第3話〜競技場の入場前で〜
興味を持ってくれてありがとうございます!
良かったら感想ください!!
Twitterもやってます。
競技場には多くの人が集まっていた。
俺はミケから受験票を受け取って受付に出しに行った。俺の第一戦は30分後らしいのでミケにアドバイスを貰うことにした。
「ミケ、戦う時って何に気をつけたらいい?」
ミケは胸を張って言った。
「それはねー。相手の隙をつくことだよ。相手の隙を作るには誰も考えそうにない魔法の使い方をすればいいのよ。」
そうは言われても誰も考えそうにない魔法の使い方ってなんだよ……まあいいや何とかなるっしょ。何故か根拠の無い自信が湧いてくる。
「ミケ、俺少し魔力を使っちゃったから回復してくれない?」
「仕方がないわね。」
ミケはいやいや魔法を唱える。
『ヒール』
俺の周りが黄緑色の光に包まれる。
やばい癒される。なんか癖になりそう。
ミケはほのぼのしている俺を見る。
「この『ヒール』は無属性の魔法で相手の体力と魔力を回復するものだよ。」
俺は笑顔になる。
「ありがとうー。ってか気になったことがあるんだけど、ミケって魔力ってどれぐらいあるの?」
「それ聞いちゃいますー。いいでしょう、教えましょう。いや、やっぱりいいやー。」
ミケはめっちゃ持ったえぶるので聞くのを止める。すると聞かないのと言わんばかりの顔で俺を見てくる。
俺は呆れながら言う。
「構ってちゃんかよ。魔力はどれぐらいあるの?」
ミケは笑顔で答える。
「なんと『10000』だよ。」
俺はびっくりした。まじかよ俺の10倍とかそしたら俺要らなくね。
「なんでそんなに多いの?ってか普通はどれくらいなの?」
「なんでこんなに多いかって言われたら才能かなとしか答えられないんだけどー。あとここの受験生の魔力の平均は『1000』ぐらいかな。まあ魔力が少ないからって人権が奪われる訳じゃないから気を落とさないで。」
俺はガッカリする。これが現実か……異世界だからと言って『俺最強!』みたいにならないんだな。
俺はふと思ったことがある。魔法って言ったら属性があるけどミケは何の属性か気になる。
「ミケって何の属性なの?ふと疑問に思ったんだけど。」
ミケは白い長髪をたなびかせる。
「私は3つの属性を持っていて、一つは時間、
二つ目は空間、そして最後は……」
ここで突然、競技場のアナウンスが鳴り響く。
「受験生番号8313Kのケイン様、ただちに競技場の受付にお越しください。繰り返します……」
何故か呼び出された。まさかミケが試験受けたことがバレたのか。とにかく早く行かなくちゃ。
「ミケ、話の続きは後な。早く行かなくちゃ。」
俺たちは受付に急いで向かう。
そこにはチンピラ〔伯爵家のタオ〕がいた。
タオが俺に話しかけてきた。
「お前の名前はケインと言うのだな。受付でお前がいるのを見たやつがいて、受付のやつにお前の名前を聞いた。残念だなお前の相手は急きょ変わってこの俺だ。」
やっぱりか。まあお決まりのパターンだよな。こいつが貴族の中で有力だからと言って学校側が忖度するのか。さすが文明レベルが中世なだけある。
二人の試験監督が競技場の中に案内する。ミケは競技場の観客席で俺の試合を見るそうだ。
タオと俺は別々の控室に移動された。
俺と一緒に来てくれた試験監督が試験内容の説明をする。
「この試験ではどんな持ち物でも持ち込みが許可されています。また、相手が戦闘不能か降参した場合に勝者となります。他に何か質問はありますか。」
この試験はお金があるかによっても左右されるというのか。貴族にとっては良いルールなのかな。
戦闘不能って死んでるわけじゃないよな。俺は怖くなったので聞いてみた。
「この試験で過去に死者は出ていますか。」
監督は少し間をおいて、話した。
「去年は10人ぐらいですかね。まあ1000人ぐらいの人が受けるので少ない方ですよ。」
ふさけんな!!入学試験で人生退学はないだろう……
監督は安心させようとする。
「大丈夫ですよ。降参したときに攻撃をやめなかったときは我々が止めるので。」
こんな俺をおいて時間は進む。
アナウンスで呼ばれたので俺は肩を震わせながら競技場に入場する。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
お決まりのパターンが多くてごめんなさいw
面白ければ感想ください!!
面白くなくても感想くださいw
Twitterもやってます。
次回もお楽しみに!