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サバゲー男子が悪役令嬢に転生して、イベント無視でサバゲー極めたら魔王まで倒す物語  作者: 南蛇井


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7/123

scene7 学園到着

馬車がゆっくりと速度を落とし、豪奢な石造りのアーチをくぐる。


 ――王立エルディナ学園。


 魔法と戦技、そして“魔法サバゲー”の最高学府。

蓮は窓越しにそびえ立つ校舎を見て、胸が高鳴った。


(すげぇ……生で見ると圧巻だなこれ。

 ゲーム画面より百倍豪華じゃん)


 馬車を降りると、すでに校門前は多くの生徒で賑わっていた。

皆、ドレスや制服の上から魔導装備を整え、

まるでこれから戦場へ向かう兵士たちのようだ。


◆ 校門前のざわめき


「昨日の大会見た? クロス隊がまた優勝だってよ」


「マジ? あそこの隊長エグいもんなぁ……

 魔力制御だけでプレッシャーかけてくるし」


「でも今年は王子のチームが本気らしいぜ」

「え? また“王家式フレア戦術”やるの?」


 蓮は思わず立ち止まり、耳をそばだてた。


(……王子のチーム、本気ってマジ?

 ゲームでは主人公チームの噛ませ扱いだったのに……)


 別の方向からも声が聞こえる。


「新入生の中に“スカウトの天才”が来るって噂だぞ」

「去年のジュニア杯総合優勝の子だろ? やばいよな」


(……スカウトってことは、索敵系の子か。

 これ絶対、後で仲間になるやつだろ……)


 ゲーム知識が脳内で警告灯のように光る。


◆ 生徒たちの装備に驚愕


 蓮は校門前に並ぶ生徒たちの“魔導銃”に目を奪われた。


 青い銃身に風属性の紋章。

 重厚な黒鉄型の近接射撃用モデル。

 金糸の魔法陣が刻まれた狙撃特化ライフル。


 どれも美しく、戦闘的で――たまらなく格好いい。


(うわ……これ全部、競技用カスタムかよ!?

 貴族の装備、レベル高すぎるだろ……!)


 生徒たちは慣れた手つきで装備点検をしていた。


「魔力残量よし」

「セーフティ結界ON」

「照準補助、反応問題なし!」


 蓮はその光景を見て、鳥肌が立った。


(……完璧だ。この世界、文化レベルでサバゲーに本気すぎる)


◆ 周囲の視線


 そんな中、蓮――ヴィオレッタが校門をくぐった瞬間、

周囲の生徒たちがざわっとした。


「……あれ、ヴィオレッタ様じゃない?」

「本当だ……今日も怖……あれ?」

「なんか雰囲気違くない……?」


 蓮は微笑み、軽く会釈する。


「おはよう」


 その瞬間、生徒たちは一斉に固まった。


「えっ、笑った!? あの人が!?」

「やば……どうしたの今日……?」


(おいおい、どんだけ嫌われてたんだヴィオレッタ……)


 内心ツッコミながらも、蓮はまっすぐ校舎へと歩き出す。


◆ 心情


(……よし、みんな強そうだし。

 こんな環境で学べるなら、絶対に最強になれる)


 その目は、もはや悪役令嬢ではなかった。

サバゲー戦士の、獲物を見つけた時の目だ。


(ここからだ……俺の第二人生の本番は)


 朝陽に照らされながら、

蓮は学園の門を堂々と進んでいった。

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