超短編 余命半年、恋を踊り終えるまで
「ご年齢は?」
「17です」
「ではこちらにお名前とご住所を」
毎日の当日利用は、ささやかな会話を作り出す。半年後には、会話の大義名分もなくなって、便利に正式利用できる。あのゲートを通過するだけで良い。
俺も、その司書さんも、俺が17歳であることを知っている。毎日同じ会話だが、その事務的な中に、俺が愉しみと恥じらいを覚えていることは、俺しか知らないのだろうか。
今日も司書さんは、昨日と同じく綺麗だ。明日も。
「ご年齢は?」
「17です」
「ではこちらにお名前とご住所を」
毎日の当日利用は、ささやかな会話を作り出す。半年後には、会話の大義名分もなくなって、便利に正式利用できる。あのゲートを通過するだけで良い。
俺も、その司書さんも、俺が17歳であることを知っている。毎日同じ会話だが、その事務的な中に、俺が愉しみと恥じらいを覚えていることは、俺しか知らないのだろうか。
今日も司書さんは、昨日と同じく綺麗だ。明日も。
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