表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
時空勇者の落ちこぼれ  作者: 明 あきお
2/8

第1話〜学校への道中で〜

興味を持っていただきありがとうございます。

最近小説を書くのが楽しくて仕方ない笑

入学試験を受けるために魔法学校に向かう道中で歩きながらミケが話す。

「あと話忘れていたけど、魔石もうないから後は自分で何とかしてね。」

「はあー!ふざけんなよ。試験に落ちたらどうすんだよ。」

ミケは笑いながら

「路頭に迷うんじゃない。でも安心して私が君に変身してテストで満点取ってくるから。

筆記試験で満点取れば実技試験で戦う相手にどんなにボコボコにされても一応受かるから。」

俺はちょっと考えを改めることにした。初めにミケに畏怖を抱いたけれど、こいつはアホだ。後先考えない感じのやつだ。ってかボコボコにされるのは嫌なのだが。

「ミケ、武器とかは買いに行かないのか?」

「忘れてた、まだ時間があるから商店街に行こう。手を出して。」

俺が手を出すとミケが手を握ってきた。おいおい躊躇わないのか……

高校じゃほとんど女子と話さないから手を握られるなんてなおさら。

それにかわいいときた。俺の頬が赤くなるのは仕方がないだろう。

ミケが魔法を唱える。

『ムーブ』

唱えると地面に幾何学的な模様が描かれて輝く。思わず目をつぶる。



目を開けるとそこには沢山の人が歩いていてレンガ造りの建物が道路沿いにならんでいる。

まさに中世の街並み。俺が周りを見渡しているとミケが手を引っ張る。

「武器屋はこっちだからついてきて。」

俺たちは走り出した。まさに青春。ああ神様はいたのだな。

ん、なんか腕が痛いそれに周りが砂ぼこりだらけだ。あ、これ引きずられているやつやん。

俺は大声を出す。

「止まってーー!!。」

するとミケが急に止まりやがった。慣性の法則で俺の頭がミケの背中にぶつかる。

頭に強い衝撃が走る。俺は気を失いそうになったが何とか耐えた。

ミケは何食わぬ顔で言う。

「どうしたの?トイレでも行きたくなった?」

「違う!!走るのが速すぎて危うく腕がもげそうになったんだ。」

「ごめんごめん、でももう着いたよ。ほら。あそこ。」

ミケが指を指したところを見ると武器屋の看板がある店があった。

二人で中に入るといかにも店主らしいガタイのいいオッサンが近づいてきた。

「いらっしゃい、兄ちゃんは何をご所望かね。」

俺はミケに何を買うべきかを聞く。

「何を買ったらいいの?」

ミケは言う。

「どうせ両手剣は重くて持てないんだから短剣でいいんじゃない。」

それと同時に店主が言う。

「俺に聞かれてもわかるか!冷やかしならとっと出てってくれ。」

俺は何が起きたか分からなかった。頭が混乱した。どうして店主は怒っているんだ。

ミケが言う。

「私はケインにしか見えない様にしてるから。理由は後で説明するからとりあえず短剣買ってきて。」

このまま剣を持たずに戦うのはきついのでひとまず買うことにした。

俺は店主さんに頭を下げる。

「ごめんなさい。少し寝ぼけていました。買いたいものは短剣です。」

店主も申し訳なさそうにしている。

「俺こそごめん。ここんところ忙しくてろくに寝てないんだ。兄ちゃんは短剣が欲しいのか。ちょっと待っててくれ。」

店主さんは店の裏に入っていった。

ミケは店の展示物をまじまじと見ていた。

「この辺にあるもの全部レア度が高い一級品よ。やっぱり私の目には狂いはないね。」

「勝手にガラスケースの中にあるの物を魔法で動かすなよ。ってかお金って大丈夫なのか。」

「大丈夫。幻影魔法でお金を見せればいいのよ。冗談だよ。睨まないでケイン。ケインのポケットに財布があるからそれで払えばいいんだから。」

しばらくすると店主が戻ってきた。

店主は俺にめっちゃかっこいい短剣を見せてきた。

「この短剣なんてどうだい。この短剣はルーシル王国で唯一国王に認められている鍛冶職人である俺が作ったものだ。」

自分で言っちゃうので疑わしいが短剣のことを知らない俺はそれを買う以外の選択肢がなかった。

「ありがとうございました。」

俺たちが店を出るときには財布が空になっていた。

これからどうすんだよ……

ミケは聞くことないのと言わんばかりの顔でこっちを見ている。

「ミケ、何で俺以外に見えない様にしてるの?」

ミケは笑いながら言う。

「そんなの、ケインを驚かせるためにきまってるでしょ。よくあるじゃないか。ヒロインの存在が消えていく話。こんなべたな話あるわけないでしょう。」

俺は苛立ったがそれと同時に安堵感を感じた。こんな右も左もわからない世界で取り残されたら本当に人生積むからな。

俺は微笑する。

「まあ良かったよ。ミケが居なくなると俺が困るから。」

ミケはなぜか一瞬悲しそうな顔になったが笑顔になる。

「ケイン、今から試験会場に向かうから。移動魔法使ってもいいけど魔法について少し話したいから歩いて向かおう。」

「いいよ。魔法のこともっと知りたいし。」

そして歩きながらミケが言う。

「まず魔法は無属性を加えると8つあるんだ。火、水、土、光、闇、時間、空間、無の8つだ。ちなみに無属性の魔法はだれでも使うことができる。そしてケインの属性は会ったときに言った通り時間だ。この属性はレアだよ。初代勇者の4人は火、水、時間、空間の属性だったし、空間と時間は世界を滅ぼしかねないしね。時間魔法はあらゆるものの時間を操ることができる。勿論、作用する範囲が広い程大量の魔力が必要だから。あと悪用はだめだからね。しようとしても私が止めるし、時間が止まったものは動かそうと力を加えてもカチカチで動かないからね。最後に魔法の詠唱とその効果について話すね。

魔法は同じ属性の魔法か無属性の魔法しか使えないからね。ケインは時間魔法が訓練しなくても使えるけれど、無属性の魔法は訓練しないと使えません。ケインが初めて使った魔法『タイム・ストップ』はその名の通りに対象物の時間を止めるものです。止める時間が長い程魔力が必要だからね。次に『タイム・デストロイ』は対象物の時間を壊す魔法で時間を壊されたものは、どんなものでも消えるから使うときには気を付けてね。でもこれを使う前に時間を止めないといけなくて魔力が足りなくなることが多いから注意してね。

他にもあるけれどまた後で話すね。」

長い長い話を聞きながら歩いていると大きく立派な校舎が見えたので俺たちは走り出した。



最後まで読んでくれてありがとうございます。

良かったら感想ください。

Twitterもやっているので良かったらフォローしてねー

次回もお楽しみに

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