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結界術師

森のそこら中で銃声が聞こえる。


すでに左右では敵と接触して銃撃戦に入ったのだろう。


中央では未だ敵との接触はなく警戒が続いていた。


おそらく敵もそこら中から聞こえる銃声を警戒しているのだろう。


「総司令官、偵察隊より報告。本隊500m先に敵集団と思われる集団を目視したそうです。おそらく5分ほどで戦闘が始まります」


敵はすぐ近く。目と鼻の先か。


500mであれば腕のいい狙撃手あたりなら簡単に倒せるだろうな。


だが今は森にいるから木々が邪魔だろう。


「全隊員に告ぐ。敵を目視ししだい射撃を開始せよ」


短く命令を告げて俺自身も準備する。


安全レバーをタに持ってきて構える。


姿勢はしゃがみ撃ち。


和式で用を足すような姿勢になる。

片足をお尻に敷く姿勢もあるけど、俺はこっちの方が早く姿勢も取れるし、安定性もそこまで変わらないからこちらを使っていた。

疲れ具合も違うしね。


それからすぐして剣や槍などを持った男達が姿を表す。


その数は30人ほどだろうか。

ちょうど3頭分になるように別れたのだろう。


そして先頭が戦闘ラインを超える。


パンッ


俺の一発が敵を仕留める。


それに続いて隊員達が一斉に射撃を開始した。


1分ほど大量の弾丸の雨を降らせた。


「撃ち方やめ」


流石にこれだけ撃ち込めば倒していることだろうよ。

そう思い視界が良くなるのを待つ。


しかしその認識はすぐに改められることとなった。


先頭の方を歩いていた者たちは文字の如く蜂の巣状態であるが真ん中から後ろは無傷であった。


理由は簡単。


視認できるあの半透明でドーム状のバリアーみたいなものが原因だろう。


「リリアあれなんだかわかるか?」


ここはこの世界のリリアに聞けばわかるだろう。


「はい。あれは結界術師のスキルですね。防御の結界を発動することができます」


なるほど結界術師か。確かに防御に長けてそうだな。


相手も相手でおそらくあれを解いたらやられることを感じているのだろう。

その場から動かない。


あれは動きながら使えないのか?


「敵に動きがあれば直ちに攻撃しろ」


しかしそうは言ったものの89式では、あれを破るには火力不足のようだ。


グレネードならあれを壊すことが出来るのだろうか?


「グレネードを投げろ!」


そう思いグレネードを投げるように指示する。


「「グレネード!」」


敵近くにいた隊員二人がグレネードを投げる。


ぼんッ


89式より高火力だろう。


土煙が晴れる。そこには結界を維持させたまま男たちが立っていた。


そこで男たちが話しかけてくる。


「ふっ貴様たちにこの結界を破る術は無いようだな」


「それはどうかな?」


まだ無反動もあるし迫撃砲もある。自衛隊にはグレネードより火力高い装備はたくさんあるのだ。


「まぁいいこのまま結界を維持しておけば我々は負けん。このまま蹂躙してやろう」


そう男はいう。つまりはあの結界を出したまま動けるって訳か。


仕方がないか森ではあるがあれを呼び出すか。


俺は用意してある無線を手に取る。


「もしこちら本部」


「もしこちら総司令官。例の部隊を中央に派遣してくれ」


「了解しました。おわり」


ガチャっと無線を切る。


「皆よく聞け! 我々の火力部隊がまもなく到着する! それまでこの場を死守せよ!」


「「「了解!」」」


もしかすると異世界に来て一番のピンチではなかろうか。今までは正直89式でどうにかなっていた節がある。それ故に普通科の強化をやっていたがやはり他職種についてもこれからは均等に配備していく必要があるな。


まぁ今はそのことじゃなくで目の前の敵を足止めしますかね。


「フラッシュバン!」


俺の言葉で一斉に隊員が目を瞑る。


強烈な光を発し、男たちを襲う。


「くそ! 光魔法か!」


どうやらフラッシュバンを光魔法と勘違いしているらしい。


「ちっ、やろうども行くぞ!」


「「お、おう!」」


遂に結界術師率いる悪徳奴隷商人中央部隊は攻撃を仕掛けてきた。


「随時後退しながら牽制しろ」


89式を撃ちながらジリジリと後退していく。


「RPG!」


後方から無反動が放たれる。


その無反動は結界に直撃する。


ん?あれは……


俺は無反動が直撃した部分に注目した。

今は綺麗になっているが確かに先程罅が入っていた。

やはり火力が高ければあれを破れるのだろう。もしかすると無反動を撃ち続ければ破れるかもしれない。

しかし実際は瞬時に直っているところを見ると、1発で破る必要があると思う。


「無反動用意! 撃てる者は撃ち込んでいけ!」


それからどんどんと無反動が撃ち込まれていく。先ほどよりも大きな罅が入るもののその罅はすぐに直っていった。


「結界術師は魔力がある限り多少の損傷なら即座に直します。ですが一度破ると再度作り出すのに時間が掛かるので、結界術師を相手にする時は、高火力で破るか魔力切れを狙うのが定石です」


とリリアから説明が入る。

やはり考えた通りだったか。


今この場での最大火力は無反動だ。これでやれないのなら魔力切れを狙うしかないだろう。そうあれがくるまでは……な。

すいません。間違えて投稿していました。


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