騎士団自衛官計画
予約忘れてたみたいです。すいません
王国に来て数日がたった。王宮や駐屯地を行き来する生活も慣れてきて、最近では王宮の人たちとも会話をする仲までに発展している。
そんな中、これからどのように戦力を拡大していくか考えた中で、このような結論が浮かび上がった。
【騎士団自衛官計画】
美由のスキルホムンクルス生成ではどうしても時間という障害が戦力拡大の邪魔をするが、それを手っ取り早く補うために、人材という面では最適解というかそれしかないと思う。
ということで、一般市民から募集してもいいのだが、せっかくこの国の防衛を変えようというのだし、いろんな訓練に耐えてきた屈強な者たちいるのだから、使わないではないだろう。
というわけで、俺は早速国王の元へとお願いにいていた。
「と言うわけで、騎士団を自衛官にしようかと思ってるんですけど、いいですかね?」
「ほぅ。うちの騎士団も自衛官に出来るのか。先日見せてもらった火力演習というものは想像に絶するものだったからな。確かに人を増やすなら国民から自衛官という者にするのも良いかもしれんな。よし、では騎士団を自衛官にすることを許可しよう」
「ありがとうございます」
国王の許可はあっさりと降りた。
まぁこの人は運命の女神に対して絶対的な信仰を持っているようで、その女神が決めた王候補である俺に対しては結構甘々だったりするんだよな。
王としてそれでいいのかと思うけど。
許可を貰った俺は早速、人選に取り掛かる。
俺自身が教育をしてもいいのだが、陸士だった俺には教育の経験はない。
ので、初めての教育ということもありここは、知識を取り込んだホムンクルス達に任せようと思う。
そのため、教育隊として幹部4人、陸曹12人陸士8人を人選した。
規模としては80人ほどを教育するつもりである。
初の異世界人自衛官計画であるため、まずは少人数から始めることにした。
「というわけで、君たちには騎士団を立派な自衛官にしてもらいたい。そのため橘一尉を教育隊として任命し、教育に励んでくれ」
「かしこまりました。早速持ち帰り準備を始めようと思います」
「よろしく頼む」
「はっ! では失礼します」
全部丸投げというのはいささか申し訳なく思うので、何かできることがあればいいのだけど、これといってなさそうなのが不甲斐ない。
とりあえず俺は上司として待ちますかな。
命令を下した翌日、教育隊長に任命した橘一尉が、計画書を作成し指導を受けに来ていた。
「こちらが計画書になります」
手渡された資料を確認していく。
やっていくことは、俺が新隊員の時に受けたものと、ほとんど変わらないようだ。
体力錬成に始まり、基本教練、分隊教練などなど、前期新隊員教育としてやるべき事は、きちんと計画してある。
「概ね計画については了解した。それでここの必要装備はすぐにでも王都北駐屯地の倉庫に運んでおこう」
「ありがとうございます」
俺は確認した証に判子を押す。
判子を押した後、すぐに王都北駐屯地へと移動する。
ここ最近追加した駐屯地で、王都を囲むように東西南北に一つずつ駐屯地を置いて守りの要塞のように配置してある。
そのうちの一つ王都北駐屯地は、一番広い草原があることから、野戦特科や高射特科が所属し、日本であれば駐屯地の隊舎から姫路城の見える姫路駐屯地をモデルにした駐屯地である。
そこの倉庫に必要な装備を取り出して、銃に関しては保管庫の方に取り出した。
これから騎士団がここに入隊してきて、教育を受けて自衛官になるわけだ。
はじめての試みではあるが、楽しみである。
一仕事終えた俺は、王城に帰ってきた。
「朝霧様王がお待ちです。着いてきていただけますか?」
「わかった」
帰ってきた途端、騎士に連れられて国王が待つ部屋へとやってくる。
「よくきた! 待っていたぞ」
「何かありましたか?」
「うむ。少しな。それより騎士団の自衛官計画は順調か?」
「はい。すでにこちらの準備は着々と進んでますんで、後は騎士団を迎え入れるだけです」
「そうかそうか。80人ほどと言ってたのでな。近衛騎士から80名ほど選んでおいた。後は自由に始めてくれ」
「ありがとうございます。話は以上ですか?」
「いや、他にもある。そろそろ屋敷をやろうと思ってな。これは王都にある王家が所有する屋敷の鍵だ。場所は案内役を付けるのでみんなでそこに住みなさい」
「いいんですか?」
「いいに決まっておろう。ずっと王城に居ても良いのだが、こちらの方がなにかと都合がよかろう」
「そうですね。ありがとうございます。使わせて貰います」
「では、騎士団を頼んだぞ」
「はい」
駐屯地と王城を行き来していた俺は、新たな拠点を手に入れた。
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