プロローグ2
独り言ですが、
改ページの仕組みが分からず、無意味な所で部をわけてしまいました。
仕組みを理解しなければ…… 笑
「それは申し訳ありませんでした。 私も急いでいたものでして……でわ」
"男"は丁寧に頭を下げてその場を離れようとした。
人と関わるのは面倒だ。ましてや、相手をしてやる義理もない。むしろ頭を下げた事に感謝をしてほしいと"男"は心でほくそ笑む。
「テメェ! それで済むと思ってんのかぁ!?
こっちに来やがれ! そのすかした面をぐしゃぐしゃにしてやらぁ!」
その言葉を聞いた時、遂に"男"は限界を迎えた。
「ぐしゃぐしゃですか? ……フフフ……ハハハハハハ」
最初は小さく、そして次の瞬間には高らかに笑っていた。
いつしか"男"は笑いを堪えることができなくなっていた。
周りからどよめきが立ち、それは怒りの声に変わっていく。
「テメェ! 何が可笑しいんだ!」
「フフフフ……いや失敬。笑いを堪えきる事ができなくなりまして」
先ほどとはうってかわり、笑いながらいい加減な謝罪をする。
「……場所を変えましょうか。目立つのは好きでは無いので」
上等だと、男達はずらずらとついて行く。
まだその時では無いがまぁいいだろう。
"男"は決めていた。このクズ共には明日という重大な日の前イベントになって貰おうと。
"男"は、自分でも気づかないうちにまた笑っていた。
狭い路地裏へと入っていき、街の輝きのいき届かない場所に来ていた。
宛もなく、ただ歩いていると眼前に壁が立ちはだかる。
ここならばいいだろうと、"男"は壁に背を向け自ら逃げ場のない状況を作り上げた。
「ククク……オメェ馬鹿だろ? 自分で逃げ道をなくすなんてよぉ」
数にして6人程。既に"男"は完全に包囲されていた。
「安心してください。逃げるつもりなんてもともと無いですから……さて」
男は話に一段落をつけ、ゆっくり目を閉じる。
「何故貴様達を笑ったのか、教えてやろうか」
目を見開いた次の瞬間、"男"の口調は激変した。その変わりように男達は一瞬戸惑った。 「実に貴様等が愚かだったからだよ。それに、ぐしゃぐしゃにする? ふっ、生温いな。せめて殺すぐらいは言わねば──」
その瞬間、周りを囲んでいた男達の内の1人が突然全身を炎で包まれた。その炎は勢いと熱を増し、5秒と満たない間に男は言葉を発しないまま灰と化した。
対象物を燃やし尽くした炎はみるみるうちに小さくなり、その赤き姿を消した。
「……そう、こんな風に」
男達は突然の出来事に困惑した。いったい何が起こったのか。そもそも何故突然炎が舞い上がったのか。
意味も分からないまま仲間の死を目の当たりにし、男達恐怖で震えていた。
しかし、男達は分かった。根拠は無いし、直感がそう伝えている。
目の前のあの"男"がやったのだと。
"男"はにたりと笑い次の犠牲者を探す。
明日が楽しみだ。
"男"は笑いながら余興の続きを楽しんだ。