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~ 特別編3 フェリー家の日常 ~

今回結構短いお話しです。

よろしくお願いします。

朝日が美しくフェリー家の屋敷を照らしている。

今日もフェリー家は平和だ。

「メイルぅぅぅぅぅ!」

ドタバタと屋敷中に響くメイルとアンリの追いかけっこの音。

「私のいちごを食べたのはメイルですよね~っ!?」

「お嬢様ぁっ、そのことに関しては異論はありませんがぁっ、あのいちごは賞味期限があと少しだったっから私が食べたのです~!」

‥‥‥大事なことだからもう一度言おう。

今日もフェリー家は平和だ。



◇◇◇



怒りの表情を浮かべてメイルを追いかけまわすアンリ。

「賞味期限が近い食べ物をお嬢様に食べさせるわけにはいかないじゃないですかぁ~!」

メイルがアンリに向けて叫んだ。

「メイルが食べたかっただけですよね~っ!?」

「え~、そんなことぉ‥‥‥あるに決まってるじゃないですかぁ☆」

そう、メイルはフェリー家に数年しか務めていないが、かなりフェリー家になじんでおり、今では主人のアンリに対しても友達のように接するようになっていた。

もちろん主人のアンリに対して一定の敬意ははらっているし、アンリ自身も嫌ではないので、メイルだけ特別に見逃している。

というか、アンリが嫌がるようなことをメイルがやるはずはないのだ。

だって、メイルにとって一番大事なのはアンリなのだから。

話を戻そう。

とにかくそういう経緯で、メイルはアンリに追いかけまわされているのだった。


「いちごの恨み~っ!」

勢いよく階段を駆け下りようとしたアンリは、あっ、という短い言葉とともにバランスを崩す。

「アンリ様!」

メイルが落ちてくるアンリに向かって手を広げ、キャッチする。

「お怪我はありませ‥‥‥」

言葉の途中でアンリにガッシリと腕を掴まれ、頬を引きつらせるメイル。

「メ~イ~ル~。やぁ~っと捕まえましたよ?」

ギラッギラの目で見つめられ、最初は言い訳をしようと口を開きかけたメイルだったが、出てきたのは謝罪の言葉だった。

「すいませんでしたぁ~‥‥‥」

ガックリと床に崩れ落ちそうになったが、アンリを抱えていることを思い出し、慌てて姿勢を整える。

「わかればよしです!」

アンリはウインクをしてぐっと親指を立てたのだった。

こうして、アンリとメイルの " 追いかけっこ " 第百六十一回目が無事に幕を閉じたのだった。

メイル「そういえば、アンリお嬢様は階段でわざと転んだのでしょうかぁ‥‥‥?」

アンリ「にこっ」(満面の笑み)

メイル「‥‥‥アンリ様ぁ? 危険なことはどんな時でもやらないようにと言っているはずですけど~?」

不穏な雰囲気を感じたアンリ、逃げる。

メイル、追いかける。

こうして、第百六十二回目の追いかけっこが始まりましたとさ、めでたしめでたし(?)

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