第3話 ~回想~ 出会い
あまりにも読みにくかったので手直ししました。
亮や剛気とは幼馴染みで、僕が孤児院に居た頃からの友達だ。
小さい頃(当時5歳)、僕はよくいじめられていた…理由は髪や目の色のせいだ。
亮や剛気に会ったのもそんな理由で苛められていたときだった。
孤児院近くの公園で…
「痛いよ…やめてよぉ…グスッ」
「この泣き虫や~い」
「お前なんか居なくなっちゃえ!」
「国に帰えれ!」
「この男女!」
言葉と共に石を投げ付けられたり、木の棒で殴られたりされた…
…なんで、僕だけこんな目に遭わなくちゃいけないの…なんで…
この頃の僕はやり返す事も言い返す事も出来ず、ただただ蹲り周りが飽きるのを待っていた。
しかし、そんな時…
「おい!お前らやめろ!」
「君、大丈夫?」
「うぅ…」
「なんだお前ら!」
「あっち行けよ~」
「うっせえ…」
「…!」
「……。」
「…」
僕の意識はそこで一旦途切れた。
次に目を覚ますと見知らぬ男の子が二人いて、僕は公園のベンチに寝かされていた…
「…お!起きたか。」
「大丈夫?」
「…!ひっ…」
僕は頭を抱えて蹲った…が、いつまでたっても殴られる処か罵声の一つもない。
そこで、僕は恐る恐る顔をあげる…
「…?」
「大丈夫、あいつらみたいな事はしないよ。」
「そうだよ、取り合えずこれで顔を拭くといいよ…」
「…?」
「どうした?」
「…なんで?」
「何がだ?」
「…なんで何もしないの?」
いつもなら酷いことをされるのに、この人達はなんなんだろう?
「なんでって…」
「君みたいな女の子に酷いことはしないよ。」
「…」
「?…何か言ったか?」
「僕…男の子…」
「ああぁ!!!?」
「エエッ!!?」
「っ!?」
「あ、ご…ごめん。」
「わりぃ…」
…どうやら僕はこの頃から女顔だったらしい…
僕が落ち着いてからあったことを話した…
「…そっかぁ、大変だったな。」
「うん…」
「何かいい方法はないかな?」
「…」
そんなのあるわけないよ…
「…あ!」
「何かあった?」
「…?」
「俺等が友達になりゃいいんだよ!」
「それだ!」
えっ!?
「…!?でっ、でも…」
「気にするなって!」
「これでも此処等では腕っぷしには自信があるんだよ。」
「そうそう、だから、何かあったら任せとけ!」
そう言って腕を捲って見せる黒髪の男の子…
「そういうこと」
「…ありがとう…」(うるうる)
すると、突然顔を赤くする二人…
「お、おう!」
「う、うん…」
「…?」
「そ、それよりお前の名前、何て言うんだ?」
「僕…きさら」
「名字は?」
「ないよ」
「ない…?」
「うん…」
「どういうことだ?」
「もしかして…」
「何か知ってんのか?」
「…きみ、近くの孤児院の子?」
っ!?
「う…うん」
「…そうか、なんか悪かった。」
「い、いや別に…それより君たちの名前は何て言うの?」
「あぁ、俺は剛気、一ノ瀬剛気…よーそろー」と、黒髪の男の子…
「僕は高城亮、よろしく。」と、茶髪の男の子…
「よろしく…(うるうる)」
「うっ…(〃〃〃)」
「あ…(〃〃〃)」
「…?」
この日を境に僕はいじめられなくなり、かけがえのない親友を得た。
ありがとうございました。