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短編集  作者: 燐火
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鈍感な黒姫は気がつかない

鈍感すぎ!!な黒姫はアタックされても、断罪されかかっても、気がつかない。

冗談じゃない。


その一言だけが頭に浮かんだ。何故に私は疑惑を掛けられねばならんのだ。

今、とある王国の王都の広場の中央に立つ私。

私はただのしがない冒険者であるはずだ。今は故郷でのんびりしているであろう父母も私も何もやっていないはずだ。私には絡むものも絡んだものもいない。伊達に☆11まで登ってはいないからだ。

というかここの王族は馬鹿なのか?民衆が唖然としているではないか。しかも一部の貴族もオロオロとしている。


とりあえず一言いいたい。


「王太子殿下は馬鹿ですか、阿保ですか?」


……口に出てしまっていたか。うるさい…うざい、つか黙れ。

何故に私がこんなことを言わねばならんのだ。何か私に恨みでもあるのか?王太子よ。

民衆が笑いをこらえているぞ…ってそんな風に言えばより笑われるぞ。


…。


ハァ……。


どうしたらそう考えられるんだ。王城の方にまで騒ぎが広がっているぞ。王に聞かれたら一体どうするんだ。廃嫡される可能性だってあるだろうに…。ただでさえ阿保なんだから。

しかも…アイツが来るではないか…。いったいどうしてくれるんだ。ようやく逃げ切ったところだったんだぞ?本当にかかわりたくないんだが…。

…もう来たか。いや…遅いな。あいつの事だ。大笑いでもしていたのだろう。あの騎士団長サマは。


逃げたい。


意味不明なことで捕まるのは嫌なんだ。つか私は何か悪いことでもしたのだろうか?

…逃げさせてほしいのだが。……。無理か。


「逃げてもいいか?騎士団長」


…そんなのはわかってるわっ!!

お前の事なんか一生名前で呼ぶもんかっ!!


…やっぱり駄目なんだな。騎士団長よ。わかっているからそうわめこうとするな。子供っぽい。


……。


っ~~~!!阿保かぁ~~~~!!!王太子っ!!依何故あいつを怒らすっ!!


……え?私は帰ってもいい?でも謝礼があるから今度来いって……?……


(サーーーーー(血の気が引く音))




「い…嫌だっ!!いらないからなっ」



は?強引に迎えに行く?


……ソレはヤメロ……わかったから…行くから………。逃げられないかな……。




「分かった…また今度な……」



とりあえず、王太子よ強く生きろ。騎士団長サマは怖いからな。










……にしてもアイツ何が言いたかったんだ?まぁ…いいか。


…嫌だな…やはり行きたくない……。







…よし…逃げよう。








~~~~~~~~~~こうして鈍感な黒姫は気がつかない。







~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



人物紹介


黒姫


本作の主人公。実は公爵令嬢というのに冒険者をやっておられるお方。しかも☆11という人がいなランク持ち。実は学園の最高学年の生徒だが、冒険者の指名依頼によりぬけていて帰ってきたところを王太子に捕まった。その前に騎士団長の熱烈なアタックに捕まったが全く気がついていない様子。騎士団長から逃げるために指名依頼をとったともいう。町の民衆や一部の貴族を助けた過去があり、崇拝されているがそれにも気がついていない様子。超鈍感なのである。ちなみに黒姫というのは漆黒の髪と眼を持つことと踊るように敵を殲滅することから。あと受け答えがとてつもなく優雅なことから。


騎士団長


黒姫に熱烈なアタックをかけているのに気がついてもらえない可哀想なお方。そしてこちらは侯爵子息。学園を卒業してから2年で騎士団長に上り詰めたお方。実を言うと先代に押し付けられた。腕は黒姫とためを張るほど。ちなみにこの人の異名は狂黒。異名の狂黒は狂ったように笑いながら敵を殲滅し、よく黒い服を着ているから。一部の人からは恐れられているが、黒姫のアタック頑張れっと思われているお方。ちなみに怒らせると狂ったように笑いながら精神的ダメージを突かれるので、トラウマになる。


王太子


惚れた女子の言うとおりにしたら騎士団長に怒られることになった馬鹿。黒姫には過去に恥をかかされたと王太子が思い込んでいる記憶があり、今回の策略にも嬉々としてのっかった。王族の長男だが、だいぶ昔に馬鹿で阿保で救いようがないと王にはばれているため、廃嫡を迷われている。ちなみに今回の事で廃嫡となった模様。ついでに一から教育されたらしい。しかも空気読めないから、黒姫は過去に王から頼まれたことを実行するのに大変だった模様。


女子(出てませんが)


電波女子。乙女ゲームに生まれ変わったと思い込んだ残念な女子。自己中心というより、ゲームの主人公役だし、主人公として頑張らなきゃっという感じ。ちなみに乙女ゲームとは結構違うところがあるのに見落とした。王太子が黒姫に突っかかっていくときに失敗した…と思ったがもう遅い。止められなかった。というより民衆が怖かった。


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