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沢木先生お題シリーズ

ミラクル炊飯器(四百文字お題小説)

作者: りったん

沢木先生のお題に基づくお話です。


「ミラクル炊飯器」をおかりしました。

 律子はスチャラカなOLである。


「とにかくすごいのよ!」


 朝からテンションが高い律子。


 平井課長の咳払いに気づかない。


「その炊飯器、目覚まし時計にもなるし、加湿器も付いてるし、ラジオも付いているの」


 律子の暴走は止まらない。誰も相手にしていないのにも関わらず。


「もちろん、ライトも付いているから暗がりでも大丈夫」


 律子は鼻息が荒くなって来た。


「防水加工もされてるから雨に濡れても平気なの」


 新しい宗教を開きそうな勢いだ。


「律子君、いい加減にしたまえ!」


 梶部係長が怒鳴った。


「すみません」


 律子は苦笑いして席に着き、仕事をするフリをした。


 恋人の藤崎君も呆れている。


 


 そしてお昼休み。


 律子のプレゼンが再開された。


「とにかく使ってみてよ。絶対に気に入るから」


 同期の香にしつこく迫る律子。


「考えとくわ」


 香は逃げるように去った。


「お願いよお、みんな買って! でないとノルマが……」


 副業でマルチ商法に手を出してしまった律子だった。

もう許してください。

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― 新着の感想 ―
[一言] マルチ商法かぁ。知り合いにマルチっぽいのにハマった奴がいて迷惑を被ったことがある身としては、あんまり笑えないなぁ(笑) あぁでも、数年前に炊飯器は新調したんですけど、小さくても便利になってま…
[一言]  ともかく炊飯器は、料理ができれば。  度を越して律子がくびにならないか心配です。  お疲れ様でした。
2012/02/09 06:36 退会済み
管理
[一言] こほん…。あー律子くん、えっちビデオの再生機能も付いているのなら私も一つ注文しようかな。ローンは利くのかね。三十六回払い無利子で頼むよ。
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