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短編詩集Ⅱ

祝福の陰で

作者: 若松ユウ

あなたはパン屋のむすこ

わたしは花屋のむすめ

ただ、それだけだった

マモノが村をおそうまで


いくたの家がくずれさり

あまたの人がいなくなり

いくたのなみだがこぼれて

あまたのちしおが流された


あなたは父をころされて

わたしは母をうしなった

ただ、それだけだった

キョウダンがくるまでは


かれらは利点を大きく見せ

かれらは欠点を小さくかくし

村の男の子に勇をきそわせ

やがて村から連れ去った


ぼくが生きて戻らなかったら

なみだを白いユリにかえ

ちしおを紅いバラにかえ

ひつぎをうめつくしてほしい


あの日いつもの丘の上で

あなたは笑って言ったのよ

わたしは怒って断ったわ

それでも約束を果たしたの


あなたは英雄になり

わたしは花屋のまま

ただ、それだけのこと

ただ、それだけなのに


なんで心がせつないの?

どうして胸が苦しいの?

ねぇ、おしえて

わたしの愛しいあなた

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