駐屯地と王都
「それで朝霧様はこの老ぼれのもとに何をしに来なさったのでしょう」
剣をしまい、タオルで汗を拭き取ってから、俺と同じように椅子に腰掛ける。
「いや、実は女の子たちだけでお茶会を始めましてね」
「それで一人にされたと」
「まぁそういう事ですね。それで護衛の方とお会いになってなかったんでいい機会だと思ったんです」
「ではこのゼファがお相手いたしましょう」
「ありがとうございます」
「ゼファさんは俺たちの婚約についてどう思っているんですか?」
他の人、ソフィア側の意見も知りたくて聞いてみる。
「そうですね。運命の神に神託を受けた事であり、ソフィア様自身が決められた事ですので、我々は付き従うのみです」
「なるほど、反対されるものだと思ってました。正直、自分自身いきなりのことで戸惑いましたから」
「そうですね。反対意見はもちろんありましたよ。上層部ではね。国民は王族の結婚とだけあって盛り上がってましたね」
まじかよ。もう国の人たち知ってんのかよ。
もし、俺が断ってたらどうしてたんだよ。
「そ、そうなんですね。あっそうだうちの軍事力はご覧に?」
恥ずかしいので話題を変える。
「ええ、昨日見せて頂きました。あの89式というのは通常装備であるのに大変な威力ですね。試しに近衛騎士で渡される鎧に攻撃してもらいましたが、綺麗に貫通していましたね。あれは弓などよりもとてつもなく優れていますね。我々の仕事が無くなりそうです」
「確かに威力は強いですけど、騎士の方々には、今まで通りにしていただきたいと思っていますがね。」
「はっはっはっそれならよかったですよ」
それから俺はゼファさんと他愛もない話をして友好を深め次の日の出発の為に休みに入った。
翌日、俺は大隊規模に編成した組織とともに洞窟前にて彼女達をまつ。
移動も馬車ではなく、車両を使って行うことにした。
ソフィアとは話し合って、自重する必要はないということになった。
流石に王都に全員入る訳にはいかないがそこら辺は考えている。
どうやら王都の周辺は平原になっていて何もないエリアが複数あるらしい。
なのでそこを使うことにした。
今までは土地が無くて召喚できなかったあれを召喚できる訳だ。
俺はどれにしようかと悩みながら、車に揺られた。
所々休憩を挟みながら王都を目指す。
「総司令官、王都が見えて参りました」
ドライバーの声わ聞いて前を見る。
そこには大きな城壁に囲まれた街があった。
ダンバとは比べられないくらいに大きく、分厚い壁だ。
王都までは馬車では3日かかる道でも車両で有れば4時間で着くことができた。
これも車両の速さと疲れ知らずのおかげだろう。
「止めてくれ」
俺は車両を停止させる。
「もし、ソフィアに繋いでくれ」
「かしこまりました」
ソフィアの乗る車両のドライバーに無線を繋げる。
「はい、ソフィアです」
「天羅だけど、もうすぐ王都に着くけど例の広い土地はどのあたりかな?」
「最初は疑ってましたが本当に王都に着いたみたいですね。えーとここよりやや北にいった位置が2番目に王都に近いエリアになりますね」
「わかった、ありがとう。これからそのエリアに向かうから」
「わかりました」
俺は無線を切り指示を出す。
「北に進んでくれ」
そして一行は北に向かう。
5分ほどして程よい広々とした場所の中心にたどり着く。
再び車両を止め次は下車した。
「このくらいの広さが有れば十分かな」
「何を出すつもりなんですか?」
別の車両に乗っていた美由達も下車し、合流する。
まだこれから出すものについては誰にも言ってはいない。
なんていうかサプライズというやつだ。
「見て驚くなよ」
俺はそう言って自衛隊を起動していくつもの候補の中からこの駐屯地を取り出す。
練馬駐屯地
俺は一瞬にして目の前にネリマ駐屯地を生み出した。
自衛隊の戦力当然にして入っていたのが駐屯地系だ。
正直これが有ればわざわざ作る必要もない為かなり嬉しい。
ネリマ駐屯地は第一普通科連隊が駐屯している駐屯地だ。故に今ある部隊がモデルにした部隊のある駐屯地を選んだ訳だ。
0小隊を除いた部隊はここにこれから駐屯してもらうことになる。
これからは駐屯地を設営し、そこを強化していく方針だ。これはその先駆けという訳だ。
次の方針も決まっているけどな。
俺は異世界練馬駐屯地で車両から馬車に乗り換え、今度こそ王都へと向かった。
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