表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夏空の下  作者: 大和屋
1/8

異世界へ

私は今、部屋でパソコンに釘付けになっていた。

名門校・葵女子学園の受験結果を見るために。

この日のためだけに、どれほど頑張って来たのだろうか。

友達の誘いを断り、1日16時間勉強した。

塾の先生に無理を言って、家庭教師まで頼んだりした。

とにかく、遊びたいと思ったらすぐに勉強する事を心がけた。

「・・・あったっ!」

私は叫んだ。

「やったあっ。」

私はベッドで飛び跳ねた。

私は偏差値が全教科70を超えていて、天才と言われていた。

ただ、5年生になっても志望校が決まらず、結果として葵女子学園を受ける事になった。

私の努力が遂に報われたのだ。

「どうしよう、嬉しすぎる。」

私はお母さんに報告した。

「おめでとう!」

お母さんは褒めてくれた。

嬉しかった、とても。

自分で自分を自慢したくなった。

「お母さん、ちょっと公園行ってくる!」

私は近くの公園に行き、走りまくった。

「きゃっほーい。」

私は遊んだ。

遊びすぎて、気が付けば、日が沈んでいた。

「あれ?」

私は思わず声を出した。

いつもは無い、路地裏を見つけたのだ。

人一倍、好奇心が強かった私は、気づけば路地裏に入っていた。

黙々と前に進み、しばらくすると、知らない場所へ出た。

「・・・ひゃっ。」

遠くの商店街の方に、狐の耳を持つ女性がいた。

注意深く見れば、他の皆も、獣のような姿をしていた。

「ん?」

雄叫びが聞こえてきた。

「うああああああっ。」

私は叫び声を聞き、自分自身も叫んでしまった。

「きゃあっ。」

噓・・・戦争が起きてる。

私の、目の前で。

世界平和が唱えられている現代で育ってきた私は、戦争など見た事は無かった。

私はただ、目の前で広がる悲惨の光景を見ているしか無かった。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