NBAマニアによるNBA 底なし沼講座~マイケル・ジョーダンvsレブロン・ジェームス【史上最高vs現役最高】~
初投稿になります。
NBAの来季開幕に合わせて新作を投稿するつもりですが、まずは短編をと思ってこの作品を投稿してみました。
完全に自己満足の話ですが、楽しんでいただければ幸いです。
■どんなスポーツの世界でも『GOAT(史上最高)』が議論されると思います。
それこそ同じスポーツであれば時代を超越して議論される場合が多いです。
例えば野球で言うなら、『世界のホームラン王』王貞治vs『ゴジラ』松井秀喜vs『三冠王』落合などが挙げられますね。
■NBAで史上最高の選手と言って、まず挙げられるのがマイケル・ジョーダン(元ブルズ他)ですね。
史上最多の得点王10回や優勝6回、と素晴らしい実績でNBA人気を世界的なものにした功労者であるジョーダンがNBAで史上最高の選手と言われて、異論を唱える人は少ないと思います。
『GOAT』論争で現役のレブロン・ジェームスと争う前に、マイケル・ジョーダンの過去の論争ライバルと言える選手は何名かいます。
◎カリーム・アブドゥル・ジャバー(元ルー・アルシンダー)
43歳までプレーし、通算得点歴代1位の記録を持っている、レイカーズで活躍した名センター。
必殺技『スカイフック』は誰にも止められなかった。
◎オスカー・ロバートソン
ラッセル・ウエストブルックが達成する以前に、唯一『シーズントリプルダブル』を達成していた元祖ミスタートリプルダブル。
名選手なのだが、3回達成しているウエストブルックのおかげで影が薄くなり、この議論に加わる意義がなくなりつつある。
◎ジェリー・ウエスト
レイカーズで活躍した華麗なプレーが持ち味の名司令塔でNBAのロゴのモデルであるのは有名な話。
選手としてだけでなく、GMとしても優秀でコービ・ブライアントを筆頭に多くの選手を発掘している。
80歳を超えた今でも確かな発掘眼は健在で、今も相談役などで活躍している。
◎ウイルト・チェンバレン
1試合100得点(史上最多)、1シーズン平均50.4点、キャリア平均29.8点(ジョーダンに次いで歴代2位)など、得点においてジョーダン対抗出来る記録を多く持つ名センターで驚異的なオフェンスマシンでした。
◎マジック・ジョンソン
NBAに革命をもたらした大型司令塔。
レイカーズで活躍し、ラリー・バード(セルティックス)との大学時代から続くライバルストーリーは、暗い話題の多かった1980年代のNBAを大いに盛り上げた。
マジックの『ノールック・パス』はパスを芸術の域にまで高めたと言われている。
通算アシストはジョン・ストックトンに次ぐ歴代2位です。(プレイオフ通算アシスト数は歴代1位)
HIVが原因でバルセロナ五輪を最後に引退したが、現在は映画館経営など、実業家として活躍している。
◎コービ・ブライアント
ジョーダンの後継者として1990年代後半から2010年代にレイカーズで5回の優勝などの活躍をした名ガード。
究極の負けず嫌いや『フェイだウェイ・ショット』はジョーダンを彷彿とさせるものがあった。
レイカーズ一筋19年、通算得点は歴代4位である。
歴代2位の1試合81得点を記録している。
2020年、ヘリコプター事故で急逝したことはロサンゼルスのみならず、世界中のNBAファンが悲しみに暮れました。
◎ビル・ラッセル
史上最多の8連覇を含めて11回の優勝(歴代最多)を達成した1960年代のセルティックスで活躍した名センター。
攻撃力は無かったが、ディフェンスでリーグを支配したリムプロテクター。
個人記録は歴代上位に入るほどではないが、8連覇したチームの中心としてリーグに君臨し続けた存在感は圧巻であり、ディフェンダーが選ばれにくいGOAT論争に加わる価値はある。
■上記のライバル達と比べてジョーダンが勝っている点を挙げていきたいと思います。
ジョーダンをGOATと考える理由です。
◎ファイナル6回進出で6回優勝、ファイナルMVP6回獲得で、ファイナルでの勝率は100%
ファイナル進出しての優勝確率100%という偉業と類稀なる勝負強さは、他者を寄せ付けないジョーダンの最大のストロングポイントと言っても過言ではありません。
