先生が教室に入ってきて

「よーし2時間目を始めるぞー」

そうして名前呼びの余韻の中で次の授業が始まる。僕はある事を思い出した。


しまった、トイレに行くの忘れた

読んで頂き誠にありがとうございます!確認したつもりですが、誤字脱字や読みにくい箇所がいくつもあったのではないでしょうか…?そんな文章を読んで頂き本当に感謝感激です!感想やアドバイスなどがありましたら、是非今後の作品に活かしたいので書いて頂けると泣いて喜びます!次回の投稿はいつになるかは分かりません笑(超絶マイペースに書いているので…)なので今後も生暖かい目で見守ってあげてください。後書きも読んで頂きありがとうございました!ではでは!

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