悪事の証拠
拠点に戻った俺は早速部下に命令を下す。
やはり、あの顔を見てしまえば手を出さない方が難しい。
しかも黒だと思えるのは特にだ。
奴隷であれば多少の不安くらいはあるかもしれない。
だが無理やり奴隷にされていれば余計不安であろう。
部下に指示を出したのはあの店と思われる場所の監視だ。
武装した小隊にあの場所を見晴らせる。
すでに夜になり視界も暗いことからばれる可能性も低くなるだろうし、なんなら森では何度か部隊を見られていることもある。
そしてこれから俺はどうするか。
やはり突入か? しかし町でいきなり銃撃戦はするべきではないだろう。
なら奴らが出てきたところをとっ捕まえるか?
どちらにしろ何も証拠が無ければ俺が犯罪者になる。
俺が奴隷商の関係で悩んでいるとこにリリアがやってきた。
「ご主人様、私が例の建物に潜入してきましょう」
彼女は覚悟を決めた目ではっきりと言う。
彼女に果たして可能か?メイドとしてはとてつもなく優秀だ。それはこれまで過ごしてきてよくわかっている。
だが何かあったらどうする?リリアに居なくなられると困ってしまうぞ。
「ご主人様、今の今まで私のスキルに関してお話ししていませんでしたね」
確かにそうだ。リリアは奴隷だけど聞く必要もあまり無かったのでここまで聞く機会が無かったな。
一体どんなスキルを持っているのか。
「私は暗殺者というスキルを持っております。隠密行動に特化したスキルです。私はこのスキルで王族の護衛及び外敵の排除が主な仕事でした」
暗殺者。
確かに隠密行動にたける。今までスキルに関して言ってこなかったのは人を殺しているからだろうか?
それなら俺も盗賊を殺してきたし、こんな世界だしかながない部分もあるだろう。
「確かにそのスキルなら侵入も可能だろう。……わかったやってもらう。でももし少しでもリリアに危険があるならすぐさま部隊を突入させるから」
「かしこまりました」
彼女はそのままスカートをひらりとさせながら後ろを向き、天幕から出て行く。
俺はそれに続いた。
俺自身武装をして、すでに部下がいる例の建物まで行く。
街はすでに夜モード。この辺りはすでに静かに寝静まっている。
冒険者ギルドの方はまだどんちゃん騒ぎでもしてるのだろうな。
「リリアもう一度言うけど、なによりも大事なのは君の命だ。決して無理だけはするなよ」
「はい。わかっております」
「うん。それならいい。じゃあ頼んだよ」
俺の言葉を聞いたリリアは消える。
これが暗殺者の力か。おそらくリリアは暗殺者でもレベルが高位なのだろうな。
そしてリリアは暗闇に紛れて建物へと侵入した。
★リリア
建物に入った私は早速証拠となりそうなものを探していた。
中に入るとそこはどう見ても商会といった作りではない。
普通の家のように感じる。
「こちらから悪魔草の香りがしますね」
私はかつて嗅いだことのある匂いを頼りに行き先を決める。
おそらくこの匂いの元に、今朝あった男の書斎があると暗殺者の感が告げていた。
匂いを追いかけると一つの扉にたどり着いた。
私は耳を壁に当て中を確認する。
「音は……ないみたいですね」
確認を終えた私は中に侵入する。
しかしおかしいのはこの建物に入って気配を感じるのが下からという事です。
それ以外には感じない。
この反応は奴隷にされた者たちなのでしょうか?
かなり複数いるように思います。
ですが今はこちらでしょう。
証拠さえ有ればご主人様が突入できるのですから。
中に入るとそこには机と椅子が一つずつ置かれた質素な室内が広がっている。
机の引き出しを開けるとそこには奴隷達の事が書かれた書類がありました。
「あの子はフィアと言うのですか16歳……」
私はふとご主人様のことを思います。
女性を増やさなければ良いのですが、そう思いながら他の引き出しも漁りました。
そして3つ目にして丸めて大事にしまっている書類を見つけました。
それを開き確認します。
「これは!」
カツンカツンカツン
足音が廊下を伝ってこちらまで聞こえてくる。
「誰か来るみたいですね。……あそこなら隠れれそうです」
ガチャ
扉を開けて入ってくる男、それは今朝見た男であった。
男は中に入るといるに座り書類を見る。
彼女達について書いてるものだ。
それを見るとニヤリと笑った。
「しかしボロいもんだよな誘拐奴隷ってやつは。元値0で馬鹿みたいに高く売れるんだからよ」
そう言いながら男は巻きたばこのようなものに火をつける。
「はぁー。最高だこれがあるからやめられねぇよな」
男が吸っていたのはやはり悪魔草から作られたもので間違いないようだ。
一服終えた男は再び部屋を出て行った。
「なんとかなりましたね。では証拠も手に入ったことですし、さっさと出ていきましょう」
再び闇に紛れるリリア。
そこには誰もいなかったかのように静寂が部屋を支配していた。
最近お金使いすぎてやばいかもです。なんでこれからウーバーがんばります
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