プロローグ〜異世界の始まり〜
興味を持っていただきありがとうございます。
まじで面白い小説を書いて行きたいので宜しくお願いします。もし面白ければ感想くださいー
「そなたは、ケインであるか。」
見知らぬ猫が話しかけてくる……
その猫は毛が白く、目が紅色で耳がいつも日本で見るような
野良猫よりも明らかに長かった。
俺のいる場所は至って普通の住宅街、スマホのゲームに課金するためのカードを買いに行く最中であった。
動揺している俺を置いていく。
「ケイン、君は初代勇者である一人から時間を超越する力を託された。今から君は日本人でいうところの異世界に来てもらう。では早速……。」
「ちょっと待て、どうして俺が行かなければいけないんだ。俺はゲームで忙しいのだが。」
猫が俺を睨みつける。
「大丈夫だ。この世界にお前のクローンを置いておく。あと異世界の人とのコミニケションは日本語を話すと翻訳されるから心配するな。」
俺は驚いて目が見開く。
「クックローン!ふさけんな。もし俺がこの世界に戻ったら俺が二人になるじゃないか。」
猫がいらいらして舌打ちをする。
「この世界戻れることは基本的になく、もし戻ったらクローンのケインが消えるから問題ない。もう時間がない……ではいくぞ。」
突然目の前に白い光が現れる。吐き気と浮遊感に襲われる。俺は気を失った。
目を開けるとそこには猫のお腹があった。猫をどかして起き上るとそこにはボロボロの絵画、傾いている時計、腐りかけた椅子などの家具があった。
俺は少し怯える。
「おいおい、ここはどこだ。どうして目が覚めるとこんなボロ屋にいるんだ。説明しろ、このクソ猫。」
猫は怒って大声をだす。
「クソ猫とはなんだ。私の名前はミケだ。とりあえず、人に戻るから待ってろ。」
そういうとミケの周りが光に包まれる。
光が消えるとそこには俺が生きてきた中で一番かわいいと思ってしまった美少女がいる。
美少女は白髪で赤い瞳を持ち、身なりが貴族のようだ。
ミケはビックリして声が出そうもない俺を見る。
「では、早速だが君に鏡を見てもらう。」
ミケが指をはじくと貴族が使っていそうな鏡が現れる。
鏡を見るとそこには金髪でいかにも貴族らしい格好をしている少年が立っている……
こいつは俺なのか。日本では高校の校則でそもそも金髪はだめだから黒髪でいた俺だがイメチェンしたみたいで自分で言うのはあれだがカッコいい。
ミケは不審者でも見ているかのような目で俺を見る。
「ちょっと、自分の顔に見とれないで話を聞け。君はこれからチール魔法高等学校で入学試験を受けてもらう。この学校は百年前に起きた第一次魔界大戦という勇者vs魔王という戦いで戻った炎勇者、水明勇者が魔王を倒す勇者を育てるために造った設立したものだ。
まあもっと第一次魔界大戦について知りたければ学校勉強すればいい。」
おいおい話を聞くと戦争負けたのでは?ってか今から入学試験を受けるだって!
「今から試験だと!!テスト勉強してないのに!絶対落ちるじゃねーか。」
安心しろと言わんばかりの顔でミケが言う。
「私が君のために筆記試験は受けてやろう。だから君は筆記試験が終わるまでに魔法の実技試験のために魔法を練習してくれ。」
ちょいちょいこれって替え玉受験てやつやろ。いいのかよ。ってか俺って魔法が使えるのか。少し気分が良くなる。
「ミケミケ、俺って魔法が使えるんだよな。どうやって使うの?」
頼られてうれしいのか笑顔で答える。
「それはねー。まず目をつぶって。蛇口がついているタンクを想像してみて。」
俺は言われた通りにするとタンクに数字が浮かんできた。
「そうすると数字が見えるでしょ。いくつだった?」
心を凝らしてみると『100』と出てきた。
「『100』だったよ。」
大きなため息が聞こえた。
「うそでしょ。少なすぎるのだが。まあいいか。その数値がケインの体に取り込めることができる魔力量だ。そして蛇口を開いてみて。」
がっかりされたのは癪に障るが言われた通りにすると魔力が蛇口から流れる。
「そしたら目を開けて、『タイム・ストップ』と前にある時計に右手を向けて言ってみて。」
目を開けて傾いている時計に向かって唱える。
『タイム・ストップ』
先ほどまで秒針が進んでいた時計だが唱えると光で包まれて止まった。
俺は少し興奮気味に言う。
「すげー本当に魔法使えるんだ。やっぱり異世界だな。ってか魔力量が少ないとか言っていたけどそれってやばいの?」
「まあ魔力量が多いほどいいんだけど、少なくても魔石を常に持ち歩けば大丈夫。でも魔石を直接魔法詠唱に使うと時間がかかるよ。だから魔力量が少ない人は魔石の魔力を自分に取り込んでから魔法詠唱をするんだ。試しにやってみよう。」
ミケはポケットから虹色に光る魔石を取り出して俺に渡した。
「目をつぶってタンクの中に魔石を入れてみて。」
やってみるとタンクの数字が『70』からどんどん増えていく。そして『100』で止まった。
「ミケ、『100』で止まったんだけど。」
「ケインは持てる魔力量が『100』だから止まったんだよ。でも魔力を使うと魔石の分の魔力で回復するから魔石は無駄にならないから安心して。じゃあ最後に魔石を直接魔法詠唱に変えてみよう。目を開けて。」
目を開けえるとさっきまで持っていた魔石が消えていて、ミケがより大きな魔石を俺に渡した。この魔石は5キロぐらいの重さでずっしりしている。
「この大きな魔石を使うよ。魔石持ちながら右手を止まっている時計に向けて『タイム・デストロイ』と唱えてみて。」
俺は大きな声で唱えた。
『タイム・デストロイ』
先ほどと比べ物にならないほどの光が家ごと飲み込んだ。
目を開けると時計が消えていた。
ミケが興奮しながら話す。
「ケイン、すごいじゃないか。こんなに早く魔法詠唱が効力を持つなんて。本来なら何も起こらずに一時間後ぐらいで発動するから馬鹿にできるのに!悔しいけど才能あるよ。」
才能があるだって!日本ではただの高校生だったのに。異世界に来て良かったかも。
「ミケ、質問なんだけど。魔石ってどこで手に入れるの?」
「モンスターを倒すとドロップするよ。よしそろそろ試験会場に行こう。」
そうして俺たち二人は魔法学校に向かうのであった。
これがケインの試練とも知らずに。
いやー久しぶりに小説を書きたいと思って始めた今日この頃ですけど世間は某ウイルスの話題ばかりで暗くなりますよねーでも頑張って生きて行きましょー
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次回もお楽しみにー