第四話〜実技試験第一戦〜
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競技場に入るとそこの周りには多くの観客がいる。ローマにあるコロッセオのようだ。
自分の正面を見るとそこにはフル装備のタオがいる。その鎧は金色に光っていて如何にも攻撃が通らなさそうである。
武器は両手剣で赤い炎が纏っている。一撃で灰になるやつやん。
異世界生活で一日も経っていない初心者が勝てるわけないだろう……
俺は短剣を右手で持ち、体をガタガタ震わせる。
試験監督の合図でゴングがなる。
負けるはずがないと高を括っているタオはおれに話しかけてきた。
「おいおい、俺を眠らせるくらいの力の持ち主がなにブルブル震えてんだよ。まあ安心しろ、いま楽にさせてやる。」
タオは両手剣を大きく振りかぶった。すると、纏っていた炎の斬撃が俺に向かってくる。
あ、やばい死ぬ……
俺は反射的に短剣で弾き飛ばそうとした。すると斬撃が消し飛んだ。俺は大きな声を出した。
「武器屋のオッサンありがとう!!」
本当に凄腕の鍛冶職人だったのだな。感心してる場合じゃない。俺は腹をくくって立ち向かうことにした。
俺は一直線にタオに向かって走り出した。短剣をふった。だがタオは軽々と避けて、その回転で両手剣を使ってカウンターを決める。俺は10mぐらい吹き飛ばされた。その衝撃で短剣を手放してしまう。そして競技場の壁にぶつかって気を失いそうであったが何とか耐えた、こればっかりはただの運だな。
武道習っておけばよかった。などと考えていると俺に向かってタオが走り出していた。
タオが剣を振る。
「おおおお!!」
俺は死を覚悟したが魔法をイチかバチか使う。右手で銃を作り、両手剣に向けて唱える。
『タイム・ストップ』
その瞬間、両手剣が空中で止まり、その剣を振った衝撃がタオの手に伝わる。
タオは大声を出す。
「てええええええ」
タオはよろける。俺はその隙を逃さずに高校で習ったラグビーのタックルを決める。
そして俺はタオの上にのしかかり、右手をタオの顔に突きつける。
「ゲームセットだ。」
ちょっとセリフがイタくて恥ずかしけど、気分が昂ってつい言ってしまった。
しかしタオは起き上がろうとしてくる。
俺だってやるときはやるんだかんな。
俺はタオに向けて魔法を唱えた。
『タイム・ストップ』
流石に人の時間を止めるのは抵抗あるし魔力的にもやばいのでタオの手の防具の時間を止めた。
しばらくすると試験監督がゴングを鳴らす。
「両者そこまで!タオ様の戦闘不能を確認。よって勝者はケイン!」
会場から称賛の声がどっとあふれる。
俺は勝負の結果の安堵と魔法の行使による疲れで気を失ってしまった。
俺が目を覚ますとそこは暗い森の中だった。
天使が心配した様子で話す。
「ケイン、大丈夫?」
俺が驚いて起き上ると、天使の正体はミケだった。俺は寝ぼけていたことに気づく。
「俺が気絶してからどれくらい時間が経った?」
ミケは残念そうな顔になる。
「七時間ぐらい。もう試験終わっちゃった。だから残りの試合は不戦勝で負けになってる。でも学校には入学できると思うから安心して。明日、発表だからね。」
俺は実際、少し安堵した。だってあんな血気盛んな輩の相手なんてもうごめんだ。命が何個あっても足りないだろ。まあ受かるなら良かった。ってか何で魔法の練習した森にいるんだ。
「何で俺ら、ここにいるの?」
ミケは笑いながら答える。
「それはねー。競技場に居座られると試験の進行の妨げになるからって外に投げ出されてたのよw。だから運ぶために移動魔法を使ったからここにいるの。」
まじかよ。医務室的なものはここにはないのかよ。ってか投げ捨てるって人かよ!お金がない人だと思われたのかな。
冷たい風が吹きつける。
「ミケ、そろそろ寒くなってきたし宿に行こう。流石にこのまま野宿はいやだから。」
「いいね。ケイン、私良い宿知ってるから付いてきて。」
ミケのおすすめは少し不安だが俺たちは宿に向かった。
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