表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。
この連載作品は未完結のまま約5年以上の間、更新されていません。
今後、次話投稿されない可能性が極めて高いです。予めご了承下さい。

仁義なき戦争――上海死闘編

作者:崗奇
 日華事変中、国際都市・上海を舞台として日本と中国の間で繰り広げられた特務工作戦を、日中双方の史料をもとにして概ね史実に沿って描きます。

 まず舞台となる「魔都」上海ですが、日本軍が占領したのは中国が管轄している地域に限られます。というのも、市街中心地は、英国はじめ列強が支配している「共同租界」と、フランスが支配する「仏租界」であり、当時日本軍は占領することができませんでした。

 上海租界は世界各国の利権が複雑に入り組む東亜経済の中心地であり、多くの中国政客もここに住んではいますが、情勢が複雑なだけに抜け穴も多く、実際の治安は幇会と呼ばれるヤクザが担い、各国のスパイ組織が深く根を張る、謀略と犯罪の総合商社でもありました。まさに魔都ですね。

 戦争というものは最終的に政略によって決着をつけなければなりませんが、接触するのに便利な地がこの上海なら、それを阻止しようとするスパイ組織が最も活動しやすい場所も、この魔都でした。隣とは言え、外国人が下手に触ると火傷しそうですね(まあしたわけですが)、怖いですね。

 この上海を舞台に、日本陸軍参謀本部の特務機関、上海憲兵隊、日本の傀儡・汪兆銘政権の特務機関「76号」、蒋介石政権の特務機関「軍統」「中統」や、幇会が入り乱れて活躍します。

 当時の蒋介石政権の特務機関はプーチンもドン引きさせるレベルのやんちゃぶりで、日本側も元蒋介石側特務機関から人材を得て対抗し、この双方による暗殺、爆弾テロ、新聞社襲撃、美人局、拉致監禁、人質殺害……なんでもありの「特工戦」が、大都会上海を縦横無尽に荒らし回りながら繰り広げられます。

「スパイもの」ではありますが、なにせ「なんでもあり」な世界なため、殴り込みをかけたりもするので、全体的な雰囲気としては「007」や「陸軍中野学校」というよりも、「仁義なき戦い」に近いです。ひっそり忍んでクールに消す、というよりも、「おどれら、戴笠(蒋介石政権特務機関「軍統」の責任者)ゆうたらちびりやがって。あいつらの風下に立ってよ、せんずりかいて仁義で首くくっとれ言うんか、おう?中国に政府は二つも要りやせんのじゃ」という感覚ですね。

 経済戦争も言論戦も、「論理」ではなく「物理」で戦う、「仁義なき戦争」がテーマとなっております。

https://youtu.be/mLd9YrZgziA
(イメージビデオ)
プロローグ
2020/02/11 20:56
目には目をテロにはテロを
2020/02/12 01:31
「特工王」戴笠
2020/02/13 19:30
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