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加酸化亜鉛  作者:
2/2

進展

「千尋ー、」

昼休み、いつもどうり悠との待ち合わせ場所の屋上に向かおうと思っていると、祐に呼ばれた。

「何?」

「先輩が呼んでる。」

教室の入り口を目線で差す。

「何で。」

「知らね。何かした?まぁ、さっさと行った方がいいんじゃね?」

うん、と頷き、お弁当片手に先輩のもとへ

早くしないと、悠の機嫌が悪くなる。

「あの、何です…か?」

「そんなに緊張しないでよ。別に、怒ってないんだし」

明るそうな先輩。

「あの、用件を…」

「あぁ、そうそう。生徒会、入ってくんないかな。今、人数足りなくてさー。

君、成績いいし。二年だし。」

生徒会、か…。

「遠慮、します。」

「何で!?演説とかしなくていいから」

「人前に出るのは…」

「出なくていいって!!書記が空いてるからさ、ソコでさ、ね?」

書記、か…。何もしなくて良さそうだし。断りきれなさそうだし…

「はい、いいです。あの、急いでるので、ちょっと…」

「ありがと!!ごめんね、時間とって。じゃ!」

結果的に凄く遅れた。

急いで屋上の方へ向かう、走って、走って…

「ごめ」

「ちぃ、遅い。」

めっちゃ怒ってる

「何してたの?」

「先輩と、話してたら遅れちゃって…」

「何の話?」

「えと、生徒会…勧誘された」

事情聴収だ。僕が遅れたのが原因だし、仕方ないケド

「入ったの?」

「書記だから、いいかなって。断れそうになかったしさ」

「あぁ、そう」

怒ってる、どうしよう。朝の事もあるし…

「ごめん」

「別に」

どうしよう、この空気…

「キスしてくれたら許す。」

「え…?」

え?

今、何て…

「キスして?」

「だ、誰と?」

「俺と」

は、ぇ?

「じょ、冗談はやめてよ」

「マジだけど」

目が、本気だ。

有無を言わさない冷たい目

「お願い」

端正に整った悠の顔が迫る。

なんとなく、流れで。

本当に流れで。

「ん…」

キスをした。

ただ、唇をくっつけただけで、キスって言っていいのかは、わからないケド

「ん、ありがと。機嫌直った」

ニコッ、と満面の笑顔を浮かべた。

「ぅ、ん」

やって、よかったのかな?家族だし、兄弟だし…スキンシップ、って、ことで。

「ご飯、早く食べよ?」

「…そうだね」

機嫌が良くなって何よりだし、ね?

ーお前に目ぇつけた奴、全員潰したって話だぜ?ー

朝の、祐の話が頭をよぎった。

ブラコン…別に、悪くはないよね?

行き過ぎてはないし!

「ちぃ?」

「ん、何?」

「ぼーっとしてた。熱あんの?」

コツン、と額を合わせる

さっきのキスが頭をよぎる

「ないよっ、大丈夫!次、体育だから嫌だなーって、思ってただけ!!」

悠は、きっと弱い僕をいじめとかから守ってくれてるだけ。

朝のも、祐が僕をいじめてるって思っただけだ。潰したってのも、結果的には守ってくれたんだし。

僕が、弱虫のままだからいけないんだ。

悠に頼ってばっかで、悠の手ばっか汚して

自分はキレイなまま…

「ちぃ、何か変」

「ん、ごめん。ちょっと、考え事してた。本当ごめんね」

このままじゃ、ダメ、なんだよな…

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