ジョーダンがクラッチタイムプレイヤー(勝負所で決めれる選手)であることは勿論ですが、ジョーダンは更に重要な場面で、試合を決定づける場面では驚異的な確率で重要なプレーを決めてきたのです。
5つの『The shot』はジョーダンの重要な場面での勝負強さを象徴するプレーでしょう。
◎引退を挟む2回の3連覇の全てで中心選手であり続けた。
1960年代のセルティックスの8連覇は勿論素晴らしい記録ですが、熾烈なライバル関係のチームは無いに等しく、セルティックスの1強状態でした。
ジョーダンがプレーしていた1980~90年代のNBAは現代以上に強力なライバルが多く、ジョーダンとはいえども簡単に勝ち抜けるリーグではありませんでした。
リーグを、試合を支配していたジョーダンでさえ優勝まで7年を要しています。
ジョーダンのキャリアはストーリーに満ち溢れています。
1993年の前期3連覇後にはモチベーション低下と父親が強盗殺人で死去したことがきっかけで30歳で引退しています。
その後2シーズンを挟んで復帰し、1996年からは後期3連覇を達成しました。
◎史上最多の得点王10回、史上最多のファイナルMVP6回、史上最多のオールNBAディフェンシブ1stチーム9回選出、最優秀守備選手賞1回、スティール王3回、オールスター出場14回、スラムダンクコンテスト優勝2連覇、シーズンMVP5回、オールスターMVP3回などの輝かしい実績。
15シーズンと名選手達やレブロン・ジェームスに比べて短いキャリアでこれだけの素晴らしい受賞歴があるのです。
キャリア通算記録では歴代最多は1つもありませんが、得点(32292点、歴代5位)とスティール(2514、歴代3位)では上位にいます。
しかし平均得点でいうならシーズン(キャリア平均30.1点)でもプレイオフ(平均33.4点)でも歴代1位です。
ファイナルでの平均得点は33.6点で歴代2位です。
大舞台になればなるほど得点力が上がっていくのはジョーダンらしいですね。
◎必殺技『フェイダウェイシュート』の完成度の高さと破壊力。
1984年にシカゴ・ブルズに入団したジョーダンのプレースタイルは、当初は鋭いドリブルと正確なミドルシュート、スラムダンクコンテストで優勝するくらいの高い跳躍力と長い滞空時間から繰り出される華麗なダンクが持ち味で、3年目には平均37.1点で得点王になっています。
リーグのチーム平均得点が現在より10点以上も低かった時代の話なので、現代なら平均40点は軽く超えたと考えてください。
長い滞空時間からの『ダブルクラッチ』もジョーダンの代名詞でしょう。
しかし初優勝するシーズンあたりで身につけたのが、『フェイダウェイシュート』でした。
後に真似する選手が続出したこの必殺技を武器にジョーダンは強力なライバルを薙ぎ倒していきました。
※コービ・ブライアントやダーク・ノビツキーが真似した代表格。
ブライアントやノビツキーに比べても、ジョーダンのフェイダウェイは芸術的とも言えるくらい綺麗な姿勢でしたね。
競った場面で集中力が高まった時に出す『舌出し』も、ジョーダンが本気になっている合図のようなもので、わかり易く観ていて楽しかったですね。
相手を地獄の底へ突き落とすような衝撃を与える『フェイダウェイシュート』はまさしく必殺技でした。
◎NBAを世界中で大人気を獲得するほどのリーグに成長させた功労者で、世界一有名なバスケットボール選手、マイケル・ジョーダン。
マイケル・ジョーダンとナイキの『エア・ジョーダン』は、その人気でNBAを世界的人気のリーグへと成長させてきました。
ジョーダンとナイキはバスケットボールだけでなく、あらゆるスポーツマーケティングの世界を一変させてしまい、現在のような莫大な金銭が飛び交う巨大市場にしてしまったのです。
ジョーダンが初優勝した1990-91シーズン、5シーズン連続得点王のジョーダンの年俸は250万ドルでした。
2020-21シーズン(来季)、3シーズン連続得点王のジェームズ・ハーデンの年俸は約4100万ドルです。
250万ドルでは日本人としてドラフト指名された八村塁の約440万ドルよりも安いですし、10年リーグに在籍した選手に保証されるベテラン最低保証年俸(260万ドル)よりも安いのです。
30年でここまで変貌を遂げたNBAもすごいんですが、その成長を牽引したのが、マイケル・ジョーダンなのです。
