朝食後にエラいこと知ってしまったんだが…
本日3話目投稿です。
朝食に向かう為、学生達4人と合流し、王族専用だという食事をとる部屋に向かう。
…食堂?に向かう為に集まった時、学生達に一斉に頭を下げられた。 どうやら自分達の召喚に、此方が巻き込まれた事が今更ながらに申し訳なくなり、謝りたかったのだという。
理由は流石に教えてはくれなかったが、どうやら本当にあちらに帰るつもりは無いそうだ。
此方としても、無理に聞き出すつもりもないし、どうしても話したくなったなら、彼等の方から話すだろう。
王様達を待たせるのは流石にマズい為、謝罪の後に此方の意見を伝え、少し早歩きに食堂に向かった。
王様達は既に席に着いており、此方が遅れたことの謝意を伝え、割り振られた席に着く。
食堂には、王様・王女・王妃?らしき人の3人が座っていて、改めて自己紹介をする。
食事自体は、終始無言に終わり、食後に漸く会話が始まった。
…この国の名は〔シン〕。 どうやら国王は代々国の名を自分の名として継ぐようで、王女のアリスも、女王の名として代々継がれているようだ。
もう1人の女性の名は〔アリスト〕。 彼女は所謂、継母にあたるらしく、彼女自身が子供ができなかった為か、王女を可愛がろうとするのだが、王女のワガママに振り回されたりと、上手くいっていないらしい。(この朝食後にステラさんから聞き出した。)
この世界の状勢等は、後に講師をつけて、教えてくれるらしい。
そして、会話の最後にスキルの話になった。
王様が言うには、「ソナタ達4人のスキルを教えてほしい。 勿論、本来教えるものではないので、スキルについてわからなければで構わない。」と、学生達4人についての話だった。
その後、自分も含め5人に「少し着いてきてほしい。」と告げ、食堂から出て、廊下を歩いてゆく。
王様が自分の方に顔を向け、「ソナタは巻き込まれたので、スキルを持っていないか、あっても初級1つ位だろう。 なので、今から向かう先で、如何なるモノかは分からぬが、スキルを1つ得て貰いたい。」と言ってきた。
自分が学生達を見回すと、彼等も納得したように頷いている。
自分は王様や学生達に礼を述べつつ、 …(世界さんとの話や貰ったスキルの事は言わない方が良いかな?)等と、頭の中で考え、王様に別の質問をする。
「召喚陣等があるのですから、様々な魔法やスキルがあると思いますが、何か珍しい魔法やスキルはありますか?」
「ああ、確かにある。 スキルや魔法の種類についてはまた、講師に教えて貰うとして、珍しいスキルは…〔魔眼〕や〔仙術〕等があたるな。 魔法で言えば、〔星魔法〕や〔使役魔法〕、後…本当にあるかわからない魔法で言えば〔時空魔法〕だな。」
?
??
は?
ハイ?
…出来れば聞かなかったことにしたい…
と、とりあえず確認してみよう。
「えー、因みにその時空魔法?はどんな事が出来るのですか?」
「ふむ、一説によれば、神級まで上がると、体の成長を進めたり戻したりや、限定的ではあるが、周囲の時を止めたりも出来、また、瞬間移動等も出来るそうだ。」
「……答えていただいてアリガトウゴザイマス。」
……………ゼッタイモッテイルコトイエナイ………
…そんなことを考えているうちに、何やらこぢんまりした部屋に着いた。
…ここでスキルが貰えるらしい…。
ここまで読んでいただきアリガトウゴザイマシタ。