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尋問
警察に捕まった私の待遇は、予想した通り。
投獄された私は、尋問を受けていた。
「お前、いい加減に白状しろ。したら自由にしてやる。」
「してません!第一、証拠はあるんですか?」
「証拠?商店街のじいさんが証言してるんだよ!」
「噓を付いてるって可能性もありますよね?」
「噓を付いてるのはお前だ!」
「どうして!」
「確かに商店街のじいさんが言った事は噓かもしれない。だが、お前が噓を付いている可能性の方が高いんだよ。」
「どうしてですか?」
「どうしてもこうしてもあるかっ!」
はあ?
理不尽。
「もういいっ、お前の今日の食事は無しだ!」
え?
「今、謝っても無駄だ。お前の食事は俺が食べさせてもらう。」
どうぞ、お好きに。
と、私は心の中でつぶやいた。
本当に言ったら、きっと殴られるだろうから。
夜になった。
四隅の隙間から差し込んでくる、月の光。
四隅に隙間が開くということは、人間界であれば考えにくい。
でも、もしここが人間界じゃなくて、異世界であれば、納得できる。