レックスとプノン~出逢い~
これは、恐竜たちが、絶滅せずに存在する別世界の地球での話。
ハッ、ハッ・・・
プテラノドンの女の子が、仮面を着けたゴルゴサウルスに追われている。
「やめて・・・お願い・・・食べないで・・・」
グアァァァ・・・ガシャン!
ゴルゴサウルスは、わざと口を外して崖にぶつける。
仮面のゴルゴサウルスを見るプテラノドンの女の子。
「貴方、もしかして・・・」
ガブッ
ティラノサウルスが、ゴルゴサウルスに噛みついて、尻尾で払った。
ハッ
「お前は・・・」
ゴルゴサウルスは、去って行った。
「大丈夫か?」
「うん。助けてくれて、ありがと。」
「レックスだ。お前は?」
「プノン。」
「プノン。帰るところがないなら、うちに泊まって行きな。」
レックスは、赤い実 アプリンゴの枝を折って持って、洞窟に入った。
洞窟
「アプリンゴ、食べな。」
「あの・・・」
「レックスでいい。」
「レックスは、肉を食べないの?」
「俺は、マイアサウラに育てられたことがあるんだ。肉は食べないことはないが、あまり食べない。アプリンゴが好きなんだ。」
「私もアプリンゴ好きなんだ。」
「家族は?」
「・・・いた。お母さん テラーノと弟 テトが・・・。けど、ゴルゴサウルスに襲われて、食べられたんだ。レックス。「ユートピア」って、知ってる?」
「「ユートピア」だと。争いのない、アプリンゴの森が絶えずに生い茂る天国のようなところだと聞いたな。」
「私、そこを目指して、旅してたんだ。レックス。貴方も一緒に行かない?」
「分かった。俺も一緒に行こう。けど、明日な。」
プノンは、眠りについた。
夜
レックスは、洞窟の外で、星を眺めている。
「ルッチ。そこにいるんだろ?」
ガサガサ・・・
ゴルゴサウルスが現れた。
「お前が、プノンを襲ったのは、フリだったんだろ。」
「さすがだな。お前には、隠せないな。お前に会うのは、あの日以来だな。」
ルッチは、レックスの持っていたヒレを見た。
親友の証としてくれたルッチのヒレだ。
「まだ、持っていてくれたのか。それ。」
「どうして、俺から去ったんだ。崩れた洞窟から、俺を助けてくれたのもお前なんだろ。」
「俺たちの群れを襲った元凶に心当たりがあってな。洞窟を崩したのも、ヤツかもしれない。」
「まさか、その元凶って・・・」
「ああ。俺は、ヤツの手下のフリをして、探っているんだ。」
「気をつけろよ。」
「分かってるよ。」
ルッチは、レックスに手を振って、去って行った。
次の日
「プノン。アプリンゴ、風呂敷に入れて持って行けよ。食材を少しでも持って行かないと、どうなるか分からないからな。」




