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拠点の拡張

盗賊の討伐を終えた俺たちは美由達第二小隊と合流する。


討伐中に襲ってきたであろう魔物の死体も回収してある。


「おかえりなさい。終わったんですね」


俺たちが外に出ると美由が迎えに来る。

美由も戦闘をしたのか少し顔に泥がついていた。


「終わったよ」


そう言いながら、美由の顔についた泥を取る。


「あっ……ありがとうございます」


美由は顔を頬を赤くし、お礼をいう。


「お、おう」


「おっほん。イチャイチャはその辺にして頂いても宜しいですか?宜しければ次の指示を頂きたいのですが」


ジト目で近づいてきたリリアは指示を求めてきた。


「イチャイチャなんかしてねぇよ!」


「そうでございますね」


俺は否定に入るがリリアはあまり相手にしてくれていなかった。

隣の美由もなんだか機能を停止していてどうしようも無さそうだ。


若干モヤモヤしながらも指示を出すことにする。


「今日は盗賊達を処理したのち入り口にて野営する。第一小隊は中の処理を、第二小隊は天幕の設営をしてくれ」


「「了解」」


近くに待機していた両小隊長は敬礼の後作業に向かう。


「じゃあ俺たちは何しようか?」


「……」


【機能停止の美由さんがいますどうしますか?】


【叩き起こす】←


【優しくする】


俺はもちろん優しくするを選択する。


いきなり女の子を叩くのは紳士ではない。


「美由……美由」


「……」


返事がないただのお人形さんのようだ。


「美由」


そう言いながら、ほっぺたをツンツンする。


「ひゃいっ!」


かわいい声がなる。


ツンツン、ツンツン


「ひゃいっ! ひゃいっ!」


面白いなこれ。


もう一回やっていいかな?


「やめて貰ってもいいですか?」


え?

黒い声が俺を刺す。


さっきまで赤美由だったのに、いつのまにか雰囲気が黒美由になっている。


「あのー美由さん?」


「なんですか」


「なんでそんなにも怒っていられるのでしょう?」


俺はもうわからないので直接聞く。こんなことしてると女心も知らないやろうって言われるんだろうな。


「……」


えっまじで怖いんですけど。


どうすればいいんだ?


俺はどうすればいいかあたふたする。

自衛隊で女にも疎い俺にはこれはピンチなのである。


「ふふふ。冗談ですよ」


ニコッと笑う美由。その顔はしてやったりと言うことを物語っていた。


俺からかわれたのか?


「冗談なのかよ。何か怒らせたかと思ったよ」


俺は肩の力を解く。


「あたふたしてて可愛かったですよ?」


完全に弄ばれてたな。


「そ、そうか?」


照れてこれしか言えない。


「はい!」


俺はその返事を聞きながら、今晩の準備を始めた。



夜はいつも通りレーションを平らげて設営してある天幕にて就寝した。


人数がこれだけいると、俺自身は警戒任務につかなくて楽なのは楽だが、正直彼女達には申しわけがない。


しかし俺は異世界自衛隊においては幕僚長をも超え地位に居ると、彼女達には認識されているようで、警戒につくことは出来なかった。

俺が言ったらさせてくれるんだろうけど、上には上の責任や仕事があるし、立ち回りってのもあるかな。


翌日起床した俺は隊員達を労い早速拠点の強化を行うことにした。


今の人数だとこのままで問題ないけど、これから数を増やし他の部隊も入れるとなると、広さはまだ必要だ。


「と、言うことで、拠点を広くしていくぞ」


「どうやってやっていくんですか? もしかして人海戦術?」


俺はそんなことしないぞ。もしかして俺そんな人に見えてる?



「いや今回も自衛隊さんに活躍してもらいますよ。いでよ坑道掘削機!」


そして取り出したのが陸上自衛隊が保有する坑道掘削機、トンネルを掘る機械だ。


本来は中隊規模なのだが、今回は小隊の人数しか揃えられないので、普通科にも手伝ってもらうことにしよう。


「てことだから次は坑道中隊の16人を召喚してくれるか?」


「わかりました」


そうしていつも通り16人の少女達が現れ服を渡し作業を開始する。


坑道掘削機はトンネルを崩れないようにする支保工作装置、掘り出した土砂などを運び出す運搬装置、電力を供給する給電装置、地質調査器材、環境保全器材などから構成されている。


その坑道掘削機がトンネルを掘り始める。


先端のイボイボドリルが土を掘ってゆく。それを蟹さんのハサミみたいなのが土をかき集めて後ろに送る。


それを繰り返しながらどんどん奥へと進んでいく。

最大で掘っていき、高さ4.9m幅6mのトンネルがどんどん掘られていく。

所々横にも掘って部屋も確保した。


かなりの時間掘り続けかなり深く、広く拠点が作れたと思う。

あたりはすでに暗くなってきており、今日もここに泊まって帰ることにした。けれども流石にトンネル堀は機械に任せたとは言え、汚れが気になるな。


「と言うことでこいつの出番ですな!」


ででででっででぇ↓


「なんですかこれ」


「ふっふっふ、野外入浴セット2型!」


「お風呂ですか!」


「!!」


二人もいい反応を見せる。

やっぱりお風呂はいいよな!


野外入浴セット2型は、野外において簡易的に入浴できる装備だ。災害派遣時などに活躍しどこでも風呂に入れるのは魅力的だ。


浴槽の他にもシャワーなども付いていてかなりちゃんとしている。


俺は早速ボイラーの火をつける。


どんどんと天幕も立ち、すのこやシャワーや浴槽も設置が終わる。



ワクワクワクワク


近くで2匹の子犬さん達もお風呂が待ちきれないようだ。


よく見ると部隊の彼女達もいつもより作業する手が早い気がする。

彼女達も楽しみなんだろうな。やっぱり女の子達だな。


そうしてテキパキと作業し、かなりのスピードで野外入浴セット2型は完成した。

勉強、勉強、勉強、ひぇぇぇ


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