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萎縮

作者: みなはら

縮こまった気持ち

怖くて背を向けた心



頑なな気持ち

固くなった心



憤りや、

怯えや、

哀しみや苦しみや、


そんな独りきりで抱えている、

そんな凍えた痛みを、


もつれて、こごってしまった心の(しこ)りを、



そっと、そうっと、

解きほぐしてゆく




()り固まった

(かたく)なな心の(おり)


奥底に沈み積み重なる

暗く重い気持ち




そんなふうに、

かたくなったものを、


ゆっくりと温めながら、

少しずつ少しずつ、

優しくもみほぐしてゆく







息をする



深くおおきく、

ゆっくりと穏やかに






静かに息をはいて、



握りしめた(こぶし)から力をぬいてゆく







ゆっくりと


ゆっくりと




かたまってしまった心をといてゆく






とけてゆくきもち



とけてゆくおもい








いつか




とけてゆくこころのなかから







感謝することを思いだす




言祝(ことほ)がれたことを


祝福を受けたことを





想いを受け


想いを紡ぎ


想いを伝える




そういったことを教えてくれた人を思いだす







相手へと




気持ちを


想いを


感謝を



心を伝えたいことに気づく








その想いを



相手へと返すことを


世界に帰すことを


心を孵すことを




そうしてゆきたいと、


すこしづつおもいはじめる






生まれて、生きてゆく


生みだしてゆく




そうしながら歩いてゆく
















そうだ




明日はきっと




きっと







うん







いい日だろう

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