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エピローグ

「どこで間違えたのか……」


 溜め息を吐いた。

 幼馴染で元婚約者だった彼女とは相思相愛だと思っていた。あのまま結婚するのだと信じていた。

 水害が二人の仲を拗れさせた。

 支援してもらわねば、我が男爵家は立ち行かないと理解した。だから婚約を延長した。でも王家や元婚約者の彼女の家による支援では賄いきれず。頼ったのは富裕層と呼ばれる平民の家。

 そのうちの一つに、心当たりがあった。

 そうして支援してもらっていたが。借りた額を返せないことに気づいて、その家の娘と婚約させられた。

 その時はとても恨んだが。

 少しずつ彼女に絆され始めた自分がいた。


 結婚してから距離を縮めようとして、それも上手くいかず。挙げ句彼女は殺されてしまった。

 元婚約者が彼女の叔父を唆したと知って、縁りを戻そうと近寄って来たことに嫌悪した。元婚約者とはそこで縁を断ち切った。もっと早くこうすれば、彼女は殺されずに済んだのに……と後悔した。その後のことは曖昧な記憶になっている。

 気付いたら彼女との婚約前に戻っていることに気付いた。あの水害が起きたから。


 それならば……と慌てて彼女に会いに行ってやり直したい、と望んだのに。


 今更だ、と。

 人生は一度きりだから、その時に謝ってもらうのでなければ仕方ない、と。

 やり直しの機会は、前の人生の時だけだった、と。


 断られてしまった。


「もう会わない、と言うしかなかった……」


 後悔も反省も……前の人生で行うことだった。


「今更、か……」


 それもそうだ、と頷くしかなかった。幸せに、と勝手に願うしかなかった。

お読み頂きまして、ありがとうございました。


明日の0時から別作品を投稿します。恋愛要素ゼロ。ジャンルはその他ジャンルです。ハピエンでもなくモヤモヤエンドとなります。(予約投稿完結済み)

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