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少年はそれでも戦い続ける  作者: 虹ウサギ
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プロローグ

 白髪の少年が燃える村の前で泣いていた。

 その村は今間違えだらけの世の中を正すため立ち上がろうとしていた、

 だがその村はあまりにも弱すぎた、反乱分子とされその村はわずか数十分で焼かれた、村人のほとんどは死に絶えた。

 数人の子供たちは連れていかれた。残ったのは一人の少年だけ。


 少年は嘆いた。自分には大切な家族を守る力も、愛する少女を取り返しに行く勇気も何もないと。

 少年の心の中をたくさんの感情が入り交じった。すべてを奪った敵への怒り、両親を失った悲しみ、そして何よりも自分自身を恨んだ。

 少年の中で何かがその日壊れた。ボロボロ何かがこぼれ落ちる。

 少年の人の心が消える。少年に残ったのは負の感情だけ、少年は人間をやめた。


 その日から両親の仇を討つため、仲間を取り戻すため、敵を殺すため、鍛練を積んだ、経験を積んだ、人を殺すためだけの技を研究した、

 月日が流れた、気づけば数年がたった、少年は時が熟したと旅立つことにした。

 少年の討つ敵は一つの国家だ。ただの国ではない、その時代最も大きな国だ。

 名は、”クリムガル帝国“軍事力はもちろん財力、国土どれも大きかった。とても人独りでどうにかできるわけない。

 しかし少年は気にしない、彼を動かすのは、その国に対する怒り、悲しみ、恨みただそれだけなのだから。





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コメントかいいね下さい。三つ来たら続き書きます


 ーある山奥の森


「いちっ!にっ!さんっ!」


 一人の少年が、木に描かれた人の形のイラストに木刀を打ちつけていた。

 しかも、ただ打つだけではない、人間の急所を的確に打っていた。 

 頭、首、心臓その動きはとても精錬されていた。少ない動きで一人でも多く殺すため、少年はこの数年間人を殺すための技を磨き続けた、

 大切な家族、大事な友人、愛する者そのすべてを奪った敵を皆殺しにするため


「はあはあ、少し休むか」


 そういうと、ルキは近くの切り株に腰をおろした。村を両親を失ったルキはあれからずっと村から少し離れた、

 “トルア”と呼ばれていた山で暮らしていた。この山はルキが幼い頃絶対に近づいてはいけないと言われていた


 理由はこの山はとても魔素が濃い、魔素とは世界のどこにいてもあるものだ、それを使い魔導師は魔法と呼ばれる不思議な力を使う、

 普通は何の影響もないが、トルアのように魔素が異常発生するところが世界には多くある、

 そこのことを、”ダンジョン“や“迷宮”と呼ぶ。何故そう呼ぶのかというと、魔素が多いに所では、

 魔物といわれる、動物が魔素を吸い凶暴化したものが生まれる、この魔物はとても数が多い、魔法を使う個体もいるし、

 強いものだと人間の兵士10人集まってようやく倒せる。


 それに魔素が多い場所は普段の数倍酸素が薄いうえに重力も強い、それに魔素を長い期間多量に吸うと人間は魔人になってしまう。


 魔人とは人間が魔物化したものだ、身体能力が人間の数倍になる。体のいたるところが、魔物となり、あるものは、皮膚が鱗になり、またあるものは口から毒霧を吹いたと言われていた。


 魔人になると戦いに飢え、争いを好むようになる。さらに進むと、意識を失いただただ殺し続ける化け物へとなる。

 かくゆうルキも、半分が魔人になっている。魔人になってしまうと二度と人の世界には帰れない。魔人の多くはすぐに人間に討伐される。


 その事を知っていながら、この山にすむのは、ここがとても良い修練場だからだ、人間より強い魔物はいるし

 常に空気が薄いので、体の訓練にもなる、その上人間はやめるが、人をこえた力が手にはいる、行かない理由がなかった。


 しかし普通なら1ヶ月も魔素を吸い続ければ、魔人になるのにルキがまだ人間に見えるのは彼が必死に魔物の力を押さえ込んでいるからだ。そのおかげで、意識があるのに強力を手にいれた。

 毎日、魔物と命懸けで戦い、空気の薄いとこで肺をきたえ、半魔人になった


「そろそろか」


 ルキはそういうと、立ち上がり山を出る決心をした

 まとめてあった荷物を肩からさげた、右手には鋼鉄型の魔物からできた素材で作った刀を握りしめルキは誓った必ず仇を討つと


「行ってきます」


 二度と返事は帰ってこない両親へ向けて言うと、ルキは山を下った。







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コメントかいいね下さい。三つ来たら続き書きます!

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