一話目
まだまだ続きます
「いてて…」
ここは一体どこなんだ?
木々に囲まれていて遠くまで見渡せない。
確か魔界に転送するとかなんとか。
とりあえず歩きながら整理しよう。
俺、翡翠かなた17歳は高校2年としての初登校中、急に目眩を起こして気がついたらあの真っ白い部屋にいた。
そして救世主として召喚したが、弱くて魔界に捨てられたと。
「あいつ、好き勝手しやがって」
そしてここは異世界、いわゆる異世界転移ってやつだ。
「さて、どうしたものか」
とりあえず食べ物でも探そうか…ん?
空気が変わった。
あたりの木々がざわついている。
「やばいな」
危険を察知し、逃げようにも恐怖で足が動かない。
あの真っ白い空間の時よりは平気だけれども。
「…来る」
茂みから出てきたのは可愛いウサギだ。
「なんだウサギか」
魔界だからもっと恐ろしい魔物でも出てくるのかと思った。
ウサギの上に名前と数字が見えた。
「野ウサギ…8?」
転移してきたからきっとチート能力を得たのかも。
期待に胸を躍らせながら野ウサギを観察した。
名前の後についてる数字はゲーム的に言うとレベルかな?
自分のは見れないのかな。
手足や水に写った自分をみたがなにも写らなかった。
それにしても水に写ったあのイケメンは一体…
なんとも不思議がいっぱいだ。
俺は野ウサギを捕まえようと心みたが、早くて無理だった。
気がつくとあたりは薄い夕焼け色に染まっていた。
はぁ、ここからどうしよう。
不安と謎で頭がパンクしそうなので早めに寝ることにした。
目を瞑ると自分のステータスが見れた。
翡翠かなた。レベル1
「よっわ」
自分の弱さに絶望した。
これは捨てたくなる。
あの野ウサギにも勝てないステータスだった。
でっでも俺にはチート能力が。
え
能力_対象のステータスを任意で見ることができる。
…うん。
とりあえず寝るか。
また明日考えよう。
俺は夢の中へと落ちてった。
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