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実験5夜間飛行
焼肉を食べ終えると外はもう真っ暗。
町明かりの中に加茂川土手を歩く。
(オサム)「コースはさっきと同じ。今度は
ゆっくりと飛んでいましょう。OK?」
(皆)「OK!」
まずは10数メートルゆっくりと浮上する。
夜景がとても美しい。
川面部分が黒く南に流れている。
ゆっくりとその上を南下する。
東の祇園界隈、川を挟んで木屋町から河原町界隈が一番明るい。
少し高めに浮上すると京都タワーがよく見える。
西のほうに東寺の五重塔のシルエットを望みながら、
タワーをゆっくりとかすめて、
軍艦のような京都駅の南の上空を飛び抜ける。
誰も気がついていないみたいだ。
西にひとっ飛び。嵐山に突き当たる。
渡月橋あたりに人が出ている。
少し低空をゆっくりと、これはレイの念力か?
人は間近に近づいても気がつかないみたいだ。
おそらく彼らには風のようで見えていないのだ。
旋回して北山へ向かう。風が舞い上がり木の葉が揺れた。
今夜は新月で北山の空はとても澄んでいて星が美しい。