NBAの世界的人気爆発のきっかけは、やはりジョーダン率いるシカゴ・ブルズの3連覇と、その直後のバルセロナオリンピックでの『ドリームチーム』でしょうね。
そこからNBAの収益は右肩上がりに成長しています。
実力だけでなく、人気面から見てもジョーダンは他選手が太刀打ちできない、まさにGOAT(史上最高)なのです。
GOATには関係ないですが、ジョーダンのバスケットボール以外の凄さを少し。
ジョーダンはシグネイチャーシューズの『エアジョーダン』の契約を歩合制にしていました。
当時としては大変珍しい契約でしたが、世界的大ヒットでとんでもない収入になったことでしょう。
いつかはわかりませんが、ナイキは歩合制を見直して巨額の契約に切り替え、今では『ジョーダンブランド』がナイキから独立採算制の子会社となって、ジョーダンが社長になっています。
ジョーダンブランドはブランド契約選手も多数いて、最低ランクでオールスタークラスのジョーダンが認める選手しか契約してもらえませんので、八村塁がジョーダンブランドと契約した時には非常に驚きました。(実力というより日本市場を意識しての契約だと思います)
ちなみに八村と同期のザイオン・ウィリアムソンも契約しましたが、ジョーダンブランドがルーキーと契約することはかなり異例なことで、二人が初めてです。
ジョーダンは1991年頃から副収入合わせて、年収1億ドルかそれ以上で、引退した今でもそれくらい稼いでいます。
ジョーダンは最も稼いだスポーツ選手なのです。
◎オフェンスは史上屈指で超超一流、ディフェンスでも最優秀守備選手賞獲得なと超一流。
NBAの歴史上、得点王と最優秀守備選手賞を同一シーズンで獲得した選手はジョーダンしかいません。
ウィルト・チェンバレンは得点マシンでしたが、ディフェンスは手を抜いていました。
現代で見てもレブロンは最優秀守備選手賞を獲得するほどディフェンスの鬼ではありません。
シーズントリプルダブル達成しているラッセル・ウエストブルックもディフェンスは苦手としていますし、3年連続得点王のオフェンスマシン、ジェームズ・ハーデンもディフェンスはザルです。
攻守両面で超一流!しかも強力なリーダーシップでチームを優勝まで確実に導く。
チームメンバーに恵まれていた、との意見もありますが、最高のサポートメンバーであるスコッティ・ピッペンを育てたのはジョーダンでもあるのです。
優勝した時のHCのフィル・ジャクソンも就任当初は無名でしたが、ジョーダンと一緒に成長したのです。
ジョーダンはブルズを低迷から7年かけて優勝したのです。
それがジョーダンが唯一無二の存在感を発揮し、GOAT論争で史上最高と言われる存在である理由なのです。
◎ジョーダンと似たプレースタイルでジョーダンに最も近い存在なのはコービ・ブライアントでしょう。
コービもレイカーズ一筋で3連覇と連覇の計5回の優勝をしており、実績は充分ジョーダンと張り合えると思いがちです。
しかしながらスリーピートの時のエースはコービではなく、シャキール・オニールでしたし、HCは当時すでに名将といわれていたフィル・ジャクソンでしたのでコービの力でチームを作り上げた訳ではありません。
コービ自身も2番手としての優勝には価値がないと思ったのか、エースのオニールと仲違いした挙げ句、チームに『オニールか自分かを選べ』と自身の移籍を匂わせてオニールの放出を求めました。
レイカーズはコービを選び、オニールとジャクソンHCを放出してしまいました。
エースとなったコービでしたか、独りではどうしようもなくなって、他チームでエースだったパウ・ガソルをトレードで獲得したことで連覇を達成出来ました。
こういったことから、コービの優勝はどれもジョーダンと同じような評価をする価値は無いと思います。
コービもNBA史上屈指の名選手なのは確かなのですが、ジョーダンは次元が違うのです。
■ジョーダンをGOAT(史上最高)とするならば、対抗馬として比較されるべき現役最高の誰かといえば、それはレブロン・ジェームスしかいないでしょう。
しかし、まず前提としてジョーダンとレブロンを成績で比較するのには無理があります。
ジョーダンは超絶スコアラー兼超一流ディフェンダー、レブロンは史上最高のオールラウンダーと全くプレースタイルが異なる選手なのです。
