聞こえてくるよ
掲載日:2026/09/16
6/10
大学への道を歩いていると、田んぼから呼吸が聞こえてきた。立ち止まって、覗き込んでみると小さなお玉杓子だった。私に反応して放射状に逃げていった。
6/18
大学への道を歩いていると、田んぼが揺れていた。立ち止まって、覗き込んでみると、大きくなったお玉杓子たちがひしめき合っていた。
6/20
大学への道を歩いていると、田んぼが雨が跳ねた。立ち止まって、覗き込んでみると、あんなに大きくなていたお玉杓子が小さくなって陸を知っていた。
夜
久しぶりの雨だった。さぞかし彼らは喜んでいるだろうと出かけてみるとアスファルトに雨と彼らが跳ねていた。完全に同化していて、車や歩行人という天敵を意に介さないようであった。なんとなく、真っ直ぐ前を向いて雨に身を溶かしながら歩いてみた。
7/3
いつも通り朝登校していると懐かしい影があった。まだいるようだった。




