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部屋に入ったらビックリだ…

本日4話目投稿です。宜しくお願いします。

 …えらくこぢんまりした部屋だと思いながら入った瞬間、寒気というか、平伏したくなるような空気が流れているのを感じる。


 思わず後ろを振り返ると、王様と学生達4人は入口から入ってこない。


 不思議に思い、王様に聞いてみると、以外な答えが返ってきた。


 「済まないが、此処から先は1人で進んでほしい。 どういう理由か解らないが、その時入らなければならない者以外は入口で弾かれるようになっていて、王族でも、その時以外は入れないのだ。」

とのこと。


 試しに王様が入口に指を伸ばすと、静電気が走るみたいな「バチッ」という音がした。

 痛みは無いそうなので、他の学生達3人も手を伸ばし、弾かれるのを確認する。

 唯一、孝太君のみが、無理に入ろうと入口に突っ込んできたが、呆気なく弾かれて転がって行った。


 …うわぁ~  ……うん。 まぁ、見なかったことにしとこう。 他の3人や王様でさえ目を逸らしてるから…



 …とりあえず部屋の中央付近まで行くと、王様が「では、この扉を閉めるぞ。 スキルが与えられたら自然と扉が開く。」と伝えてきた。


 「分かりました。」と返事をして、暫く部屋の中を確認してみる。

 この部屋には椅子やテーブル、果ては召喚陣のような魔法陣さえ置いていない。

 こんな何もない空間に、何故あんな寒気のようなものを感じたのだろう?


 その場に座り込み、ぼんやりしていると、周囲が明るくなったり暗くなったりと、まるで部屋が呼吸をしているように明滅しだした。

 思わず立ち上がろうとすると、周囲の光が自分の目の前に集まり始め、バスケットボール位の光球になった。


 [アナタハダァレ?]


 ……? 声が聞こえる? どこから?


 [ネェ、アナタハダァレ?]


 …目の前の光の球が喋ってる?

 …何か世界さんと話している時と似ている。   えぇと… 君に話しかけるように思えば伝わるのかな?


 [ウン、ソレデツタワルヨ? ソレデ、アナタハダァレ?]


 ……自分は召喚に巻き込まれて、違う世界から来た人間だよ。 名前は将明という。


 [ジャアヤッパリ、〔セカイ〕ガイッテイタヒトハアナタノコトナンダネ。]


 …自分何て言われてたの?


 [ホントハ、コノセカイニクルハズノナイヒトデ、マキコマレテキタヒト。]


 ……うん。 まぁ間違ってはないな。


 [アト、ナントナク、ナキソウナメヲシテタッテ。]


 …うんモウヤメテ。 今泣きそうになるから…


 [ウン。 ワカッタヨ。]


 …で、君は誰?


 [ワタシハ、コノセカイニウミダサレタ〔スキル〕ソノモノ。]


 …? スキルが喋ってる?


 [ソウ。 ソシテ、コノママスキルトシテ、アナタニテイチャクシナケレバ、ニクタイヲエテ〔ヨウセイシュ〕ニナル。]


 …ヨウセイシュ………妖精種!?


 [ソウ。 ソシテ、アナタニセンタクノケンリガアル。 ワタシヲエテ、スキルヲトルカ、エズニヨウセイシュトシテ、トモニスゴスカ。]


 …もし、君が妖精種になった場合、君は一緒に来れるの?


 [アナタガノゾムナラ。 スキルニナッタバアイハ〔センジュツ〕ニナル。]


 ……センジュツ…仙術か…でも、どうして自分にそんなスゴいスキルが? 世界さんから既に初級だけど3つも、その内の1つは時魔法ってスゴいスキルを貰っているけど?


 〔セカイモシラナカッタラシイケド、アノ4ニンハカエルツモリガナイカラ。 キット、アナタトカレラハ、ミチヲタガエルダロウッテ。〕

 〔アナタガドンナセンタクヲシテモ、コマラナイヨウニ、ドチラニデモナレルワタシガココニイルノ。〕


 …君は…自分がどちらを選んでも後悔しない?


 〔ウン。 ソレジャアソロソロジカンダヨ? アナタノコウカイシナイセンタクヲ…。〕


     ……自分の出す答えは……


今回出てきたスキルさんですが、ロボットの音声を意識して書きました。 少し読みづらいかも知れませんが、ご容赦のほどを…

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