レブロンと比較するなら、オールラウンダーという意味でもマジック・ジャクソンのほうが比較対象として比べやすいのですが、ジョーダンと比較できるほどの現役選手がレブロン意外にいないので、レブロンを比較相手とさせていただきます。
■しかし世間ではジョーダンvsレブロンのGOAT論争は活発にされています。
マイケル・ジョーダンのGOAT論は上記に書きましたので、ここからはレブロン・ジェームスがGOATに相応しい理由を書いていきたいと思います。
※記録などの数字は2019-20シーズン終了時のものとする。(レブロンはまだ現役のため)
◎どのポジションでもプレー可能なオールラウンダーなスキルと優秀なバスケットIQ、屈強な身体を併せ持つ稀有な存在。
レブロン・ジェームスほどバスケットボールの神様に愛された存在はいないのではないだろうか。
206㎝、113㎏と屈強で恵まれた身体を持ちながら、キャリア平均で27.1点、7.4リバウンド、7.4アシスト、1.6スティールと素晴らしい成績である。
通算得点ては歴代3位で数シーズンで歴代トップになれる可能性がある。
レブロンは現在35歳ではあるが、まだまだ衰える気配はなく、現在もリーグを支配できる力があります。
バスケットIQも高く、司令塔役もなんなくこなし、昨シーズンは初のアシスト王になったことからもレブロンの万能さが見えてきます。
身体のケアに相当気を使っているようで、今が全盛期なのではないかと思うほどの肉体で、大きな怪我をほとんどしていないのは、レブロンが高く評価される要因の1つでもある。
◎17シーズンのキャリアで、プレイオフ進出14回、ファイナル進出10回でプレイオフでの通算個人成績は歴代上位の部門が多くある。
プレイオフでは、通算得点歴代1位(7491)、通算アシスト歴代2位(1871)、通算スティール歴代1位(445)、通算リバウンド歴代6位(2348)、出場試合数歴代1位(260)、トリプルダブル達成回数歴代2位(28)など輝かしい実績である。
もちろんレブロンは現役なので、これらの成績をどこまで伸ばすのか楽しむのもいいでしょうね。
レブロンはキャブスで初めてファイナル進出した頃は、大事な場面でパスを選択するなどエースらしくないプレーがあったので、エースとして相応しくない、との評価をされたりもしましたが、マイアミ・ヒートへ移籍した後はプレイオフになるとギアを一段上げるようにプレーの質が変わるようになって、優勝出来るようになりました。
今ではファイナルでトリプルダブルを連発するなど、ジョーダンとは違う形でゲームを支配出来るようになっています。
◎NBA史上、異なる3チームで優勝し、3チームでファイナルMVPを獲得した初めての選手。
レブロンは優勝を求めて3回移籍して、3チームでエースとし活躍して4回の優勝しています。
移籍してチームが変われば戦術やシステムも変わってしまいますし、ケミストリーを最初から構築しないといけません。
レブロンはそういったことを移籍する度にやって、数年で優勝をしているのです。
これは称賛されるべきことです。
しかしながら、移籍して優勝するまでの手段が楽をしてると言われています。
マイアミ・ヒート移籍時はドラフト同期で仲の良かったドゥェイン・ウェイド、クリス・ボッシュと裏で事前打ち合わせをして、同時に同じチームに移籍して最短で優勝へと突き進みました。
この手法は大いに批判されましたが、当然でしょうね。
レイカーズに移籍した時も若手中心で経験不足のチームだったので、移籍1年目はレブロンの力を持ってしてもプレイオフ進出すらできませんでした。
そのオフにレブロンは若手が育つまで待てない、とチームに補強を要求しました。
チームはレブロンの要求に答える形で若手有望株複数と交換で、ペリカンズからトレードでオールスター選手のアンソニー・デイビスを獲得して、即優勝したのです。
しっかり優勝してるから、そこまで批判されませんが、優勝出来なければ批判の嵐でしょう。
そういう意味で優勝回数ではなく、優勝へのプロセスやストーリーに厚みのあるジョーダンの優勝には価値があると評価されるのです。(優勝の内容が良質かどうか)
レブロンは楽な道しか歩んでいないように思えてしまうのです。
【史上最高vs現役最高】の結論はどっちが最高?
