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命をかけて

作者: 沙華

……ねえ兄ちゃん、

俺達、どうなるのかな…??



さあ、どうなるって言っても…

この暗さじゃ、なんにも見えやしないだろ…



兄ちゃん、俺達どっかつれてかれちゃうの??



わかんないって!どうにかなるなら俺だってそうしてるよ!



だって……

ここ、狭いし暗いし、身動きとれないじゃん…



お前とくっつかされてなければなあ……

俺だってどうにかできたのに……



…あっ

なんか音がするよ!



誰か来たか!

助けて、助けて下さいっ!!



しっ!

兄ちゃん、まだいい人なのかわかんないよ!



あっ

そ、そうだな……




  ピッ ビリッ




明るいっ!

外が見えたよ!



どこだ?!



えっと……

わかんない、見たことないところだよう、こわいよう



心配すんな、俺と一緒にいろ!



一緒にいろって兄ちゃん……

くっつけられてるんだもん、離れたくたって離れられないよう




  ガサッ




わっ!!

なんだ、なんだこれ?!



わわわっ

兄ちゃんッ!地面が遠くなってくよう!



誰だ、俺たちを持ち上げてどこにつれてく気だ?!



  パキッ!




あっ!兄ちゃん!!



ああっ折られた!

俺達真ん中で切り離された!!



兄ちゃぁあああん!!




  「はーいたっくんあーん、あーんは??」

  ……パクッ




兄ちゃぁぁぁァァアアんん!!!!




  「たっくんどぉでしゅか?初めてのキットカットはおいしいでしゅか??」


  「まんまっまんまっ♪」




□■□命をかけておいしさを提供する、キットカット兄弟をお送りしました□■□

カカオを摘む子供たちは、一生のうち一口もチョコレートを

口にすることなく働き続けると言います。

どうかそのチョコレート、大切に、大切に味わって下さい。

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