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戦う前に勝敗は決まっているのよ

ここまでほぼ短編と同じです。

「私のセックス作戦だけど、進捗はいかがかしら?」


 陸軍の執務室。美貌の若き司令官が副官に問いかけた。


「あれは、作戦だったのですか?」


「そうよ。前回は敵戦力の分析までだったわね」


 司令が腕くみし、手を口に添えて考えを巡らせる。


「勝率はどのくらいだと見る?」


「…五分五分ではないでしょうか?」


 司令が鼻で笑う。


「あなた、五分五分で勝負をするの?戦争は戦う前に勝敗が決しているものなのよ?」


 そして、ニヤリと笑った。


「作戦を立案しなさい。相手の弱点を分析して徹底的に勝率を上げてちょうだい。そうね...勝率8割は欲しいわ」


 頭を抱えこむ副官の肩に手を載せ、耳元で囁く。


「大丈夫よ。貴官ならきっとやり遂げると信じているわ」


 司令がウヒヒと満足ゆくまで笑い倒した。

 そして、笑い終えると今度は正規の敬礼をしてみせる。


 こうなっては副官も従わざるを得ない。


「作戦の立案を命ずる、日時、場所全てにおいて必勝の作戦よ!出来たらわたしに報告の事!」


「は!勝率8割の作戦を立案いたします!」


 いつのまにか上がった必勝のハードルだけは回避したかった。


「…知っていると思うが私は手加減と接待が大嫌いだ。貴君の健闘を祈る!以上、解散」


 司令が敬礼を解いた。

 そして綺麗な軍式の歩行で向きを変えると執務室から退出しようとする。


「駄目です」


 しかし、ドアの直前で副官にガシッと肩を掴まれた。


「まだ執務が残っています」


「とめるな、準備がある」


「作戦は後日です」


「そうか?本当だな?奇襲は無しだぞ?...ならば仕事をするとしよう」


 再び執務室にペンの音だけが残った。


つづけ

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☆『【完結】昼は黒騎士を従える魔王城、夜は黒騎士の後宮【短編】』
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