◎ファイナル6回で優勝6回とファイナル10回で優勝4回の差
やはり大舞台での勝負強さという点で、ジョーダンに軍配があがります。
レブロンもゲームを支配しているのですが、ジョーダンのゲームの支配は次元が違うのです。
レブロンが時折見せる支配力をジョーダンは常に見せていました。
この点はジョーダンが確実に上ですね。
レブロンがジョーダンの優勝回数に並んだ時に評価も同等になるのかといえば、それは無理だと思えてしまいます。
やはりジョーダンと比べるとレブロンの優勝はどれも内容が薄く、軽く見えてしまうのです。
◎ビッグマン中心のNBAに『トライアングルオフェンス』でビッグマン不在でも勝てるチームを作り上げ、ゲームの在り方を変えた。
ジョーダンがドラフトされた1980年代はビッグマン全盛時代で、身長が高いことがドラフトでの評価の重要ポイントでした。
ジョーダンも身長が低いという理由で1位ではなく、3位で指名されたのです。
ジョーダンの前に指名された二人はどちらもセンターでした。
ジョーダン率いるシカゴ・ブルズにはずっとリーグを代表するようなセンターはいませんでした。
当時のリーグにはビッグマンを中心にしているチームが非常に多く、マジック・ジョンソンやラリー・バードが活躍していてもセンターが優遇される時代でした。
そんな流れに逆行したのが、ジョーダン率いるシカゴ・ブルズではセンターの存在意義はオフェンスの主軸ではなくディフェンスに重きをおいて、パスを捌けることを重要視されたのです。
トライアングルオフェンスとは簡単にいえば、流れを止めないで全員でパスで回しながら、隙をついてフリーな選手を見つける戦術で、ビッグマンにもパス能力が求められました。
現代では当たり前のことでも当時では画期的なことでした。
これはステフィン・カリーが3ポイントを武器に、リーグに革命を起こして3ポイント多投でスピーディーな試合展開を作り上げたのと似ています。
レブロンもオールラウンダーの有用性を示して選手のポジションレス化、及びオールラウンダー化の流行を作り出したかもしれませんが、そのインパクトはジョーダンやカリーに比べて弱いように思います。
リーダーシップにおいてもレブロンには強さや厳しさがあまり見えてきません。
強烈なリーダーシップを持っていたジョーダンは敵だけでなく、時には不甲斐ないプレーをした味方にも厳しく接してきました。
ルーキー時代のピッペンは練習の時もジョーダンにハードワークで鍛えられたそうです。
そういった厳しさがレブロンには見られません。
レブロンのやり方は仲良しのお遊戯に見えてしまうことがあるのです。
マイケル・ジョーダンやコービ・ブライアントが持っていた究極の負けず嫌いがレブロンからはあまり感じられないのです。
【総評】
プレーした時代が違いますし、プレースタイルもポジションも違うので個人成績で優劣はつけることはできませんが、優勝回数や受賞歴などを評価対象にします。
更にGOATなら時代を作ったり、革命を起こしたことが重要になってきます。
それらを加味した上で評価した結果、ジョーダンvsレブロンでは、やはりジョーダンのほうがGOATに相応しいと考えます。
レブロンはジョーダンの影を追いかけ、追いつこうとしているのでしょうが、まだまだジョーダンの域には達していないというのが私の意見です。
※この話ではレブロンを評価していないように書いていますが、私はレブロン・ジェームスが大好きで、彼の高校時代からおいかけている、自称MJマニアでレブロンマニアでもあります。
私なりに客観的に評価して書いたつもりですが、読み返してみると、ジョーダン愛に溢れてレブロンに厳しい評価をしてしまっているようです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
感想をお待ちしています。
NBA開幕に合わせて2020-21シーズン版と知識編の2作品を投稿する予定です。