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ふたりへの気持ち

話を終えてソフィアにはとりあえず客用に設けた天幕に行ってもらった。


しかし王族に天幕ってのは良いのだろうか。

と言ってもこの拠点には豪華なものなんて無いんだけどな。


それから俺は二人と話をするために呼び出した。

この二人には情報共有をしなくちゃいけないからな。


紅茶を飲みながら二人を待つ。


何故だか手が小刻みに震える。

少しではあるが緊張していた。

半年近く一緒に居たわけだけど、緊張した試しはなかったんだけどな。


落ち着くための紅茶をグイッと飲むと二人が到着した。


「失礼します」「失礼致します」


「あっ二人とも座って座って」


「はい」


空いた席に二人が座る。


「えーと話とはなんでしょうか?」


まだ二人には王女が来たことは伝えられていない。


「実はさっきリバレイン王国の第一王女ソフィアがここに来たんだ」


「王女様がですか」


「そう王女様」


「何をしに来たんですか?」


まぁ気になるよな。

偽るべきか、真実を言うべきか。


…………まぁ決まってるんだけど。


「ここには俺との婚約を結びたくて来たらしい」


俺は正直に答える。


「婚約? それって男と女が永遠を誓い合うあれ?」


美由は思考が停止しているのかぶつぶつと言っている。


そんな美由に変わってリリアが質問してくる。


「それでご主人様はどうなさるおつもりなんですか?」


「そうだね。俺は受けようかと思っていたけど、それについては二人にも聞きたかったんだ。まず彼女と結婚すると俺はこの国の国王になるらしい。実質この国を手に入れるわけだ。」


「確かにこの国第一王女の婚約者が次期国王なのは有名な話ですからね」


「そう言うこと。異世界自衛隊をもっと大きくするにはこの拠点だけでは小さいと言う問題もあるんだ。だからこの提案自体は渡りに船なんだ。」


「最終的に決めるのはご主人様ですので」


彼女はそう言うと引き下がる。


沈黙が続く。


やばい俺が決めていたことなんか言いづらくなってきた。


でもこれに関してはもう言おうと決めていたし、今回のことがなくても必ず言うつもりだった。


それが早まっただけのことだろう。


気合を入れろ天羅!


今こそ男を見せる時だ!


「それで二人に言いたいことがあるんだ。ソフィアとの婚約について一つ条件を付け足そうと考えてたんだ」


「そうなんですか? それはどのような?」


すーはー


深呼吸して呼吸を整える。


よし伝えるぞ。


「その前に、突然だけど聞いて欲しい。二人とも俺と結婚して欲しい」


本当はもっとドラマチックで感動的なものにしたかった。

2ヶ月を過ぎたあたりからずっと思ってたこと。

異世界に来てから美由はずっと一緒に居た。

リリアも半年も支えてくれていた。

そんな二人のことが俺は好きになっていたのだ。


「え?」「私もですか?」


「どうかな?」


二人に問う。


「私は嬉しいです。ずっと天羅さんを見てきて心がぽかぽかしてました。いつかはお嫁さんになんて考える時もありましたから。だからどんな理由でも私は好きな人と一緒になりたいです」


そんな風に思ってくれていたのか。

好意があることはわかっていたつもりだったけど、こうやって面と向かって言われるとむず痒いのもあるけどやっぱり嬉しいものがある。


意見を聞いた美由に変わって次はリリアをみる。


「私は奴隷です。それでいてメイドでもあります。本来であれば自分の気持ちなど押し殺して主人の名に従うのみなのです」


「そうだね。でもこれは命令じゃない。リリアの気持ちで答えて欲しい」


「……一緒になりたいです。これからもずっとおそばにお仕えしたい。でもそれは今の立場でも出来ること。ですが叶うなら違う形で、お嫁さんと言う立場で貴方の側に居たいです」


そうリリアは言い切った。

その表情はどこがスッキリとしていた。


俺は二人の返事をきちんと形にしないといけない。


このことをソフィアに言わなければならない。

それでも婚約を結ぶのならば、お話ししてきちんと俺のことを知ってもらおう。

それでソフィアの事も知ろう。


今回の話、神による政略結婚のようだが結局のところ俺たち本人がきちんと付き合い愛が有ればそれはきちんとしたものだと思う。


俺はそのあと二人と雑談して翌日に備えた。

台風それましたね。よかったです。

それにしても補習のお誘いがありませんね。私に限ってそんなわけないのに・・・


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― 新着の感想 ―
[一言] >第一王女の婚約者が次期国王になる 日本天皇家の皇統や徳川幕府の将軍家で観ると、血の繋がりが全く無い(愛子様の結婚相手みたいな)夫が即位するようなもので国民は断じて納得できないと思うけど……
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